出典(Source):Zaha Hadid's only house finally completes in Russian forest、以下同じ
もくじ
ザハ・ハディッドが設計し、実際に建てられた家
イラク出身のアラブ系であり、建築デザイナーとしては珍しいかった女性として活躍したザハ・ハディッドさん。彼女の設計はその斬新さと美しさから高い評価を受け、デザイン・コンペの最優秀賞の常連でありながら、実際に建てるのは難しすぎるとして建築には至らないことが少なくありません。
日本人にとっては、「実現に至らなかった、新国立競技場のデザイン監修をした人」として知られているかもしれませんね。
そんな彼女の設計ながら、実際に建築された貴重な建物がロシアに存在します。そして、そのドローン空撮映像がYouTubeで公開されているので、さっそく詳細をチェックしてみることにしましょう!
こちらが、今回ドローンで空撮された建物の図面。側面から見ると、まるで戦艦か宇宙船のような姿をしていることがわかります。
こちらの男性が今回の建築プロジェクトを実現させた不動産ディベロッパーの男性。動画中では、彼が主になり建物の説明などを語っています。
ザハ・ハディッド・デザインの真髄を空撮で堪能する
ハディッドさんが設計した「宇宙船のような家」が建つのは、ロシアの森の中。
ドローンが木々の上を飛び、辿りついたのは建物の屋根付近。この1カットで「あぁ、これは完全に今まで私たちが見てきた家とは違う何かだな」と悟らされる圧倒的個性です。
建物を真上から見るとこんな感じ。
単純な反復を避けることで、規則性があるようで無く、完全に無規則であるように見え一定のリズムを感じさせる不思議な佇まい。
曲線を多用した未来的なデザインは美しく、未来的。
地上から展望台部分を映した様子は以下の通り。細い柱の上に重量がある複雑な形状の展望室を作ることは非常に困難であった、と先の不動産ディベロッパーの男性が話しています。
再び空に戻り、展望台部分を上るとこうなっています。
地球にあるとは思えない姿。
Zaha Hadid's only house finally completes in Russian forest
美しくも斬新なザハ・ハディッドのデザインが堪能できるドローン空撮シーンを含む動画は、以下でご覧ください。
編集後記
その斬新すぎる設計ゆえに「アンビルト(≒建築不可能)」と言われることもあるザハ・ハディッドのデザイン。実際に完成した建物を映像で見ると、つくづくその個性に圧倒されます。特に、ドローン空撮で明らかにされる真俯瞰や天井部分のデザインが個性的で「空からしか見えない姿まで、計算し尽くした」ハディド女史のこだわり驚かされますね。
一泊でも良いから、こんな所で過ごしてみたいなぁ。