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10月某日、XAG社製農薬散布ドローンの新製品がお披露目されました。
舞台となったのは、バイエルクロップサイエンス株式会社の記者発表会です。バイエル社は、農業現場が抱える課題を農薬開発とテクノロジーの融合で解決する──そんな農業ソリューションを展開する企業。XAG社およびXAIR CRAFT JAPAN社は、そんなバイエル社と、2018年11月に共同事業開発の独占契約を締結しています。
精密散布技術を強みに農業用ドローンの開発の最前線をゆくXAG社と、豊富な農薬ポートフォリオやそれに付帯したサービスを展開し、農家をサポートしてきたバイエル社。記者発表では、そんな両社の協業により実現した取り組みの成果が報告され、終盤ではXAG社製の新作農業用ドローンが発表されました。
もくじ
バイエル社の取り組みと展望
記者発表開始とともに登壇したのは、バイエルクロップサイエンス代表取締役社長ハーラルト・プリンツ氏。開会の挨拶では、バイエル社が日本各地で行なってきたデモンストレーションについて語られました。
デモンストレーションでは、バイエル社の農薬とこれまで蓄積してきた知識を駆使してきたそう。精密な粒剤散布を行ない、各地の農業関係者から多くのフィードバックを持ち帰ったそうです。そして、今後は日本の農業スタイルに合った高精度な農薬散布技術を、よりいっそう確立していけるのではないかという展望が語られました。
続いて登壇したのは、バイエルクロップサイエンス執行役員の仁木理人氏。今後、約1年間、ドローン用農薬の登録をさらに拡大し、将来的にはより深い農業の知識を得て、デジタル導入していく計画が語られました。農薬の開発だけでなく、ドローンも含めた散布技術をより高めていきたいとのことです。
農業用ドローンの先駆者的存在”XAG社”
そして、バイエル社の発表を受け、XAG共同創業者兼副社長のジャスティン・ゴン氏が登壇。XAG社の成り立ちから農業へのかかわりについて語られるとともに、XAG社製ドローンの新機種についての紹介が行なわれました。
2007年、ジャスティン・ゴン氏が大学生の頃に創業したというXAG社。2013年より農業におけるドローンの応用を検討しはじめ、現在では、38か国にXAG社のテクノロジーが輸出されています。なかでも小規模農家にフォーカスしており、およそ600万以上の農家、のべ2000万ヘクタールもの農地をサポートしているそうです。
XAG社の展開するスマート農業ソリューションは、4つの軸で展開されています。
・デジタル農業インフラの構築
・精密農業向けの自立型プラットフォームの提供
・「土地・作物・農家」と「消費者」のマッチング
・AIを駆使した農業情報の実用化
XAG社は、農業に特化したドローンを専門的に製造していますが、事業展開はそれだけに留まりません。中国の広大な土地において自社で農薬防除を行ない、農業における幅広いノウハウを蓄積させている企業なのです。そんなXAG社がバイエル社と手を組み、両社のノウハウを活かすことで、スマート農業における普及および成長のスピードアップが期待されています。
XAG社の最新農薬散布ドローン『P30 2019』
記者発表の終盤では、ジャスティン・ゴン氏により、XAG社製の最新型農薬散布ドローン『P30 2019』についての詳細が明らかにされました。
『P30 2019』は、完全自動飛行・完全農薬散布ができるドローン。環境にやさしく、省コストで、高効率な仕組みとなっています。
完全防水・100%モジュール化
『P30 2019』は、IEC規格であるIP67の防水型を採用。ボディ全体をホースで水洗いできるので、腐食を防ぎ、機器の耐用年数を延ばしてくれます。また、手に農薬がつく心配がないというのも嬉しいポイントです。さらに、ボディは100%モジュール化されており、組み立てやすく、運びやすく、管理しやすくなっています。
飛行制御システムによる安全飛行
本体には、「3軸ジャイロセンサー」「障害物回避システム」「高精度位置情報システム(RTK)」を搭載。操縦者の技術に左右されない、安定飛行および安定した農薬散布を実現できるようになりました。さらに、AIがドローンの故障を予測してくれるため、事故を未然に防げるようになっています。
精密な農薬散布を実現
プロペラ直下にはアトマイザーがついており、さまざまな薬剤、幅広い薬滴サイズへの調整が可能。これまで以上に、より精密な農薬散布ができるようになったそうです。
また、ドローンに搭載されたスマート液剤タンクは、XAG社とバイエル社の共同開発。散布に必要な量を計測したり、環境に応じて散布量を調整したりといったことが農家自身の手でできるようになり、作業効率の向上と省コストにつながります。
編集後記
少子高齢化、過疎化、担い手の不足などにより、さまざまな課題を抱える農業現場。日中で農業ソリューションをけん引するバイエル社とXAG社の取り組みから、今後も目が離せません。
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