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【ドローンの資格?】アマチュア無線4級の出題傾向から勉強方法まで徹底解説

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はじめに

ドローンに興味関心がある方は一度は耳にしたことがあるであろうアマチュア無線4級。昭和25年に開設された比較的歴史のある資格ですが、近年のドローンの普及により再度注目されています。

ドローンを操縦される方やドローンレースを始めたいとお考えの方、必見!今回の記事ではアマチュア無線4級について詳しく解説します。

アマチュア無線4級とは

アマチュア無線4級は、5.8GHz帯の無線電波を発するドローンを操縦するにあたり必ず取得しなければならない国家資格です。正式名を「第四級アマチュア無線技士」といい、略して四アマと呼ばれることもあります。

日本の電波法では、5GHz帯(5.7GHz帯~5.8GHz帯)の無線電波の無許可・無資格での使用を禁じています。一方で、ほとんどのドローンは電波法の範囲内の無線電波しか使用しません。

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5.8GHz帯の無線電波を使うドローンとして代表的なものはレース用ドローンなどが挙げられます。言い換えるなら、アマチュア無線技士4級の資格は、主にドローンレースに参加したい人、レース用ドローンで遊びたいという人が取得するべき資格であると言えるでしょう。

ちなみに、5.7GHz帯は主に産業用ドローンが発する無線電波です。三陸特と呼ばれる第三級陸上特殊無線技士を取得することで使用できるようになります。

アマチュア無線4級の取得方法

アマチュア無線4級のライセンスの取得には2つの方法があります。

①国家試験に合格する。

②一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)が実施する「養成課程講習会」を受講し、その修了試験に合格する。

国家試験自体の難易度はそこまで高くないとされているので、国家試験での取得がおすすめです。具体的例としては、「一夜漬けで受かった!」「28時間程度で合格した」「小学生も受験している」と言われているようです。

一方で、本記事を読んで、国家試験での合格が難しそうと感じられた方は、養成課程講習会を受講してみると良いでしょう。また本記事は、主に①の国家試験を経由でライセンス獲得を目指す方に向けて解説しています。

国家試験の受け方

ここでは、国家試験の受験方法について細かく確認していきましょう。

国家試験は国家機関である総合通信局に代わり、公益財団法人日本無線協会が運営しています。また、特別な受験資格はないため誰でも受験することができる試験です。

・当日受付試験

・予約制

の2つの受験方法があります。

※当日受付試験は本部(東京都中央区晴海3丁目)のある東京でしか実施されないので注意してください。

今後の試験開催日・受験会場は日本無線協会のホームページより確認をしてください。

アマチュア無線4級 持ち物

4級の試験手数料は5,013円です。その他にも別途費用がかかります。(試験申請書の用紙代120円、等)詳細は日本無線協会のホームページをご確認ください。

持ち物としては、縦3.0cm・横2.4cmの写真を2枚(試験用と免許用)と筆記用具が必要です。また、氏名・生年月日を証明する書類(住民票等)の添付、もしくは住民票コードを記載する必要があるので、それらも準備しておきましょう。

アマチュア無線4級の出題傾向

出題内容としては、無線工学と法規について出題されます。それぞれ、12問ずつ(計24問)出題されます。各科目で8問正解すると合格です。つまり、相対評価ではなく絶対評価で合否が決まるため、リラックスして受験してください。

また、解答は4択でマークシート形式です。

アマチュア無線4級の勉強方法

比較的難易度の低い試験だと言われる一方で、初見で合格することは難しいでしょう。そのため、ある程度の対策は必須であると言えます。目安としては、過去問を解いて合格点が取れるまでは対策すると良いでしょう。

対策本としては、以下のものが非常におすすめです。

この書籍に掲載されている過去問を丸暗記すれば合格は固いと考えられます。というのも、アマチュア無線4級の出題傾向として、だいたい24問中22問が過去問の使い回しであると言われているからです。

次に、下記サイトで最終チェックすると良いでしょう。過去問がランダムで表示される仕様なので、効率的に演習ができます。

【アマチュア無線4級 過去問題集】

編集後記

今回は、ドローンの普及と共に再注目されているアマチュア無線4級について解説しました。比較的容易に取れる資格だと言われているので、少しでも興味を持った方は受験してみてはいかがでしょうか。

また、PhantomやMavicなどの一般的なドローンしか使わないという方でも無線知識を理解しておくことは何かと役に立つかもしれません。

最後になりますが、本記事がアマチュア無線4級の合格に役立つことができたら幸いです。

※本記事は2020年1月27日までの情報をまとめたものです。





2020.09.28