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ドローン宅配が米国で初成功!
全米No.1のドラッグストアチェーンであるウォルグリーンは、米国の小売業として初めてドローンを使用した宅配サービスの実験に成功。Googleの親会社であるアルファベット傘下のベンチャー企業である、ウィング・アビエーションと共同でドローンの開発を行い、商用ドローン配送サービスを米バージニア州の町、クリスチャンズバーグで現地時間の10月18日より開始しました。
このサービスはウイングの専用アプリで商品を注文すると、ウォルグリーンの店舗から数分で商品が届き、店舗から数分で商品が自宅へ届きます。対象商品はウォルグリーンで販売されている一般用医薬品や加工食品、飲料など100品目です。この他にはベビー用品やアスピリンが入った「ベビーパック」、せき・風邪薬などが入った「せき・風邪パック」などのセット商品も用意するとのことです。
ウォルグリーンは全米で9560店舗を展開しており、米国の全人口の78%が同社の店舗から半径5マイル(約8キロメートル)以内に居住しています。米国ではアマゾンが6月に、自社開発したドローン「プライム・エア」を使用した宅配サービスを数カ月以内に始めるとしていました。
ドローン宅配を行う『Wing』とは?
Wingは4月より、米運輸省連邦航空局(FAA)からAir Carrier Certification(航空運送業者としての認可)を取得しました。これはどのようなものかと言うと、このライセンスを取得すると複数のパイロット(リモートコントロールする操縦者)が複数のドローンを使用して一般顧客向けに商業配送を行うことを許可するものです。
Wingは輸送サービスにFedEx Expressを使用し、薬局チェーン大手のウォルグリーン、地元の小売業者シュガーマグノリアの荷物をドローンで配送します。ユーザーは、FedExの定期配送をドローンで受け取る選択が可能で、ウォルグリーンとシュガーマグノリアの荷物は、ドローン宅配ではユーザーが注文してから数分後に配達されます。
ドローンは配達した荷物を顧客の家の庭あるいは私道の指定した場所にワイヤーを降ろして荷物を届け、荷物を置いたら自動飛行で戻っていくのだとか。スマートすぎるぞ、ドローン宅配!
クリスチャンズバーグとその周辺在住の住人は、専用ページから利用を申し込めます。オーストラリアのキャンベルとフィンランドのヴオサーリで、既にサービスを提供しているのだとか。
Wingは主に地元の企業と提携し、当面はAmazonに対抗するようなアプローチで配達事業を行なっていく見込みです。ドローン配達に参加したいと思っている地元の承認のための応募フォームも準備されているため、地域密着型で地元とのコミュニケーションを密に取りながら進めていく考えです。
ドローン宅配は日本でも実用化が間近?
日本でも実用化が進むとされているドローン宅配サービス。日本はこれから少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少していくとされています。あらゆる業種で人手不足が予想され、高齢化社会が進んでいきます。
ドローン宅配が実用化されることのメリットとして、以下が挙げられます。
・目的地をセットすれば、荷物を自動で届けて自動で帰ってくる
・渋滞が無いため、従来では叶えられなかったスピードで時短配送が可能
・車での宅配が難しい山間部や離島などへも簡単に宅配ができる
・従来の車などによる宅配と併用できればドライバーの負担軽減が可能
日本では測量やインフラ点検、農薬散布などの分野でドローンの導入が進んでいますが、宅配の分野でも本格的に実用化するための実証実験が進められています。
日本でも各メーカーがドローン宅配を実装させるための動きを積極的に進めています。
現時点では実用化に懸念点があるのも事実です。例えば、わかりやすいところでは、ドローンを落下させてしまった場合、重大な事故になる可能性があります。もしそのような事が起きた場合は誰がどのように対応するのか?ドローン専用の航路を作るには、どのように統括していくのか?など、課題は多くあります。
ドローンでの宅配が実用化されれば、山間部に住む高齢者なども従来よりも簡単に物資を手にすることができたり、必要な薬などを早急に届けることも可能です。これからの日本に未来に、ドローン宅配はなくてはならないものになるでしょう。人手不足や物資不足を解決してくれる重要な宅配ツールになっていくはずです。
編集後記
今、日本でドローンをビジネスで活用したいとお考えの方は、ドローン宅配の分野で活躍できるチャンスが今後、生まれていく可能性は大いにあります。世界での実用化が進み、日本でも実現が近いドローン宅配の今後の動向をビバ!ドローンは追っていきます。是非チェックしてください!
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