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6つのローターを持ち、その向きを自在に変えることでこれまでのドローンでは不可能だった特殊な飛行を実現する『VOLIRO(ヴォリロ)』をスイスの学生チームが開発しています。
もくじ
独立してチルトするローターを搭載
『VOLIRO』の最大の特徴は、6つのローターをそれぞれ異なる角度に傾けて飛行できることです。
2個のローター地面と45度に傾けた様子。
地面と垂直にすることもできます。
VOLIROが飛行する様子
実機が飛行する様子は以下の通り。この状態では、一般的なドローンと大きな違いはありませんが……。
ドローンに搭載したカメラから見ると、ローターが傾いていることがわかります。
機体を地面に対して垂直近い角度にした状態でも、ローターは真上を向いているので揚力を生み出せています。
墜落してるわけではありません。
動画で見るVOLIRO
VOLIROが飛行する様子をおさめた動画は以下から視聴可能です。
VOLIRO – The Omnidirectional Hexacopter
「変態ドローン」の真骨頂とも言うべき(?)壁登りの動画。
Bachelor Theses on Voliro – YouTube
まとめと感想
まだ、実験段階の機体で、市販されるかどうかもわかりませんが、ローターをチルトさせる事で既存の『Phantom』や『Inspire』などとは全く異なる挙動を可能にした『VOLIRO』。一般的な空撮や点検というよりは、諜報活動やミリタリー用ドローンとして真価を発揮するかもしれませんね。
また、操作に関しても人間が6つのローターを自在に操るのは相当に難しいはずなので、自律航行で飛び回る方が向いていそうです。
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