出典(Source):UK military aircraft technology | BAE Systems、以下同じ
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イギリスが次世代戦闘機『テンペスト』を発表
イギリスが『ファンボロー・インターナショナル・エアショー2018』で次期戦闘機の開発コンセプトを発表しました。新型機は『テンペスト』と呼ばれ、現役の『ユーロファイター タイフーン』などの後継機として開発が進められるとのこと。同機の実物大モックアップがエアショーで発表された際の動画は以下でご覧いただけます。
【動画】U.K.’s New Tempest Fighter Jet Revealed
次世代戦闘機『テンペスト』の特徴
機体の開発にはBAEシステムズ、ロールスロイスなどのイギリス企業に加えて、イタリアのレオナルドや多国籍企業のMBDAなどが参加するそうです。
高度にロボット化された生産、メンテナンスシステムとの連携が想定されており、コンセプトCGでは巨大なロボットアームが機体を溶接(?)している様子が描かれています。
同機の最大の特徴は、人を乗せない無人機、つまりドローンとしての運用がはじめから想定されている点。コンセプトCGでは、ドローンのような小型機を従えて飛行する姿も描かれており、単機で戦うというより有人戦闘と無人戦闘機、さらには無人小型機などを組み合わせた編隊での戦闘が想定されているようです。
次期戦闘機は有人飛行のほか、ドローンとして無人飛行することも可能になる。
機体後方を見るとアメリカ空軍が保有するF-22ラプターのように2基のジェットエンジンを備えていることがわかります。
詳細な使用は明らかにされていませんが、機体のフォルムから高いステルス性能をもたせることを目指して開発されていることは明らか。
編集後記
EUを離脱する、通称「ブレグジット」に動くイギリスは、戦闘機もかつての『ユーロ ファイター タイフーン』のようにドイツと協同で開発することなく、独自仕様の機体を製造する方向に向かっているようです。
とは言え、莫大な開発費用がかかる戦闘機を1国の予算で作り上げるのことは経済大国のイギリスにとっても容易ではなく、スウェーデンを筆頭にトルコやサウジアラビア、韓国に日本までもが協業候補に上がっているとロイター が報じています。
このような事情もあり、この『テンペスト』がイギリスの次期戦闘機に選ばれることが100%確定したわけではありませんが、開発競争を生き残り選ばれた、いずれかの「次世代戦闘機」は、2035年から実戦配備されることになるそうです。
【動画】発表の様子をおさめたBAE Systemsの公式動画
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