出典(Source):Trans Atlantic Flight、以下同じ
もくじ
民間用ドローンが史上初の大西洋横断に成功
ゼネラル・アトミクス・アエロノーティカル・システムズが開発するMQ-9B スカイガーディアンは自律航行能力と衛星回線経由でのリモート操縦に対応する監視、偵察用ドローンです。
同機は7月10日のお昼にアメリカ合衆国のノースダコタ州を飛び立ち、11日の朝にイギリスのフェアフォード空軍基地に到着したとのこと。実質的に軍用機体と同じベースのドローンであるとは言え、民間機として登録されている機体としては史上初の大西洋横断となるそうです。
動画で見るMQ-9B スカイガーディアン
今回大西洋横断飛行を成功させたMQ-9B スカイガーディアンが離陸するシーンや、飛行中の姿、そして大西洋を超えてイギリスに降り立つシーンなどを収めた公式動画は以下でご覧いただけます。
※ 動画が表示されない場合は、ChromeやSafariなどのウェブブラウザでアクセスしてください。アプリでご覧になっている場合など、環境によって動画が表示されない場合があります。
【動画】Historic Trans-Atlantic Flight Launch Sequence
出発時の様子。
【動画】Historic Trans-Atlantic Flight
実際に飛行している姿はこちらの動画でご覧いただけます、
【動画】Historic Trans-Atlantic Flight – Landing in Gloucestershire, England
そしてこちらがイギリスに着陸した時の様子です。
The first ever civilian-registered flight across the Atlantic by a remotely piloted aircraft (RPA) has touched down in the UK.
【意訳】市場初めて、民間機として登録されてるドローンがリモート操作により大西洋を横断しイギリスに着陸しました。
First ever trans-Atlantic drone flight lands in UK – BBC News
写真で見るMQ-9B スカイガーディアン
機体を正面から撮影するとこうなっています。

倉庫内に格納されたMQ-9B スカイガーディアン。

メンテナンス中の様子。

実際に飛行している姿はこんな感じ。

最高飛行速度は時速389kmで、最長飛行可能時間は約40分。

NATO諸国でも運用が予定されており、非軍事用の国境警備などにも利用される見込みです。

機体の長さは11.7mで、幅は24mです。

編集後記
人を乗せずに、ほぼ自動で飛行できるドローンのおかげで、人間がずっと操縦桿を握って空を飛んでいた時代にくらべて大西洋横断はずっとラクに行なえるようになりました。これは、もちろん人間の肉体的負担がないという意味であって、技術的にラクというわけではありませんが……。将来的には、より大型の機体であっても乗客を乗せない貨物輸送など場面では意外と早く活用されるようになるかもしれませんね。