トヨタ自動車はJoby Aviationと協力して、空飛ぶ自動車の開発をすすめると発表しました。このようなモビリティは、都市向け、あるいは過疎地で役立つことが期待されています。
次世代の交通手段
Joby Aviationは、カリフォルニア州サンタクルーズを拠点とする企業。そして上画像のように、垂直に離着陸できる空飛ぶ電動飛行機(eVTOL)を開発しているのです。
eVTOLの特徴は、大きな飛行場を必要とせずに離着陸ができること。これにより、都市部のビルの屋上と屋上を結ぶ、短距離向けの交通手段として利用できます。また、車のように渋滞に悩まされることもありません。
静粛性が特徴
Joby AviationのeVTOLは、機体に6個のローターを配置しています。そしてこのローターにより、ヘリコプターのように離着陸ができるだけでなく、飛行機のように水平移動もこなします。
最高飛行速度は時速200マイル(約時速320km)で、最大航続距離は150マイル(約240km)以上と、なかなかのもの。また、従来型の航空機よりも100倍も静粛性に優れています。さらに、カーボンエミッション(排気ガス)の排出がゼロなのも、電動航空機ならではですね。
トヨタは技術と資金で貢献
今回の提携では、トヨタは3.94億ドル(約430億円)の出資を行い、また友山茂樹氏が取締役として就任します。さらに、自動車生産および技術開発の知見を提供すると発表しているのです。トヨタの技術力がプラスされた空飛ぶ飛行機が空を舞う日が、いまから待ち遠しいですね!
文/塚本直樹