出典(Source):TinyWhoop Official site
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皆さんは「マイクロドローン」を知っていますか?名前の通り、手のひらにすっぽり収まる小さいドローンや、機体重量が軽いドローンを一般的にマイクロドローンと指します。今回の記事では様々な楽しみ方ができるマイクロドローンの特徴を徹底解説!その魅力をご紹介します。
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もくじ
マイクロドローンの特徴とは
操縦の難易度
マイクロドローンと通常のドローンの大きな違いは、その大きさにあります。手のひらサイズの非常に小さなマイクロドローンは、元々はレースなどの現場で使用されていました。一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)の規定では、FPVマイクロドローンレースに出場できる機体の重量は「35g」までか「30gまで」のドローンに定められています。おもちゃの様なサイズ感ですが、その操縦難易度はかなりのものです。
通常「ドローン」と聞くと中国のドローンメーカーであるDJIの空撮用ドローンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。DJIのドローンはGNSSやポジショニング用の各種センサーを備えているので、比較的ドローン初心者の方でも安心して飛行させる事ができます。しかしマイクロドローンは安全センサーや制御システムを搭載しておらず、非常に不安定なため、プロポのスティックで常に調整をしないとホバリングすらままなりません。通常のドローンと比べると、繊細な操縦技術を要すると同時に、 マイクロドローンは操縦士の技術力に非常に左右されます。
FPV操縦
通常の空撮ドローンもマイクロドローンもカメラを搭載している点は同じ。しかし映像伝送に違いがあります。空撮ドローンは機体を目視で飛行させるのに対し、マイクロドローンはFPVゴーグルの映像を見ながらの飛行になります。映像の遅延を最小限にするため、画質よりも伝送速度を重視するので、5.8GHz帯のアナログ変調を使用します。そのため画質は荒くなりますがマイクロドローンを使用すればFPV操縦で最高速度100km/h以上を出すドローンレースを体験する事ができます。
カメラアングル
もう1つの通常のドローンとの大きな違いは、カメラアングルにあります。一般的な空撮ドローンのカメラはジンバルを備えているので自由自在にカメラアングルを変えることができる一方で、マイクロドローンは機体そのものにカメラが固定されているため、機体姿勢にカメラアングルが伴います。だからこそ「フリースタイル空撮」と言った、目の回る様なスピード感のある撮影をすることが可能です。一定のスピードでゆったりとした空撮をされたい方にはDJIなどのドローンがおすすめですが、細い場所をくぐり抜けたり、躍動感ある空撮をされたい方には、マイクロドローンでのフリースタイル空撮がおすすめです。
比較的、安全に楽しめる
マイクロドローンは機体自体も非常に小さく、プロペラガードがついているため、通常のドローンよりも比較的、安全に楽しむ事ができます。ゆっくりと飛ばせばぶつかっても痛くないので、お子様と一緒に家の中で遊ぶのもオススメです。機体が小さい分、非常に風の影響を受けやすいので屋内で楽しむことをオススメします。
マイクロドローンの楽しみ方
通常のドローンが『空撮』に特化したものが多い中、マイクロドローンは多様な楽しみ方ができます。ここからはマイクロドローンにしかできない特別な楽しみ方を動画や画像と一緒にご紹介します。
FPVドローンレースができる
マイクロドローンではFPV操縦での臨場感あふれるスピーディなドローンレースを楽しむ事ができます。通常のコンシューマー向けドローンとの違いとして、マイクロドローンは安全センサーや制御システムが搭載されていないからこそ100km/毎時を超える超速スピードを出す事ができます。
©︎Wednesday Tokyo Whoopers – Wedenesday Tokyo Whoopers Tinywhoop WTW cup03 in TUNNEL TOKYO
FPVゴーグルを使用した一人称視点で、まるで自分がドローンに乗っているかのようなエキサイティングなレース体験をする事ができます。LEDライトで装飾されたコースを走ると、宇宙空間にいるような近未来的な雰囲気を楽しむ事ができます。
フリースタイル空撮ができる
マイクロドローンは通常のドローンと違い、軽快でアクロバティックな飛行が可能です。マイクロドローンで飛行競技の美しさを競う競技を、一般的にフリースタイルと言い、空上のフィギュアスケートとも呼ばれています。狭い箇所を通ったり、地面スレスレを走ったり、宙返りをしたりと、スリリングでストリート感のある空撮体験をする事ができます。
©︎Tomz FPV – On The Way To Bando
近年、マイクロドローンで少女たちを撮影した『オンナノコズ』が話題になったりと、アーティストのMV撮影などにフリースタイル映像が使用される事も多くなってきました。映像表現の幅を広げたい方に、新しい撮影の方法としてマイクロドローンは非常にオススメです。
©︎Katsu FPV – オンナノコズ
自分でカスタマイズができる
マイクロドローンの面白いところは自分でカスタマイズができるところにもあります。出来合いのドローンを飛ばすだけでなく、スピードを上げるためにモーターを交換したり、カメラを高画質なものに変えたりなど、カスタマイズを楽しむ方も多くいます。世界選手権に出場ドローンレーサー白石麻衣(しろまい)さんに聞く!ドローンレースの魅力やWTWへの思い
こだわる方は自分だけのオリジナルキャノピー(頭の部分)を制作したりと、自分好みに機能やデザインを変えられるところも魅力の1つです。レースなどに出場される際は大会規定のマイクロドローンの重量が決まっているので、オーバーしないように都度チェックが必要です。
マイクロドローンを操縦する時の注意点
大手ドローンメーカーなどが発売している空撮用のドローンは操縦や映像伝送に2.4GHz帯の電波を使用しています。この電波帯を使用するには免許は必要ありません。しかし、200g以上の機体は全て航空法に触れるため、飛行する場所によっては国土交通省の許可を取る必要があります。
マイクロドローンは200g以下の機体のため、航空法の規制に触れませんが、FPVでの映像伝送に5.8GHz帯の電波を使用するため無線従事者免許を取得したのち、無線局開局が必要です。この工程は1~2ヶ月ほどかかる場合があるので、今後マイクロドローンでのドローンレース出場を希望されている方はお早めの準備をオススメします。
また、マイクロドローンは海外製の物が多く、せっかくプロポを購入したのに電波の送受信ができないといったケースも。使用するマイクロドローンとプロポのプロトコルが合っているのかを事前に確認しておく必要があります。海外製のプロポは技適マークが無いものも多く出回っているので、技適の有無を購入前にしっかりチェックする必要もあります。
編集後記
多様な楽しみ方ができるマイクロドローン!レースに関しても空撮に関しても新しいスタイルを体験する事ができます。自身でカスタマイズができたりと、自分だけの個性で機体を創れるところも魅力のひとつ。新しいガジェットとしてマイクロドローンを楽しんでみては如何でしょうか?
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