出典(Source):The Soldier of the Future、以下同じ
アメリカ陸軍のNSRDEC(※01)が近未来における歩兵装備のイメージ動画を公開。その中にはドローンやエクソスケルトンなどのハイテク装備が複数含まれており、まるでビデオゲームかSF映画の中の世界のような見た目になっています。
※01:Natick Soldier Research, Development, and Engineering Center(陸軍兵士研究開発エンジニアリングセンター)
【動画】未来の兵士
– The Soldier of the Future –
動画のオープニングはこんな感じ。CGアニメであるため、軍隊の資料というよりはゲームの予告編のようです。
ベースとなる装備をつけた状態の兵士。これだけでも、じゅうぶん強そう。
ヘルメットとフェイスマスクを装着。
さらに、ゴーグルを装備。
ダッ!
コンバット・ユニフォーム(戦闘服)は戦闘地域に適応したデザインがあり、これは市街地戦用。
フル装備で道路を走る兵士。戦場では道路の真ん中は走らないと思いますが、そこはあくまでコンセプト映像ということで……。
ボディアーマーの下には、体温調節用のベストを着ています。詳細は不明ですが、CGイメージから推測するに液冷が想定されているようです。
脚力を補い、重量のある装備を背負ったまま長距離を走れるようにするためのエクソスケルトン。
兵士をサポートするドローンは4基のローターを備えたクアッドコプター型。形状から推測するに、真ん中でツイストすることでコンパクトに収納できる機構を備えているのかもしれません。
無線ネットワークで接続されたヘリコプター、ドローン、兵士が相互に通信し合って戦場の様子を把握。ゲームの中のように、マップ上に敵が表示されて、それを撃っていくというような戦い方が現実になりそうです。
ライフルには照準の最適化(補助?)などの機能を備えているとのこと。ブルパップ式のデザインで、グレネードランチャー付きという「全部入り」感のある仕様。
被弾して、頭から火花が散ってもそのまま走りつづける兵士。エクソスケルトンのおかげで、重量のある防弾装備を装着できるため、かなり生存率はあがりそうです。
ヘルメットはショック軽減機能の他、アイ・プロテクターに戦場の様子を映し出す機能などがあります。
バックパックにはバッテリーを搭載。
この先にはジャングル装備の動画などもあるので、全編は以下の動画でチェックしてみてください。
編集後記
現代の歩兵に比べると、ドローンによる情報のサポートやエクソスケルトンの装着を前提にした重量級のプロテクター、ランチャーを備えたライフルなど、大幅な強化が見込まれる未来の米軍兵士。
ただし、ほぼすべての装備が電力に依存しているため、電池が入ったバックパックが弱点になりそうです。「バッテリーをやられると、自重で動けなくなり、やられてしまう」的な展開はフィクションにありがちですが、現実では大丈夫なのでしょうか?