デリバリーロボットを開発するスタートアップ、Starship Technologiesが、新型コロナウイルスの影響によるデリバリーの需要により急成長しています。
オンライン注文が当たり前になりつつある現状
インターネットの普及により、オンラインでの買い物や注文が当たり前になりつつある昨今。新型コロナウイルスの影響は、私たちがデリバリーサービスを利用する頻度をさらに増やしました。
アメリカに本社を構えるStarship Technologiesは、デリバリーに特化した6輪ロボットを開発。人の手を介さず、非接触で物を届けることができるため、新型コロナ禍で熱い注目を集めています。
Starshipは個人・法人に向けた配達サービスを月額10ドルのサブスクリプションサービスで提供しています。企業や大学向けには、さらに大規模なフードデリバリープログラムも提供しています。
Starshipは新たに17.7億円を調達
Starshipは2021年1月27日に約17.7億円の資金を調達したことを発表。
サービスの提供場所にUCLAなどが新たに追加され、2019年8月時点で10万件だった配達件数が100万件を達成したことも発表しました。この数字はデリバリーロボットを手がける企業としては初めてのことになります。
新型コロナの影響により、デリバリーの需要増加に合わせて自動運転ロボットの普及は加速すると予想されています。
Starshipはアプリを利用してメニューを注文し、届けたい場所に地図のピンをドロップします。ロボットは継続的に位置情報を報告しながら移動し、目的地に到着するとアプリからアラートを飛ばします。
スマホひとつでロボットがデリバリーしてくれる気軽さや、人を介さない安全性なども注目されている要因です。
StarshipのCEOであるHeinla氏は下記のように述べています。
「100万回の配達を完了したことは、Starshipの全員で祝うべきマイルストーンの達成です。私たちは24時間年中無休で完全な商用サービスを5か国で提供しており、現在1日に数千回の配達を行っています。昨年の走行マイル数に関して言えば、Starshipのこの規模は自動運転車市場の最大手企業と肩を並べることになります。何百万人もの人々の日常生活の一部になりつつある重要なサービスを提供できることを誇りに思います」。
最新の資金調達によりStarshipの累計資金調達額は約106億円になりました。今後も大学へのサービス導入を続け、若者世代から利用者の幅を広げていく方針です。