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A.L.I.とエアロダインジャパンが太陽光・風力発電の再エネ分野でドローン点検ソリューションの提供を開始

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株式会社A.L.I. Technologies(本社:東京都港区、代表取締役社長:片野大輔、以下「A.L.I.」)と、エアロダインジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:伊藤英、以下「エアロダイン」)が、共同ユニットを組成し太陽光・風力発電の再エネ分野でのドローン点検及びクラウド型アセット管理ソリューションサービスを開始することを発表しました。

サービス開始の背景

国内最大級のドローンオペレーターネットワークを有するA.L.I.と、海外35カ国以上でエンタープライズ向けドローン点検のDT3事業(Drone Tech, Data Tech, Digital Transformation)を行うエアロダインの両社は、かねてより国内外のドローン点検のニーズに応えるため、オペレーターネットワークの相互補完できる形でアライアンスを組む中で、より具体的な協業を開始することとなりました。

両社の取り組み内容

空のインフラ特許:空中(低空域)において管制システムと通信し、飛行経路や各種情報を相互又は一方的方向で伝達、管理、制御、認証、登録、決済等(外部データ利用含む)を行うインフラシステムに関する特許

DaaS(Drone as a Service)ソリューションをグローバル展開するエアロダインは、世界基準のドローン点検メソッドを確立しています。また、SaaS(Software as a Servce)ソリューションとして、ドローンから収集した情報を管理・解析する精度の高いオリジナルクラウドサービスvertikaliti(ヴァーティカリティ)を展開。エアロダインが世界中で培ったDaaSとSaaSソリューションにより、高い精度の点検・モニタリングデータを、従来に比べてより安全に、短いオペレーション時間で、且つユーザーが求めやすい価格帯で提供することを可能としている。

一方A.L.I.は、レベル3(無人地帯での目視外飛行)のソリューション提供が可能で、合わせてドローン含むエアモビリティ市場におけるコア特許である、空のインフラ特許(下図)によって、飛行区間の定義から決済までを複合的に知財化しています。

これらに基づき独自開発した運航管理システムC.O.S.M.O.S(コスモス)を活用できることが強みです。これに加えて、国内最大級のドローンオペレーターネットワークを構築していることから、日本全国どのエリアでもユーザーのニーズに応えることが可能です。

今般、両社が共同ユニットを組成し、太陽光パネルや風力発電設備、さらには今後増加するとされる洋上風力発電設備の点検も視野に、再エネ分野の点検ソリューションを展開。両社の取り組みより、今後はDaaSからSaaSへと繋げ、ロボット化、DX化を社会に実装し、社会課題の解決に向けた複合サービスを創出していくとしています。

各社取締役社長コメント

A.L.I.代表取締役社長 片野大輔氏のコメント

「エアロダインは海外市場で7,000基にものぼる風力発電や5Gw以上の太陽光発電を点検しております。こと風車においては、日本国内では2,300基程度しか存在しないため、日本のドローン事業者単体ではここまでの実績や経験を積み上げることは出来ません。そこで、エアロダインのこの実績に裏付けされた点検メソッドをもとに、日本の再エネ業界の皆様が利用しやすいサービスを提供してまいります。」

エアロダインジャパン代表取締役社長 伊藤英氏のコメント

「再エネ分野における弊グループの取り組みでは、中東での1Gw級の太陽光発電所や、欧米地域での100機以上の風車を保有する風力発電所など、大型の発電所を中心に点検サービスを展開しておりました。日本市場においては海外と比べると大型の発電所が少なく、お客様がドローン点検によるスケールメリットを享受し辛い状態です。そこで、日本全国にオペレーターネットワークを誇るA.L.I.社と共同でサービスを提供することで、中小規模の発電事業者にも導入しやすい価格で、大型発電所が導入している同様のサービスを提供していければと考えております。」

今後の展望

ドローンによる点検はO&M(オペレーション&メンテナンス)でカバーしている領域のほんの一部にしかなりえません。そのため、既存のO&M業務を代替するというよりも、共存しながらシナジーを生み出し、O&M業務を俯瞰的に見たときに最も使いやすいサービスとなることが求められます。

コンソーシアム型でメンバーを募ることで、日本の再エネ業界におけるデファクトスタンダードとなるサービスを構築していきたいと考えております。

A.L.I.とは?

AI搭載型ドローンをはじめ、各種ソリューションビジネスを展開し、FAIドローンレースを運営することで培った飛行管理ノウハウ、並びに年間5000回以上のドローンソリューション実績を持つドローン・AI事業、世界中のコンピューティングパワーをシェアリングする演算力シェアリング事業、世界初の実用型ホバーバイクの販売を目指すエアモビリティ事業を展開。

A.L.I.は、既存の発想に捉われず、ドローン、AI、ブロックチェーンなどのテクノロジーを活用したプロダクトを開発し、イノベーションを起こし続けてまいります。

エアロダインジャパンとは?

2014年にマレーシアのクアラルンプールにて創業した「ドローン・ソリューション・プロバイダー企業」

スマート・ドローン・ソリューション「DT3」(ドローン・テック、データ・テック、デジタル・トランスフォーメーション)により、広域にまたがって設置される電線網や通信鉄塔などのインフラ設備を始め、火力・風力発電施設やプランテーション、港湾設備、工事現場など、ドローンを用いて効率的に点検・モニタリングを行い、集めたデータを解析してクラウド型プラットフォームにて提供しています。
2019年にはアジアでNo.1のUAVサービスカンパニー*2に選出され、現在35カ国にてサービスを提供。日本では 2018年よりエアロダインジャパン株式会社を設立し日本企業に対しても順次サービスを提供を開始しています。
Aerodyne Group 会社概要
*Frost and sullivan社:“Asia-Pacific Best Practices Awards 2019” Asia-Pacific Unmanned Aerial Vehicle (UAV) Services Company of the Year

 

 





2021.07.07