【YES!IP×VIVA!DRONE】『空飛ぶクルマ』実現間近。SkyDrive社が見据える日本の空とは

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今回は、知財を活かすスタートアップメディア『YES!IP』とのコラボ企画となっております!

『YES!IP』では、『空飛ぶクルマ』の知財戦略などについてインタビューしております。是非ともご覧ください!

 

【VIVA!DRONE×YES! IP】『空飛ぶクルマ』、開発の裏にある知財戦略

 

”空を自由に移動する”

SF映画の中だけに存在した話が今、実現しようとしています。今回の記事では愛知県 豊田市を拠点に「空飛ぶクルマ」を開発するSkyDrive(スカイドライブ)社の技術渉外責任者である山本賢一様にお話しをお伺いしました。

SkyDrive社は8月25日に有人試験機「SD-03モデル」の有人公開飛行試験に成功。「空飛ぶクルマ」開発の国内トップランナーのスタートアップとして世界中から注目を集めています。

SkyDrive Project SD-03 world debut ©SkyDrive

-「空飛ぶクルマ」開発の経緯を教えてください

元々は2012年に発足したCARTIVATORという有志団体が始まりです。CARTIVATORは元々、モビリティで何か面白いことをしたいというエンジニアが集まった有志団体でした。

2014年頃に空を自由に移動できるモビリティをみんなが夢見ていることもあり、空飛ぶクルマを開発しようと決めました。技術的にも空を飛ぶドローンに人が乗ることが可能なのでは?と、だんだん開発成功のビジョンが見えてきたのです。

5~6人で始まったCARTIVATORは2018年には100人を超える団体になりました。そこから開発を進めていくなかで有志団体だけではなく株式化して資金や人を入れていかなければとなり、SkyDrive社が立ち上がりました。元々は小さなドローンの開発から始めており、2018年には人が乗れる大型サイズを飛ばし始めて、2019年から有人飛行実験を開始しています。

-ドローンと空飛ぶクルマの違いはどこにあるのでしょうか?

厳密な境目は存在せず、基本的には大きさの問題ですね。みなさんが「ドローン」と聞いて想像するものは、市場に出回っている自律飛行型でコントローラーで遠隔操作が可能なカメラ撮影ができるものがメインかと思います。それに対して「空飛ぶクルマ」は人が乗らなければならないのでそのぶん大きくなります。ペイロードが100kmを超える物になるし、機体自体もかなり大きなものになります。

技術面では、電気にしても電圧が上がったり、バッテリーもたくさん積まなければならず既存のドローンで使っているようなものは使えません。人が乗るところでいうと、安全性や機体を安定させるための構造が加わってくるかと思います。

– 8月25日に有人公開飛行を成功させた「SD-03」にはドローンの技術がどのように組み込まれているのでしょうか?

World debut SkyDrive Manned Flight by SD-03 in the summer 2020 Full Version ©SkyDrive

基本的にはドローンを大型化してあのような形になっているので根幹となっている部分は一緒になります。違うところは、小さいドローンでは無視できる部分でも人が乗るとなると、こういう機能が必要だよね、というところですね。

-「空飛ぶクルマ」の開発を進めていく上で見えてきた課題点はありますか?

長い目で見るとものすごくたくさんあります。ドローンがなぜ2020年の頭にあんなにも急激に普及していったかというと、空飛ぶ乗り物は基本的にはセスナや飛行機のように固定翼で飛ぶ物でした。

それに対して、いわゆるみなさんがドローンと思う物はマルチコプターというもので、ヘリコプターのようなプロペラが複数ついている機体になります。固定翼だと制御の面で翼の構造上、難しい問題がありましたが、マルチコプタータイプはほとんどの部分が制御で成り立つのです。

電気や制御が解る人ならその仕組みが理解でき、ドローンを作る事が容易いと思います。そうしてできたドローンを単純に大きくするだけなら純粋な電気制御だけで終わるのですが、大きくすると小さい時には無視できていた機体の変形や機体のプロペラが起こす風が他の部分に影響を及ぼすことが顕在化してきました。それにひとつひとつ対応するのがドローンを大きくする上で我々が解決しようとしている課題になります。

– 空飛ぶクルマの現状と今後のロードマップを教えてください

我々は「空の移動革命に向けた官民協議会」で提言されたロードマップにしたがって開発を進めています。それに沿って、2019~2020年にかけて実験の技術開発をし、2023年ごろに実証実験的な部分から市場に導入していくというようなロードマップになっています。

我々は2019から有人飛行での実証実験を開始していて、2023年に「空飛ぶクルマ」を市場に出そうとしています。それに伴い、今までは我々の中で我々のメンバーが全てを管理している状態で「空飛ぶクルマ」を飛ばしていましたが、2023年には我々ではない外のお客様が自由な空間で自由にメンテナンスや操作ができるようになる事を目指しています。

いわゆる実験から製品に変えていく過程にいて、今はそれを開発しているところになります。

– SkyDrive社が描く未来の日本の空について教えてください

The Future World with SkyDrive-2030(The future world with flying Cars in 2030) ©SkyDrive

例えば2030年でいうと我々が『Future Movie』と呼んでいるイメージ映像があります。その映像の中では、誰もが空を飛べる機能を持つ車を持っていて、それを使って渋滞の時や急いで向かわなければならないときに広い場所から離発着をして、自由に空を飛んで移動する世界を描いています。2030年ごろは我々の機体だけではなくて色々なメーカーの機体が空を飛んでいて、それに乗ってみんなが移動する世界を描いています。

-「空飛ぶクルマ」は私たちの生活にどのように取り組まれていくと思いますか?

規制に関しては段階があると思います。まずはその辺に飛んでいるというよりも、ある程度安全が保証された場所で飛べるようになると考えています。「空飛ぶクルマ」は、今、私たちがヘリコプターに乗っているよりも価格は安く操作もしやすいので、例えば自分で「空飛ぶクルマを運転したい」となった時に比較的簡単にできる世界になると思います。そこからだんだん各地の色々な場所で乗れるようになり、最終的には車や自転車のように気軽に乗れるような世界になると思います。

 

今回は、知財を活かすスタートアップメディア『YES!IP』とのコラボ企画となっております!

『YES!IP』では、『空飛ぶクルマ』の知財戦略などについてインタビューしております。是非ともご覧ください!

 

【VIVA!DRONE×YES! IP】『空飛ぶクルマ』、開発の裏にある知財戦略

 




2020.11.10