画像出典:Skydio、以下同じ
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MIT仕込みの自動飛行機能を備えた
次世代の空撮用ドローンSkydio R1
『Skydio(スカイデュオ)R1』は高度な空間認識技術により、林の中のような障害物が多い環境でも自動飛行で被写体を追尾し続けられる高性能ドローンです。
まずは、自動で動いているとは思えない安定した飛行性能と障害物回避能力がよくわかる公式動画をご覧ください。
Introducing Skydio R1: The Self-Flying Camera has Arrived
» 公式サイト Skydio — The self-flying camera has arrived.
機体の上下左右前後には合計13のカメラが搭載されており、ドローンが周辺の環境をリアルタイムで認識することを可能にしています。
膨大な画像データは256個のコアを備えたNVIDIA製の『JETSON TX1』モジュールで処理され、精密な機体制御能力とあわせて自動で障害物を回避しながらの飛行を可能にしています。
ドローンが「見ている」世界のイメージは以下の通り。周辺の地形や被写体を「理解」しながら追尾と撮影を行ないます。
ちなみに、開発メンバーは世界最高峰の大学と称されるMIT(マサチューセッツ工科大学)で自動飛行を研究していた経歴を持つチームです。
Skydio R1の使い方
ドローンの起動方法はいたってシンプル。スマホとペアリングしてアプリを起動したら、下から上にスワイプすればOK。
追尾する対象を設定します。
追尾対象に設定された被写体はドローンからこのように「見えて」おり、対象同士が重なったり後ろ向きになってもドローンが見失うことはありません。
追尾が始まれば、あとは自由に動き回ってOK。
設定を変えれば側面から撮影可能。
映画のワンシーンのように前の撮影もできます。
開封から使用方法までを収めた公式動画は以下でご覧いただけます。
Getting Started with Skydio R1
Skydioで撮影した映像のサンプル
以下はSkydioのYouTubeチャンネルで公開されているドローンで撮影した映像のスクリーンショットです。ウェブサイトに公開するために圧縮がかかっているので、元の映像と完全に同じクオリティではありませんが、ある程度の特徴は見て取れるはずです。
砂漠のような直射日光が当たる明るい場所で撮影した映像はかなりきれい。
滝の白い部分や木々の間に見える空が白飛びしているのがわかります。おそらく、センサーサイズが小型なため、暗所や明暗の差が激しい場所での撮影には向かないようです。
編集後記
デモ映像を見る限り「人間が操縦するより、正確に障害物を避けられるのでは?」と思わせる異次元の自動飛行機能を備えたドローン『Skydio』。お値段は2,499ドル(約27,500円)とこのクラスのドローンとしてはかなり高価ですが、自分ひとりでもまるで「ドローンオペレーターとカメラマン」を雇ったような映像が撮れるのは魅力。なお、記事作成時点では日本発売は未定です。
まさかのまさかとは思いますが、Lily Droneみたいな話じゃないですよね……。この事件のせいで、スゴい技術が出てくると、まず、疑ってしまうクセが……。