国内最大級となるドローンレース大会「SUPER DRONE CHAMPIONSHIP 2021」(以下、SDC2021)が閉幕しました。
「惑星間飛行」をテーマにした近未来的な世界観の会場で、トップドローンレーサー8名が白熱のレースを繰り広げました。
SDC2021 優勝は上関風雅 選手!
白熱のレースを制したのは“天才少年”と呼ばれる小学生ドローンレーサー、上関風雅(JAPRADAR)選手。
上関選手は小学3年生からドローンレースを始め、数々の国内レースで多くの入賞経歴を持ちます。2019年には日本代表選手としてFAIドローンレース世界選手権にも出場しました。
「小学生プロドローンレーサー」として活躍してきた上関選手ですが、本大会は小学生生活最後の大規模なドローンレース大会、見事優勝を果たしました。
選手の個性が見えた初戦〜準決勝
SDC2021開幕戦は、本大会での最年少選手VS最年長選手の戦いとなりました。大人と子供が同じ土俵で対等に戦うことができるのが、ドローンレースの醍醐味でもあります。
年齢や性別の枠を超え競い合うことのできる空のレーシングスポーツ。二戦目の小塚選手VS齋藤選手のレースは、紅一点、齋藤選手の丁寧なレース運びが印象的でした。
初参戦の小塚選手は800時間練習に没頭し本大会に臨んだとのこと。強気でレースに挑む「尾張のドッグファイター」小塚選手が勝ち進みます。
斎藤選手は立ちながら操縦、髙梨選手はわずかに前傾姿勢で操縦するなど、戦いのスタイルに選手それぞれの個性が見えました。髙梨選手と山田選手の戦いでは髙梨選手が勝ち進みます。
4戦目ではまさかの初代SDC王者である鈴木選手が初戦敗退。小松選手が準決勝に駒を進めました。
準決勝では小塚選手VS上関選手の戦いで見事上関選手が勝ち進み、髙梨選手VS小松選手の戦いでは小松選手が勝利。舞台は決勝戦へと進みます。
SDC2021、優勝はどちらの手に
上関選手と小松選手が決勝戦へと勝ち進み、接戦の戦いを繰り広げました。各々がクラッシュ→復活を繰り返すシーンもあり、手に汗握る展開に会場の緊張感もピークに。
アクシデントやクラッシュがありながらも、両名とも冷静なレース運びが印象的でした。
勝負は3ヒート目まで進み、上関選手が見事優勝し、SDC2021王者となりました。
SDC2021 上関選手 インタビュー
ー本大会、どのような気持ちで臨みましたか?
放課後もシュミレーターなどで練習時間を重ねてきました。この大会は小学生生活最後のレースだったので、悔いの残らないよう、良い成績を残したいと思っていました。
ー決勝戦はどのような戦いでしたか?
クラッシュした時はめちゃくちゃ緊張して、緊張で体が痛くなりました(笑)
ー今後の目標を教えてください。
春から中学生になるので、もっと色々なレースに参加していきたいです。これからも頑張ります。
優勝した上関選手が所属するドローンレーシングチームJAPRADARでは上関選手を含め、キッズパイロットが多数活躍しています。気になる方はJAPRADAR公式Facebookをチェックしてみてくださいね!
編集後記
FPVゴーグルに映るドローン視点と指先の繊細な動きだけでスピードを競う、未来のレーシングスポーツであるドローンレース。
みんなが同じ土俵で戦えるため、選手それぞれの個性が従来のレースより幅が広いことも魅力のひとつに感じました。また、初めてドローンレースを見る人でも楽しく、解りやすいよう計算されたSDC2021の演出も非常に印象的。ドローンレースは未来のレーシングスポーツであるとともに未来のエンターテイメントでもあると感じました。
今後もドローンレースから目が離せません!