2023年3月7日にDJIが新製品「Ronin 4D Flex」を発表しました。
「Ronin 4D Flex」は、Zenmuse X9ジンバルカメラをRonin 4D本体から取り外して使用することができるため、手持ちで撮影する際の重量やサイズが低減され、より柔軟なカメラワークでプロレベルの映像を撮影できます。
4Dハンドグリップやメインモニターとシームレスに接続でき、ワンオペレーションでの撮影も効率的に行えます。
また、DJI初のシネマグレード レンズである「DL PZ 17-28mm T3.0」も本日同時発表いたします。このレンズは、DJI純正の完全なフォーカス調整とズーム調整に対応し、Ronin 4Dシステムの画質を新たなレベルへと引き上げます。
さらに、DJIストアにてRonin 4D用のApple ProRes RAWコーデックのアクティベーション ライセンスキーを購入できるようになり、より容易にRonin 4Dでシネマレベルの映像制作を行えるようになりました。
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もくじ
Ronin 4D Flexの特徴
撮影の規模に関わらず、活躍できる柔軟性
「Ronin 4D Flex」を使用すると、さらに柔軟で効率的なカメラワークを行うことができ、独創性あふれる映像作品を撮影できます。
ワンオペレーションでの撮影では、X9ジンバルカメラをRonin 4D本体から取り外して使用することで、Ronin 4Dのハンドヘルド重量がわずか1.8 kgまで低減でき、イベント撮影やドキュメンタリー撮影のような動きの多いシーンでも疲れにくく、容易に長時間の撮影ができます。
また、X9ジンバルカメラを様々なリグに取り付けでき、これまで非常に難易度が高く不可能だった、車内のような狭い場所を通り抜ける、といったダイナミックに動く必要のあるショットでも、シネマレベルの映像を撮影することができます。
リアルタイムでの制御
Ronin 4D FlexとRonin 4D本体を接続する2 mの極細同軸ケーブルは、最大8K映像のロスレス伝送に対応、カメラセンサーから本体まで瞬時に高速信号を伝送し、制御信号やモニター信号もリアルタイムで伝送します。
このソリッドケーブルを使用した接続方法により、4D Flexはどんなに狭い空間での撮影でも、今まで以上に柔軟にカメラ位置を調整できます。さらに、Zenmuse X9ジンバルカメラをシネマグレードの超小型リモートヘッドとしても使用できます。
プロの撮影に相応しい操作体験
Ronin 4D Flexは、拡大し続けているプロ向け撮影ソリューションであるRoninエコシステムと互換性があります。Ronin 4D Flexは、Ronin 4Dのハンドグリップやメインモニターと完全な互換性があり、シネマティック映像イメージング、3軸安定化機構、LiDARフォーカス制御、プロ向けのモニタリング&操作体験などの撮影ソリューション一式を映像制作者に提供します。これにより、現在の映像業界において前例のない、高い利便性と効率性を備えた撮影体験をもたらします。Flexを使用する構成とRonin 4D本体のみを使用する構成を、道具を使わず現場で素早く切り替えられるため、幅広い撮影シーンで活躍します。
固定ショットを撮影する場合、同梱のパン軸クイックロックを4D Flexに取り付けることで、望遠レンズ、シネマズームレンズ、アナモルフィックレンズなど、より幅広い種類のペイロードに対応し、直面するシーンに適したレンズを自由に選ぶことができます。
DJI初のシネマズームレンズ
DL PZ 17-28mm T3.0レンズは、DJI初となるシネマグレード ズームレンズです。正確なバックフォーカス制御とネイティブ システムキャリブレーションにより、オートフォーカス、マニュアルフォーカス、自動マニュアルフォーカス (AMF)のどのモードでも驚くほど正確に制御できます。このレンズをZenmuse X9に取り付けると、中央から端まで超高精細に撮影でき、また、最短撮影距離は0.19 mで、超広角から広角の焦点距離をカバーします。
ワンテイクで、思い通りの撮影を
ボディ部分がマグネシウム – アルミニウム合金で作られたDL PZ 17-28mm T3.0レンズは、重量が約520 gと軽量で、サイズ・重量ともに、X9ジンバルカメラに最適なレンズとなっています。レンズにサーボズームモーターが内蔵され、スムーズで安定したズームを利用できます。外部フォーカスモーターを取り付けたり、レンズ キャリブレーションをする必要はありません。DL PZ 17-28mmレンズは、ズームを調整してもレンズ自体のサイズは変化しないため、レンズの再バランス調整は必要ありません。
販売価格と購入先は?
2023年3月7日より弊社公式オンラインストアstore.dji.comより販売します。
- Ronin 4D Flex:111,650円。Ronin 4D Flex、パン軸クイックロックx1、Ronin 4Dハンドグリップアダプターx2、ハンドグリップ アダプターケーブルx 2
- DL PZ 17-28mm T3.0:200,420円
- Ronin 4D Apple ProRes RAWアクティベーション ライセンスキー:142,890円 *オンラインストアのみの販売
これらに加え、DJI 3ch Follow FocusとDJI Ronin 4D 拡張プレート (SDI/XLR/TC)は、2023年5月までに発売される予定です。