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4K空撮ができる8万円台ドローン『Anafi』のカメラスペックが驚異的だった!

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Parrot,ANAFI,飛行する様子

出典(Source):Parrot ANAFI – The flying 4K HDR camera- Official video、Parrot Store Official、以下同じ

安くてハイスペックな新型ドローン『Anafi』

フランスを拠点とするドローンメーカーParrotから発売されている最新ドローン『ANAFI(アナフィ)』。上下180°に向けられる4K HDR対応カメラを搭載する点が特徴で、コンパクトに折りたためることからアウトドアなどでの利用に向いています。

コンシューマー向け空撮ドローンで4K撮影が可能、3軸ジンバル搭載などのミッドレンジ・ドローン市場は長らくDJI社の独壇場でした。折りたたみ機構を備えた『Mavic Pro』と、より小型で新しい『Mavic Air』の2機種は「画質にこだわりたいけど、20〜30万円もする機体はチョット買えない」というユーザーの支持を集めた人気モデルです。

そして、そのミッドレンジ・ドローン市場へ新たに登場したのが、今回の記事でご紹介するParrot社の『Anafi』です。

▽ ANAFI ▽

Parrot社の『Anafi』は「4K」よりもダイナミックレンジに秀でる「4K HDR」に対応しています。

DJI社の『Mavic』シリーズを上回るスペックを備えているにも関わらず、値段が2万円ほどお安いとあり、注目を集めています。

※価格、仕様などの情報は記事作成時点の発表に基づき記載しています。


Parrot,ANAFI,公式製品ページ

ANAFIは新世代のドローンです。あなたの日常で最高な一瞬をとらえて、魅力的な高画質のビデオと優れた品質の写真を撮影するのに最適な小型で理想的なカメラです。

Parrot ANAFI の詳細

専用ケースはセミハードタイプ。一般的なドローンケースと比べると、ずいぶんと細長い印象です。

Parrot,ANAFI,専用ケース

パカッ。

Parrot,ANAFI,収納状態

アームを前に伸ばすようにして折り畳まれています。なお、メーカーの説明によれば「展開に必要な時間は約3秒」となっており、ケースから取り出してすぐに飛行ができるようです。

Parrot,ANAFI,折りたたんだ状態から展開する様子

カメラを上に向ける「チルトアップ」の動作ができることが、このドローンの最大の特徴。DJI製ドローンにはない機能です。

Parrot,ANAFI,カメラを上に向けられる

カメラを上に向けて下から撮影した映像はこんな感じ。

Parrot,ANAFI,カメラを上に向けて撮影した映像

もちろん、一般的なドローンと同様に、カメラを下に向けての撮影も可能。

Parrot,ANAFI,カメラを下に向けて撮影した映像

3軸補正機能付きのジンバルを搭載しているので、ブレや揺れの少ない映像が撮影できます。Parrot社がこれまで発売してきた『Bebop』ドローンなどにはジンバルが付いていなかったので、この点は大きな進化です。

Parrot,ANAFI,3軸補正ジンバル搭載

カメラにはソニー製の1/2.4型センサーを備え、4K‐HDRによる撮影が可能。明暗の差が激しいコンディションでも黒つぶれや白飛びの少ない映像が撮れるとのことです。なお、センサーは2100万画素で、レンズはf値2.4の非球面レンズを採用、最大2.8倍までのロスレス・デジタルズームに対応しています。

Parrot,ANAFI,影の部分も黒つぶれせずに写せる

白飛びしやすい雪や黒つぶれしやすい岩陰や黒い山肌のディテールも撮影できています。Parrot,ANAFI,明暗の差が大きい場所もキレイに撮影できそう

付属の専用コントローラーを折りたたんだ状態は以下の通り。

Parrot,ANAFI,コントローラー折りたたみ時

展開した状態。上部にiPhoneやAndroidスマホを装着して使用します。なお、専用のアプリを使用することで、自動でドローンをコントロールして、「360°自撮り」や「ドリー・ズーム・エフェクト」「スローモーション」「ハイパーラプス」などを撮影が可能です。

Parrot,ANAFI,コントローラー展開時

機体を折りたたんだ所。

折りたたんだ状態

本体の公称重量は約320gで最大約25分の連続飛行が可能と発表されています。

Parrot,ANAFI,機体上部

実際に『ANAFI』が飛行している様子が見られる公式動画は、以下でご覧ください。

Parrot ANAFI – The flying 4K HDR camera- Official video

Parrot ANAFI – The Breathtaking imaging system

Parrot,ANAFI,Amazonで販売

産業用にANAFI THERMALもおすすめ

Parrot ANAFI Thermal

Parrot ANAFI THERMAL の特徴

ANAFIと同様に4K HDRビデオと2100万画素の写真を撮影できるカメラが搭載されています。こちらの機体はドローンを点検などで使用されたい方におすすめです。

180°回転ジンバルにより真上や真下の対象物を捉えることができます。サーマルカメラは-5℃~400℃まで測定できるので、特定のシーンやポイントの温度測定を詳細にする事ができます。

ドローンであれば、簡単に建物の熱損失を即座に把握し、被写体を識別したり監視したりすることが可能。点検にかかる時間や人件費を抑えることができます。

産業用ドローンとしてはかなり安価な価格帯なので、通常の使用はもちろん、お仕事にドローンの導入をご検討されている方へもおすすめです。

編集後記

4K-HDR、最大2.8倍のロスレスズームで撮影ができるなど、驚異的なカメラスペックを搭載している「ANAFI」。これで10万円を切る価格はなかなか魅力的。風速16.6m/sまで耐えられる頑丈さも兼ね備えているので、初めてのドローンとしてもおすすめです。安価ながらも、申し分のない機能性を併せ持ったおすすめ空撮ドローン。これは「買い」の一機です!

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2021.04.05


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