出典(Source):Nuro、以下同じ
もくじ
これがラスト1マイル物流の最適解?
米国35州に約2,800のスーパーマーケットを展開する小売企業の大手クルーガーが、元Googleのエンジニアが開発した自動走行機能を備える宅配車両をNuro(ニューロ)と、パートナー契約を結んだと発表しています。
【参照】Kroger and Nuro Partner to Pilot Autonomous Delivery
小型で自動走行ができる
NUROの宅配車両
こちらが、Nuroが開発している宅配用の自動走行車両。電動で動き、障害物を避け交通ルールに従って、指定された場所まで荷物を届けられます。
横断歩道を渡る人間と犬を認識して停車している様子。
運転手が乗るスペースが不要なので、車両内部の空間を効率よく荷室として使えます。
一般的な乗用車と比較すると半分以下のサイズです。そして、地味にガルウィング・ドアーがカッコいい。
2016年にNuroを創業したDave Fergusonさん(左)とJiajun Zhuさん(右)。2人はかつてGoogleの自動走行車プロジェクト(現在はWaymo)の主席エンジニアだったとのこと。
そして、FergusonさんとZhuさんの元にはApple、Uber、Tesla、GMなどから移籍してきたエンジニアやハーバード、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード、ケンブリッジ、オックスフォードなどの名門校を卒業した優秀な研究者たちが集っています。
Nuroが目指す未来の姿がよく分かる動画はこちらでご覧ください。
【動画】Less Time on Errands, More Time on Life
2018年1月末の時点で、既にスイスイと駐車場を走る姿を収めた映像が公開されています。
【動画】Nuro Vehicle at Proving Grounds
編集後記
自動運転の車に乗るのは、まだ、怖い。そう思う人が少なくない中、「荷物配送」という用途に自動走行車両を利用するのは、地に足のついたテクノロジーの利用法に思えます。また、ドローンを使った空飛ぶ宅配と比べても、輸送できる重量やサイズに余裕があるのもアドバンテージと言えるでしょう。
離島や山奥、道路が未整備な地域は空飛ぶドローンで、道路が整備された都市部は地上走行の小型車両で、という自動輸送手段の「使い分け」が未来の物流の現実的な姿になるかもしれませんね。