画像出典:世界初、「高解像度版浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発、世界初、「高解像度版浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発、以下同じ
NTTドコモの新型浮遊球体ドローンディスプレイ
ドローンの周囲にLEDライト付きの高速で回転するフレームを装着し「空飛ぶディスプレイ」をつくるという試みをNTTドコモが行っています。今回発表されたのは、その新型機で、前モデルとくらべて12倍以上の高画質化を実現し動きのある表示も可能になっているとのことです。
「高解像度版浮遊球体ドローンディスプレイ」は、環状のフレームにLEDを並べたLEDフレームの内部にドローンを備え、LEDフレームを高速に回転させてLEDの光の残像でできた球体ディスプレイを、内部のドローンで任意の場所に動かして見せることができます。
今回の高解像度版は、LEDフレームのLED搭載数と制御基板を刷新することで、従来の12倍超の解像度(縦半周320×横1周760pixel)を達成しました。従来の機体では難しかった実写の映像やアニメーションなどさまざまなコンテンツを空間の好きな場所によりリアルに表示することができるようになりました。
報道発表資料 : 世界初、「浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発 – NTTドコモ
LEDライトを点灯させる前の状態は以下の通り。
ドローンの回りを囲むフレームに取り付けられたLEDライトが高速回転することで、人の目には「残像」として映像が見える仕組み。
暗い場所だと、1番外側の黒いフレームがほとんど見えなくなるので「まん丸のディスプレイ」が飛んでいるように見えて、インパクト大。なお、直径は90cmで重量は約5.5kg、解像度は縦320×横(全周)760ピクセルとのこと。
従来機と比較すると、新型は12倍以上の解像度になっているそうです。確かに、写真でも見え方がまったく違います。
NTTドコモはこの「浮遊球体ドローンディスプレイ」の2018年中の商業利用可を目指しており、スタジアムやコンサートホールなどの演出・広告用、案内板代わりに用いられることが想定されています。
世界初、「高解像度版浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発
実際にどんな感じで見えるのか、というのは以下の公式動画でチェックしてみてください。
編集後記
頭上の真上を飛んでいるとちょっと怖いですが、広さが十分にある会場なら来場者から離れた場所で飛ばすことが可能で、有線化することでコントロールを失った機体が観客席などに流れていく危険も無くせそうです。野外フェスの会場などで、このドローンを100機くらい飛ばして音楽とシンクロ発光させたら、かなりインパクトのある演出になるのではないでしょうか。ただし、記事作成時点でお値段は未発表なので、いったいどれ程の予算が必要になるのかは不明です……!