画像出典:お知らせとお願い|国土交通省
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もくじ
米軍基地上空のドローン飛行は「大変危険」
防衛省、警察庁、国土交通省、外務省が連名で、米軍施設の上空でドローンなどを飛行させる行為をやめるよう、お知らせとお願いをするポスターを発表しました。
- 防衛省・自衛隊:米軍施設の上空等におけるヘリやドローンの飛行に関するビラ配布・ポスター掲示について|防衛省
- 報道発表資料:米軍施設の上空等におけるヘリやドローンの飛行に関するビラ配布・ポスター掲示を行います| 国土交通省
- 米軍施設・区域の上空等におけるヘリやドローンの飛行に関するビラ配布・ポスター掲示 | 外務省
- 報道発表 | 内閣官房
ツイッターでも呼びかけ
外務省は、公式のツイッターアカウントでもポスターへのリンクを投稿し、呼びかけを行なっています。
【米軍施設・区域の上空等におけるヘリやドローンの飛行に関するビラ配布・ポスター掲示】
米軍施設・区域の上空等でヘリやドローンを飛行しないようビラ・ポスター(https://t.co/DwB46HvqWK)を防衛省,警察庁,国土交通省及び外務省から配布・掲示することとなりました。https://t.co/gZzi7fKGT8— 外務省 (@MofaJapan_jp) 2018年2月20日
防衛省などが発表した「お願い」ポスターの詳細
ポスターに書かれている内容は以下の通りです。
米軍施設の上空やその周辺においてヘリやドローンを飛行させることは、重大事故につながるおそれのある大変危険な行為ですので、行わないで下さい。 こうした行為により、航空機の安全な航行を妨害したとき等には、法令違反に当たる場合があります。 実際に、米軍ヘリが衝突を避けるために回避を余儀なくされる等、米軍航空機の航行の安全に影響が生じるような事案が発生しています。こうした行為により、航空機の安全な航行を妨害したとき等には、法令違反に当たる場合があります。米軍施設の上空やその周辺においてヘリやドローンを飛行させることは、重大事故につながるおそれのある大変危険な行為ですので、行わないで下さい。
お知らせとお願い|国土交通省
問い合わせ先
また、今回発表された内容に関する問い合わせ先として、ポスターには以下のリストが掲載されています。
【防衛省本省】地方協力局地方協力企画課 (代表)03-3268-3111(内線:36245、36047) 【北海道防衛局】企画部地方調整課 (直通)011-272-7571 【東北防衛局】企画部地方調整課 (直通)022-297-8212 【北関東防衛局】総務部報道官 (直通)048-600-1804 【南関東防衛局】企画部地方調整課 (直通)045-211-7104 【近畿中部防衛局】企画部地方調整課 (直通)06-6945-4956 【中国四国防衛局】企画部地方調整課 (直通)082-223-8324 【九州防衛局】総務部報道官 (直通)092-483-8813 【沖縄防衛局】企画部地方調整課 (代表)098-921-8131 (内線:206、254)
お知らせとお願い|国土交通省
ドローンの安全利用に向けて
現在、国会議事堂や総理大臣官邸、外国公館などの上空は「小型無人機等飛行禁止法」により、明確にドローンの飛行が禁止されています。一方で「米軍施設」を明確な対象として「ドローンの飛行を禁止する」法律は存在していません。
また、在日米軍基地上空を不審なドローンが飛行する事案も発生しており、これに対して米軍高官が日本の防衛大臣に「クレーム」を伝えるという状況にもなっていたそうです。
米国のハリー・ハリス太平洋軍司令官は小野寺五典防衛大臣との直接会談で現行法では禁じられていない在日米軍基地や周辺上空の飛行規制を要請した。
米軍が激怒した「ドローンきたら110番」|プレジデントオンライン
異例とも思える今回の「お願いポスター」にはこうした米軍からの要請が背景にあるのかもしれません。「法律を作っての規制」はすぐにはできないものの、看過できないという状況だったのでしょうか。
いずれにせよ、ヘリコプターや飛行機の離発着も多い基地上空でむやみにドローンを飛ばすことは百害あって一利なしなので、飛行予定地の選定の際に避けるようにしましょう。
なお、航空法や小型無人機等禁止法、さらには民法や電波法などに関連して既にドローンの飛行が禁止、もしくは制限されているエリアなどについての情報は、以下の記事に詳細がありますので、ぜひ、チェックしてみてください。
規制対象となる飛行場所や飛行方法などについては、こちらの記事に詳細を掲載しています。
「人口集中地区」などは、事前に適切な申請手続きを踏み許可を得ればドローンの飛行が可能です。そちらの方法については、以下の記事をご覧ください。
空を飛ぶドローンは一歩間違えば大きな危険を生むもの。操縦者は飛行をする権利を持つと同時に責任も負うことになります。ルールやマナーを守って、楽しくドローンを利用しましょう!