SNS上では、「ミャクミャク」が注目を浴びており、「様」付きで呼ばれるほどに人気です。「ミャクミャク」は、細胞のような赤色の楕円、複数個の目、青色の胴体を持つキャラクターです。
この世に存在しない奇妙な形状をしていることから、不気味な印象を持つ人も少なくありません。
一方で、「キモ可愛い」、「神々しさがある」、「ご利益がありそう」といった好意的な印象を持つ人もいます。
そもそも、「ミャクミャク」はどんな存在なのか、なぜこのような不思議な形をしているのだろうと疑問に思っている方も多いことでしょう。
本記事で、この「ミャクミャク」について詳しく解説していきます。
もくじ
そもそも「ミャクミャク」とは?

出典:https://www.expo2025.or.jp/overview/character/
「ミャクミャク」は、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)の公式キャラクターの名前です。
大阪・関西万博は、大阪の夢洲(ゆめしま)エリアで開催予定の大規模イベントです。
イベントの開催期間は、2025年4月13日~10月13日までを予定しており、約2,820万人の来客数を見込んでいます。
大阪・関西万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」 (Designing Future Society for Our Lives)です。
そのような大阪・関西万博のテーマに合う公式キャラクターとして考案されたのが、「ミャクミャク」でした。
ミャクミャクの特徴

出典:https://www.expo2025.or.jp/overview/character/
「ミャクミャク」は、頭部が赤色、胴体が青色で構成されているのが特徴。
赤い部分は「細胞」で、細胞分裂のように、自在に分かれたり、増えたりします。
青い部分は、「清い水」で、流れる水のように、自在に形を変えることができる特徴を持ちます。
ちなみに、「ミャクミャク」の背面のお尻部分には、赤い色をした丸い尻尾が付いています。
ミャクミャクの考案者は誰?
「ミャクミャク」の作者は、mountain mountain(マウンテンマウンテン)というグループです。
デザイナー兼絵本作家の山下浩平さんが同グループの代表を務めています。
「ミャクミャク」の特徴について、山下浩平さんは「赤い部分は分裂し、青い部分は自在に形を変える。定まることはありません。」と語っていました。
また、「万博に関わる全ての人々、一人一人の頭の中で、キャラクターは色々な姿に変化してゆきます。」とも語っています。
ミャクミャクの名称を付けたのは誰?
公式キャラクターの愛称は、公募で決定されました。
3万3,197件の公募の中から、川勝未悠さんと作田陽向さんの2名のアイディアが採用されて、2022年7月18日午前に正式決定しました。
愛称募集の公募で、両名は最優秀賞を受賞しています。
ちなみに、「ミャクミャク」という名称のコンセプトは「脈々」です。受賞者の作田陽向さんは、愛称のコンセプトについて、「赤色と青色が動脈と静脈を連想させたため」と語っていました。
ミャクミャクのプロフィール
「ミャクミャク」には、プロフィールが設定されています。大阪・関西万博の公式サイトの情報によると、「ミャクミャク」の出生地は、「関西のどこかにある小さな湧水地」とのことです。
関西エリアに出かけた際には湧水地を覗いてみると、もしかしたらミャクミャクに会えるかもしれません。そんなワクワクした気持ちにさせてくれるプロフィールとなっています。
その他のプロフィールについては、以下の通りです。
性格:人懐っこいが、おっちょこちょいでよくポカをする。
特技:色々な形に姿を変えられること、雨上がりに虹を見つけること。
好きなこと:あらゆる生き物や物事と触れ合うこと。
「ミャクミャク」の考案者や名前を付けた方、および「ミャクミャク」のプロフィールについては、大阪・関西万博の公式サイト上にも詳しい記載があります。
「ミャクミャク」に興味を持った方は、ぜひそちらもチェックしてみると良いでしょう。
ミャクミャクに対する反応は賛否両論
「ミャクミャク」に対する反応は様々です。キャラクターの発表当初は、「気持ち悪い」、「不気味」、「怖い」、「子供が怖がる」などネガティブなコメントもたくさんありました。
妖怪やお化けを連想させるような奇怪な印象のキャラクターなので、そのような反応が出てしまうのも当然の反応かもしれません。
一方で、「可愛らしい」、「神々しい」「愛くるしい」と好意的に受け止める人もたくさんいます。「ミャクミャク」は決して万人受けするキャラクターではないため、見る人によって意見が分かれる点が面白いところなのかもしれません。
話題性の高いキャラクターでもあるため、大阪・関西万博の宣伝効果が高まることは間違いないでしょう。
ミャクミャクが「様」付けで呼ばれているのはなぜ?
TwitterなどのSNS上では、「ミャクミャク様」という敬称付きで呼ばれています。公式の名称は、「ミャクミャク」であり、「様」は付きません。
大阪・関西万博の公式サイトでも、「ミャクミャク様」という記載は一切ありません。どうして敬称が付けられているのだろうと疑問に思う方もいることでしょう。
「ミャクミャク様」と呼ばれるようになった理由については不明です。
「ミャクミャク」の姿が神様や妖怪を連想させるため、崇めたいという気持ちから「様」付けで呼ばれるようになったのかもしれません。
土着神のような名称であることも、人々が「様」付けで呼びたくなる理由なのでしょう。
ミャクミャクについてのまとめ
ミャクミャクは、2025年に開催予定の大阪・関西万博の公式キャラクターです。イベントの公式キャラクターは、愛くるしい表情をしている場合や動物や子供など親しみやすさを感じさせるデザインにするのが一般的でしょう。
そのようなデザインにしたほうが万人受けしやすいからです。
ところが、「ミャクミャク」は細胞のような赤色の楕円や青色の胴体という不気味な形をしています。可愛いゆるキャラとはかけ離れた妖怪のようなキャラクターであることから、発表直後から大きな注目を浴びました。
SNS上では「ミャクミャク様」という敬称で親しまれており、中にはコスプレを楽しむ人が登場するほどの人気です。
一度見たら忘れることができないほどインパクトの強い「ミャクミャク」は、大阪・関西万博を盛り上げてくれるキャラクターとなることでしょう。