近年、携帯電話の料金体系が多様化しています。大手キャリアが魅力的な新料金プランを次々と発表し、格安SIMはさらにその上を行く安いプランを打ち出し続けている中で、どれを選べばよいかお悩みの方も多くいるのではないでしょうか。
そこで当記事では、スマホ料金に関する不明点について解説してます。
大手キャリアだけでなく格安SIMについても紹介するので、これを読めばスマホ料金の疑問が解消されて、自身に合ったプランが見つかること請け合いです。スマホ料金を節約し、快適なネットライフを送りたい方はぜひ最後までお読みください。
もくじ
携帯キャリアはどこが一番安い?
「キャリア」とは、携帯電話サービスを提供する通信会社・事業者のことです。一般的には、自社で通信回線を持っている会社を指し、その中でもdocomo・au・Softbankは「大手キャリア」「3大キャリア」と呼ばれています。
そして、かつては1万円程度が普通だったスマホの月額料金も、現在は格安SIMの登場もあり、相場が下がりつつあります。では、実際はどのくらい安くなり、どの会社がお得なのでしょうか。まずは「キャリア」のスマホ料金から見ていきます。
月額費用だけなら楽天モバイル
キャリアであるにもかかわらず、格安SIMと同等レベルの低価格帯でのサービスの提供を実現しているのが楽天モバイルです。
特に注目すべきは新料金プランの「Rakuten UN-LIMIT VII」で、データ使用量1GBまで月額料金1,078円(税込)、20GB超過後はどれだけ使っても月額3,278円(税込)という圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
大手キャリアのデータ使用量無制限プランの月額利用料は軒並み7,000円を超えることからも、破格であるといえるでしょう。
大手キャリアの中ではdocomo
多少値段が上がっても、「やはり安定した通信環境を持つdocomo、au、Softbankの3大キャリアを利用したい」という方も多くいるでしょう。3大キャリアを使いつつコストをなるべく抑えたいという方には、ドコモがおすすめです。
下記は、各キャリアの月額料金(2022年9月26日時点)を通信量ごとに比較した表になります。
docomoでは、通信量が1GB未満であれば1,980円から利用が可能です。また、20GB以上の場合も7,205円と、3大キャリアの中では最安値となっています。
無制限プランが無く、上限が60GBとなっているのが気になる方もいるかもしれません。
しかし、月に60GB以上の通信量となるスマホユーザーは稀なため、実質的に無制限プランと考えられます。このことから、3大キャリアの中ではドコモのプランがお得といえるでしょう。
ただし、通信量が1GB以上~20GB未満の場合は、他キャリアの方が月額料金が安くなる可能性がある点には注意が必要です。
格安SIMの比較
格安SIMはデータ容量によって細かく料金プランが設定されています。
その名の通り「安さ」が最大の魅力ですが、料金だけを見て契約するのではなく、まずは自身の毎月の通話時間や使用しているデータ量をチェックしましょう。
実際の使用データ量と契約したプランのデータ量がマッチしていないと、あっという間に速度制限を受けストレスにつながるだけではなく、過剰なデータ通信料を支払うことになる恐れもあります。
ここからは、利用シチュエーションに合わせて、それぞれ適した格安SIMを見ていきましょう。
UQモバイル
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高速で安定した大容量通信をしたいが料金は抑えたいというユーザーにはUQモバイルを推奨します。具体的には、毎月の使用データ量が20GBを超えてしまう方に向いています。
20GB以上使用すると4,000円代を超えてしまう月額料金プランが多い中、UQモバイルは20GBを超えても月額3,828円(税込)と非常に魅力的な料金体系です。
また、余ったデータ容量の翌月への繰り越しや、安定した速度も快適なスマホライフを約束してくれます。
nuroモバイル
お申し込みはこちらとにかく月額料金を安価に抑えたい方に向いているのがnuroモバイルです。
nuroモバイルは、選べるデータ容量は最大8GBと若干ひかえめですが、月額料金が627円(税込)からと非常に安いのが特徴です。
なお、容量の少なさは、「Gigaプラス」というプランに応じてデータ容量をプレゼントしてくれるオプションによってカバーできるので、大容量を必要としない限り安心して使うことができます。さらに、プレゼントされたデータは翌々月まで繰り越しができる点も魅力的です。これらを上手く活用すれば、高いコストパフォーマンスを発揮するでしょう。
ワイモバイル
通信速度を懸念して格安SIMの契約を迷っている方には、ワイモバイルがおすすめです。
ワイモバイルはSoftbankの回線を利用した、大手キャリア並の高速かつ安定感のある通信サービスが魅力で、4Gや5Gにも対応しています。
また、速度制限時でも理論上「1Mbps」というスピードを誇り、これはインターネットの光回線と同等の通信速度です。
気になる月額料金も、3GBバイトで2,178円(税込)からと安価なことに加え、余ったデータ容量は翌月まで繰り越せるので無駄がありません。データ増量無料キャンペーンなども随時行っており、タイミングによってはさらにお得に利用できます。
mineo
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自身のニーズに合わせてプランをカスタマイズしたい方には、mineoが最適です。
mineoでは、基本データ量で選ぶ「マイピタ」と通信速度で選ぶ「マイそく」の2つの基本料金体系があり、マイピタでは1GB・5GB・10GB・20GBの中から、自身に合ったデータ容量を選ぶことができます。
最大の20GBの場合の月額料金は、音声通話+データ通信が使えるデュアルタイプでは2,178円(税込)、データ通信のみのシングルタイプでは1,925円(税込)です。また、お好みに合わせてdocomo・au・softbankから使用したい回線を選択できるのも特徴です。
さらに、ユーザー間でパケットをシェアできる「フリータンク」や、ギフトとしてパケットを贈れる「パケットギフト」など、独自のパケットサービスも充実しています。
プラン別携帯電話料金比較
楽天モバイル・docomo・au・Softbank、4つのキャリアでは、どのキャリアのどのプランがお得なのでしょうか。ここからは、無制限プランと低容量プランの場合でそれぞれ料金を比較していきます。また、キャリアごとの各種割引も計算に入れているので、4キャリアの料金シミュレーションをしたい方も参考にしてください。
無制限プランの場合
毎月のデータ量に制限がないのが無制限プランです。制限による速度低下や通信料が高額になってしまうことを気にせずにデータを使えることが魅力です。毎月25GBを超えるデータ量を使用している方には、無制限プランをおすすめします。
実際の4キャリアの無制限プラン(2022年9月26日時点)を比較したのが以下の表です。
楽天モバイルの安さが際立つものの、割引が適用されれば、3大キャリアでも5,000円弱で無制限プランを利用できることがわかります。また、別途キャンペーン割引などを行っているケースもあるため、料金を比較する際には、基本料金だけではなく割引やキャンペーンも確認するようにしましょう。
低容量プランの場合
最大7GBまで使用でき、データ量によって料金が変わるのが低容量プランです。
同様に、4キャリアの低容量プラン(2022年9月26日時点)を比較してみましょう。
こちらでも楽天モバイルがどの容量においても最も安価なのは変わりません。低容量プランでも料金を重視するのであれば、楽天モバイルがおすすめです。
一方、3大キャリアは容量によっても細かく料金が異なるため、損をしないためには自身の月々のデータ利用量を正確に把握しておく必要があります。ちなみに、Softbankでは4GB以上・7GB以下のプランは用意されていません。
編集後記
格安SIMの登場もあり、以前よりも安価にスマホを使えるようになりました。しかし、スマホの料金は安ければ良いというものではありません。
契約したプランのデータ量と実際使用するデータ量が釣り合っていないと、使い過ぎによる速度制限や思ってもいない額の使用料が待っています。
「自身にとっての安いプラン」を選ぶには、毎月どの程度のデータ容量を必要としているかを把握することが大切です。使用データ量と料金のバランスを見極め、快適なスマホライフを送りましょう。