出典(Source):Mark Drone、以下同じ
非GPS環境で安定飛行できる
周囲の環境をカメラで「把握」して飛行できる小型のドローン『MARK』が、大手クラウドファンディング・プラットフォームの『キックスターター』に登場。締切りまで22日を残しつつ1,685,000香港ドル(約2376万円)の資金を調達し、注目を集めています。
MARKドローンのココがすごい
『MARKドローン』の最大の特徴はVIO:Visual Inertial Odometry(直訳:視覚的慣性自己位置推定)機能を備えている点。周囲の映像に映った対象から機体の位置を「把握」して、飛行する能力を備えています。
VIO機能のおかげで、GPSの電波が届きづらい屋内でも安定した飛行が可能。
キャリブレーション不要で使用でき、飛行重量は公称約236g、飛行精度は誤差±0.1mで、最長20分のフライトが可能とのこと。なお、カメラは4K画質の動画撮影に対応しています。
飛行ルートの記録、ボイスコントロール、オブジェクト・トラッキング、ジェスチャーコントロールに対応。
メモリークルーズ機能により、一度飛行させたルートを機体に「記憶」させられます。
メモリークリーズ機能を使用するにはドローンを手でもって動かしてもOK。「このルートをとばしたい」と思ったらそのとおり、手で持ってドローンを動かすと機体がその飛行ルートを「記憶」します。
記録したルートに沿って飛行するドローンのイメージ。
機体は折りたたみ式です。
プロポ(コントローラー)は間にスマートフォンを挟んで使用するタイプ。
2015年にVIOのコンセプトが作られ、2017年にデザインを決定。2018年の5月からキックスターターでの資金集めキャンペーンが始まり、8月に製品出荷予定となっています。
Mark Drone: The Ultra-intelligent 4K foldable drone, $239 by Mark — Kickstarter
編集後記
これまでの小型ドローンの一歩先を行くVIO技術搭載を謳う『MARKドローン』。まだ、市場には出ていないためその実力は不明ですが、メーカーのPR通りであればこれまでのドローンとはちがう仕組みで自律飛行をする「ゲームチェンジャー」になりそうです。