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空を飛びながら巨大な炎を勢いよく噴射するドローン。その姿はまるでSF映画に登場する兵器のようですが、このUAV(無人航空機)は中国の河北省に実在します。果たして、この機体が作られた目的とは何なのでしょうか? CCTV(中国中央電視台)の公式YouTubeチャンネルでレポート動画が公開されているので、詳細をチェックしてみてみることにしましょう。
もくじ
なぜ火炎放射ドローンはつくられたのか?
空を見上げる2人の男性。彼らの目線の先にあるのは……
送電線に絡まった異物でした。通常は、高所作業車からアームを伸ばすなどして人の手で除去しますが、これは危険性が高く金銭的なコストも時間もかかる作業です。
そこに颯爽(さっそう)と登場したドローン。
組み立てが行われます。
送電線に絡まった異物にアプローチするドローン。高圧電流が流れている付近では電波の乱れが起こるため飛行が難しいとされる状況ですが、難なく接近していきます。
ファイヤーッ! 勢い良く炎を噴射するドローン。
送電線に絡まった異物の一部を焼き切りました。なお、CCTVによれば、この異物は長さ12メートル程のナイロン製のネットのような物だそうです。
さらに火炎放射を続けていきます。
ナイロンネットは火炎放射を受けてヒラヒラと地上に落下していきます。
さらに、送電線に残っていた小さな残骸も焼き尽くして、ミッション終了。
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火炎放射ドローンの動画
実際にドローンが炎を吹き出してナイロンネットを焼き切る様子は以下の動画で確認できます。
Flame Throwing Drone Helps Remove Net on UHV Power Line
まとめと感想
送電線そのものが傷まないのか、燃えながら落下してくる残骸はどうするのか、ドローンが墜落したら爆発しないのか、山ほどギモンと不安が浮かびますが……細かいこと(?)は気にせず、ファイヤーしちゃう河北省の電力会社の発想と実行力に驚きました。
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