中国広東省の広州市に本社を置くドローンメーカーEHANG社は『ゴースト』などの小型ドローンの他に人を乗せて飛ぶドローンタクシーを開発しています。「2017年にドバイでドローンタクシーサービスを開始する」という発表が有ってから、大きなニュースは聞こえてこなかったので「どうしているのかな? 元気かな?」と思っていたところ、2017年の11月末に同社がYouTubeで公開した動画にドローンタクシーがお兄さんやマダムを乗せて飛ぶ様子がおさめられていたので、その詳細をチェックしてみることにしました!
※ 一般的に「ドローン」とは自動航行か遠隔操作によって飛行する無人航空機のことを指します。そのため人を乗せる『ドローンタクシー』がそもそもドローンなのかと言うと多分ちがうのですが、乗っている人は操縦しておらず自動航行で移動しているという意味ではやっぱりドローンなのかも、という説明しづらいシロモノです。
※ ドローンタクシーはEHANG社による正式な呼称ではありません。製品名は『EHANG 184』です。
もくじ
ドローンタクシー EHANG 184の詳細
ドローンタクシーで空を飛ぶマダムを早くみたいところですが、ここははやる気持ちを抑えて『EHANG 184』の概要を見ていきましょう。
飛行中のイメージ画像はこちら。こんなに勢いよく飛ばれたら、乗っているほうは怖い気もしますが……時代はスリルを求めているのでしょうか?
機体には8枚のローターと4本のアームを備えています。
斜め後ろから見るとこんな感じ。
横から見ると「ヘリコプターの頭だけ」みたいな姿です。
機体正面のLEDライト。
1本のアームに上下に向けて2枚のローターが装着されています。
アームを折りたたむことでコンパクトになります。
半透過イメージでは中央に1人用の座席を備え、その下にバッテリーを大量に搭載している様子が見えます。
座席はかなりレーシングカーっぽいデザインです。
EHANG 184のスペック
メーカーによる公称スペックは以下の通り。
- 航続時間:25分
- 横 幅:約2.4m ※ロータ除く
- 高 さ:約1.4m
- 重 量:約240kg
- 構成素材:カーボン、航空機グレードのアルミニウムなど
- 飛行速度:時速100km
公式サイト EHANG|Official Site-EHANG 184 autonomous aerial vehicle specs
ドローンタクシーのデモ飛行をチェック!
試験飛行目前のEHang 184。機体はともかく、なぜか背景にある建物(オブジェ?)もSFっぽさ全開ですね。
無人状態で飛行テストをするEHang 184。
市街地の上空もスーイスイ。
機体内部から見た景色はこうなっています。
耐風テストでは機体が横風にあおられ、一瞬ぐらつきますがすぐに安定性を取り戻して滞空を続けている様子が見られます。
こちらは夜間飛行のテスト。
そして、いよいよ有人飛行(?)が始まります。機体の中に居るのは「乗客」であって「パイロット」ではないので、操縦する必要はまったくないはずですが、彼の腕はまるでハンドルを握るかのようにピンと前に伸ばされています。何かに捕まっていないといられない心境なのでしょうか?
そしてこちらは2人めの「乗客」
マダムです!
先程のお兄さんとはうって変わって、余裕の笑みを浮かべるマダム。マダム強し。
空へと舞い上がるマダム!
EHANGとマダムの本当の挑戦はこれからだ! To be Continued
公式デモ映像
上記のシーンを含む、EHANGの公式プロモーション映像(テロップは中国語と英語のみ)は以下でご覧いただけます。
Flight Tests of EHang 184 AAV at Guangzhou in 2017
まとめと所感
ドローンタクシーの映像を見ると、毎回一瞬「乗ってみたいな」と思うのですが、UH-1(ヘリコプター)ですら、その乗り心地にビビった筆者としてはこういった乗り物には向かないかもしれません。
あと、運悪く雷が落ちたりしたら、一瞬で全システムが止まって落ちそうな気がするのですが、大丈夫なのでしょうか? まぁ、そういったことも含めて砂漠の街ドバイで最初の運用をする計画だったのかもしれません。
さて、この記事を読んだあなたはどう思われたでしょうか? 「乗ってみたい」「乗りたくない」「マダムのファンです」など、ぜひ、コメントを下記のFacebookかTwitterアカウントにお寄せください!
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