イヤホンのトレンドは今やワイヤレスが主流となりました。
しかし、ワイヤレスイヤホンよりも有線イヤホンのほうが便利という場面は今でも多くあります。
例えば、Web会議。
テレワークが推奨されている昨今、Web会議を行う機会は格段に増えました。
他にも、ASMRなどSNSで動画投稿を行うときに有線イヤホンに付属しているマイクが撮影機材の役割を果たすこともあります。
ノイズキャンセリング機能搭載モデルや高音質モデルの価格は、ワイヤレスイヤホンよりも有線イヤホンの方が安価なものが多いです。
このように、有線イヤホンには魅力がたくさんあります。
今回の記事では、有線イヤホンの特徴についてご紹介します。
ワイヤレスイヤホンと比較したときのメリット・デメリット、おすすめ商品もお伝えするので是非参考にしてください。
有線イヤホンとは?
有線イヤホンとは、イヤホンのケーブル端子をデバイスに直接挿し込むことで音を聞くイヤホンのことです。
ケーブルを介して音データをイヤホンに送るため、圧縮されていない忠実な音を再生することができます。
またハイレゾ音源に対応した高音質なモデルが多いのも特徴です。
音の遅延もなく、ネット動画や映画、通話などを楽しむことができます。
有線イヤホンのメリットとデメリット
イヤホンといえば、断然ワイヤレスイヤホンという方も多くいらっしゃると思います。
ここでは改めて、有線イヤホンを使うメリットとデメリットを解説していきます。
有線イヤホンのメリット1.Bluetoothイヤホンに比べて高音質
有線イヤホンの最大のメリットは音質の良さです。
構造上、有線イヤホンはワイヤレスイヤホンよりも音がよくなっているのです。
スマートフォンなどのプレイヤーで音楽を読み込む場合、音楽の「データ」を読み込んで再生されます。
データを変換し、電気信号を走らせ増幅させたものが振動して音が聞こえる仕組みになっています。
Bluetoothのイヤホンでは、無線伝送の際に音楽のデータが伝送用の形に変換されます。
そのためデータの一部分が不要な情報だと判断され削られたものが送られてしまいます。
つまり圧縮した音楽データを聞いているのです。
有線イヤホンで音楽を聞く場合は、一番最初の段階のデータを聴くことができます。
それゆえに有線イヤホンのほうが、ワイヤレスイヤホンよりも音質面が優れているといえます。
最近ではワイヤレスイヤホンにも高音質なものが登場してきていますが、音質を追求したイヤホンのコスパでは有線のほうがいいです。
有線イヤホンのメリット2.充電が必要ない
ワイヤレスイヤホンは電力が必要なため定期的な充電が必要不可欠です。
聞きたい時に充電が足りなくて聞けない、途中でイヤホンが使えなくなるということも起こります。
しかし、有線イヤホンには充電切れの心配がないので時間を気にせず好きなだけ使うことができます。
有線イヤホンのメリット3.遅延がない
ワイヤレスイヤホンを使っていると気になるのが「音ズレ」です。
動画やゲームをしているときに不便に感じたことがある方も多いはずです。
Bluetooth接続だとどうしても音の遅延が発生してしまうのです。
動画と音声の動きが合わない、リズムゲームのノーツをタイミングよくタップできないなど、ストレスに感じてしまうことも多くあるのではないでしょうか。
有線イヤホンだと、これらの問題はすべてクリアになります。
リズムゲームのなかには、有線イヤホンの使用を推奨するものもあります。
有線イヤホンのデメリット1.変換ケーブルが必要
スマートフォンの中には、イヤホンジャックを廃止しているモデルも多くあります。
その場合、別売のLightning変換ケーブル/USB-C変換ケーブルなどが必要になります。
イヤホンと別で買うアイテムが増えてしまうので、少し費用がかかるのと、管理が大変になってしまうので負担に感じる方もいるでしょう。
有線イヤホンのデメリット2.断線のリスクがある
有線イヤホンを使っていて最も多いトラブルが「片方のイヤホンから音が聞こえなくなった」というものです。
音がぶつぶつ切れて聞こえてくることもあります。
これは「断線」している可能性があります。
断線とは、ケーブルの中で線が切れてしまうことで起こってしまうことです。
人混みで引っかかったり、ケーブルに触れるとタッチノイズが鳴るなどスムーズに音楽を楽しめないこともあります。
断線した場合は、専門の修理サービスもあるので活用してみるのをおすすめします。
有線イヤホンの選び方
イヤホンを選ぶときのポイントを解説します。
イヤホンの主な種類や機能についてご紹介するので是非参考にしてください。
有線イヤホンの選び方1.予算
500円〜10,000円台のものまで、イヤホンの価格はピンキリです。
どの値段までなら出せるのか、どのくらいの予算感で購入を考えているのか確認するといいでしょう。
有線イヤホンの選び方2.端子の形状
有線イヤホンを購入する際に必ずチェックしてほしいのが端子の形状です。
一般的な有線イヤホンは3.5mm端子が主流。同規格であればそのまま挿し込んで使用することができます。
ただし、イヤホンジャックを採用しないデバイスに接続する場合は、別途変換アダプターが必要なので注意しましょう。
イヤホンのなかにはiPhoneのライトニング端子や、AndroidのType-C端子などを採用したものもあります。
自分が使うデバイスに対応しているのはどのような端子なのか、今一度確認してみましょう。
有線イヤホンの選び方3.機能
イヤホンには様々な機能があります。
主な4つをご紹介します。
ノイズキャンセリング
外で音楽を聞く際に気になるのが周囲の音。
これらをカットしてくれるのが「ノイズキャンセリング」という機能です。
外部からの音を逆位相の音波をあてることで消すことができます。
中には、ノイズキャンセルのオンオフを切り替えられる商品もあるので用途に合わせて選んでみるのはいかがでしょうか?
ケーブル対応ならカスタマイズ可能
ケーブルが取り外し可能で、好みに合わせてカスタマイズできるものもあります。
同規格のケーブルを付け替えると、音質を調整することができます。
音にこだわりを持っている方はこのような種類のイヤホンを選ぶといいでしょう。
ハンズフリー通話にはマイク付き
有線イヤホンはケーブルに搭載されたリモコンにマイク機能がついているのが一般的です。
そのためスマートフォンに接続して使用すると、本体を持たなくても通話することができます。
リモコンを使うと、音楽再生アプリを起動せずに曲を飛ばしたり一時停止したり音量の調節ができたりします。
防水仕様
運動をしているときにイヤホンを使いたいという方は、防水・防滴仕様のイヤホンがおすすめです。
汗や水がイヤホンの内部に入るのを防いでくれるので、外出時に急に雨が降ってきた時でも安心して使うことができます。
防水性能はIPXで表示され、0~8段階あります。
汗や雨などにも強いのはIPX4以上の商品です。
より防水性の高いものを使いたいときはIPX5以上を選ぶようにしましょう。
有線イヤホンの選び方4.イヤホンの種類
イヤホンの形にも様々な種類があります。
自分の耳に合うものを見つけることで、より快適に音楽を楽しむことができるはずです。
主な3つをご紹介します。
カナル型(密閉型)
カナル型は耳栓のように耳穴にフィットしてくれて遮音性が高いのが特徴です。
しっかり装着するとイヤホンからの音漏れを防ぎ、周囲の音が入り込むのを軽減することもできます。
音に集中したいという方はこのタイプがおすすめです。
耳の形に合わせてイヤーピースのサイズを変えることもできます。サイズ展開もあわせてチェックすることでより自分好みのイヤホンを楽しむことができるでしょう。
インナーイヤー型(開放型)
インナーイヤー型は、耳のふちにひっかけて軽く装着するタイプのイヤホンです。
音がこもりにくく、開放的かつ臨場感のある音楽を楽しめます。
耳への負担が少ないので、長時間の使用におすすめです。
ただし、密着しない分音漏れしやすいので使用場所には注意しましょう。
耳掛け型
耳掛け型は、フックを耳にひっかけて装着する形のイヤホンで安定感があるのが特徴です。振動や衝撃に強いのでスポーツをする方はこの形がおすすめです。
遮音性はそこまで高くないですが、屋外でも周囲の音を聞き取ることができるので安全性は高いです。
有線イヤホンの選び方5.好きな音楽ジャンル
ロック、クラシックなど音楽には様々なジャンルがあり、音の響きにも違いがあります。
このような音の響きの特徴を捉えて、忠実に再現するイヤホンが数多く存在します。
例)「低音がよく聞こえるもの」「管楽器の響きがいいもの」など。
自分が普段よく聞く音楽は、どのような特性のイヤホンだと再現してくれるのかを考えて吟味することで満足度の高いイヤホンを買うことができるでしょう。
有線イヤホンの最新おすすめ7選
ARKARTECH T6
【商品仕様】
タイプ:カナル型
ヘッドホンジャック:3.5mmミニジャック(4極)
ケーブル:1.2m
【おすすめポイント】
・Hi-Res(ハイレゾ)に対応
・耳にしっかりフィットするインナーイヤータイプなので、運動をしても外れにくい設計
高音用と低音用の2つのドライバーを搭載する、デュアルドライバー構造を採用。高音から低音までしっかりと再現します。
ノイズを低減する独自開発のシリコンチップマイクが内蔵されているため、WEB会議などでもクリアな通話ができます。
Eynew
【商品仕様】
タイプ:カナル型
ヘッドホンジャック:3.5mmミニジャック(4極)
ケーブル:1.2m
【おすすめポイント】
・接触不良を起こしにくい2pin0.75mmコネクター
・10mmダイナミック型ドライバーユニットを採用
コスパ最強の高音質なモデル。イヤホンのケーブルが編み込み構造のデザインであるため、断線を防ぐことができ、耐久性が抜群です。
水月雨(MOONDROP) SPACESHIP
【商品仕様】
タイプ:カナル型
ヘッドホンジャック:3.5mm
ケーブル:4N Litz OFC 3.5mm プラグ
【おすすめポイント】
・水月雨が発売する初めてのエントリー向けカナル型イヤホン
・幅広い再生能力と高い解像度により、 様々なジャンルの音楽に適応
・優れた密閉性と適切な空間により最高のリスニング環境を実現
中国のメーカーのイヤホン。あまり聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。
エントリーモデルでありながら、 黄銅製のハウジング、4NOFCケーブルを採用しています。
さらにハイエンドモデルに採用されている水月雨独自の外磁型磁気回路により、低音からナチュラルな高音まで豊かな音を表現。
今までにないワンランク上の音楽を体験できます。
ソニー(SONY) MDR-AS210/B
【商品仕様】
タイプ:インイヤー
ヘッドホンジャック:3.5mm
【おすすめポイント】
・ジョギングなどスポーツシーンでも外れにくい耳掛け型イヤホン
・耳の形状にフィットしやすい「ループハンガー機構」
・防滴仕様で水や汗が本体の内部に入るのを防止
・価格が安い
エラストマー樹脂製のハンガー部が耳への負担を軽減して、ランニングなどの運動中でも安定した装着感を味わうことができます。
ケーブル表面の細かい溝により、からみの原因である摩擦を低減。ケーブルがからみにくいのでリスニング時や持ち歩きも快適なのも嬉しいポイントです。
ソニー(SONY) MDR-XB55AP
【商品仕様】
タイプ:インイヤー
ケーブル:1.2mm
【おすすめポイント】
・マイク付きであるため、ハンズフリー通話が可能
・リモコン付きで操作内容をカスタマイズできる
・迫力の重低音
Web会議におすすめのモデル。Xperia(TM)専用にはなりますが「SmartKeyアプリ」と連携することにより、リモコン操作を好みの設定に変更ができます。迫力の重低音が体感できるベースブースター搭載もポイントです。
JVCケンウッド HA-FW7-T
【商品仕様】
タイプ:カナル型
ヘッドホンジャック:24金メッキL型ステレオミニプラグ
ケーブル:1.2m(Y型)OFC
【おすすめポイント】
・木の音響特性を活かし、ハイレゾ音源の繊細な音のニュアンスまで忠実に表現
・ユニット前面の「アコースティックピュリファイアー」が不要な音を拡散し、透明感のある音に
・音の響きのよいウッドハウジングの相乗効果により、臨場感豊かなクリアなサウンドを楽しめる
“木”の自然な風合いをそのまま生かしたウッドハウジングに、アクセントカラーのメタルをあしらった、カジュアルなファッションに合わせやすいスタイリッシュなデザインの有線イヤホン。
人間工学に基づき、音筒の角度や位置を耳孔に合わせて調整したエルゴノミックフィットフォルムを採用しており、本体の安定性が向上し、高いフィット感を実現しています。
音の調和やバランスを重視しながら、様々なジャンルの音楽の特徴を捉えて聞くことができます。
BOSE(ボーズ) QuietComfort20 IP BK
【商品仕様】
タイプ:インイヤー
【おすすめポイント】
・ノイズキャンセリング機能を搭載
・耳にフィットする「StayHear+チップ」が物理的に音を遮断
周囲の音をシャットアウトするBoseノイズキャンセリングテクノロジーにより、音楽に没頭できるサウンドを体験できます。
またボタン操作ひとつで周囲の音を聞くモードに切り替え可能。
柔らかくぴったりとフィットするボーズ独自のStayHear+イヤーチップにより、長時間装着しても快適に楽しめます。
編集後記
コロナの影響でテレワークが増えている今、Webでの会議も多くなってきたのではないでしょうか。
音の遅延もなく、接続が安定しているため、Web会議では有線イヤホンがおすすめです。この機会に有線イヤホンを購入してはいかがでしょうか。
本記事が皆様の有線イヤホン選びの参考になれば幸いです。