【プロフェッショナルドローングラファ空撮日記】ワンカット空撮の極意!〜春の桜〜

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田口厚さんプロフィール

ドローンを活用した事業企画、空撮動画制作、ドローンの活用をテーマにした講習等の企画・講師、Webメディア原稿執筆、ドローン導入支援等も行う。また、2016年5月〜「ドローンで地方創生」をテーマに空撮動画コンテンツ制作や空撮体験提供を行う株式会社Dron é motion(ドローンエモーション設立。JUIDA認定スクール講師。

今までの連載記事はこちら!

【プロフェッショナルドローングラファ空撮日記】ワンカット空撮の極意!〜富士山〜

【プロフェッショナルドローングラファ空撮日記】ワンカット空撮の極意!〜冬の鶴ヶ城〜

 

ドローングラファ、ドローンインストラクターとして各方面でご活躍中の田口厚さんの連載3回目。

今回は各地で見頃を迎えている「桜」をテーマにワンカット空撮の極意を伝授いただきます!

 

今回の空撮動画で使用したドローン

DJI Phantom 4 PRO

この桜並木の空撮動画の大部分はこのドローンで撮影したとのこと。

Phantom4 PROは4K/60fps 動画と14fpsのバーストショット (静止画の連続撮影) を撮影できます。さらに赤外線センサーなど最新機能を搭載しており、GPSがなくても障害物を回避し安定した飛行が可能です。

自動で障害物を避けながら飛行してくれる自動障害物回避機能に加え、ドローンがどこにいても障害物を自動でよけて自分の元に帰ってくるワンタッチ帰還ボタンなど、パイロットが操縦しなくても安全にドローンを飛ばせる機能がついています。自動追尾機能ももちろん搭載!動く被写体を自動で追いかけて撮影してくれます。

スマホやタブレットにアプリをインストールすればモニター代わりに。ドローンの視点を見ながら操作することができます。飛行時間は28分間連続で飛ばす事ができ、スポーツモードに切り替えれば最大速度が74km/hになります。

Inspire 2

今回の空撮動画で暗がりや高画質が求められるシーンで使用されたのはプロ仕様の機体として評価の高いInspire 2

カメラが付属ではなく付け替え可能なため、カメラ性能を高める事が可能です。現在出ているDJI製品のドローンカメラで最高機能のZenmuse X7を取り付ければ、最大で6Kまでの撮影が可能です。

4Kの動画が撮影可能な機体は多く出ていますが、Inspire 2は他の中型・小型機を含めても圧倒的に綺麗な映像が撮影可能です。空撮現場で、特にイルミネーションなど暗い環境でも綺麗に撮る事ができます。

本格的な仕事での映像制作を行う方には6k動画が撮れるこの機体をお勧めします。また、Inspire 2は最大速度を94km/hを出すことが可能。スタートから80km/hまでわずか5秒で加速するという驚異的な加速性能も兼ね備えています。

障害物を最大200m先まで検知する機能も搭載。安全な飛行ルートを計画し、そのルートに従って帰還することが可能なので、安全性の面でも評価が高い機体です。

田口さん撮影の桜並木 空撮動画と撮影ポイント

 

株式会社ドローンエモーション- 【ドローン空撮】日本の桜 さくら SAKURA  DJI Phantom4 PRO

今回の桜の空撮動画での一番のポイントは桜を魅力的に見せるための要素をプラスすること

それでは、どの様なテクニックを使い撮影したのか、シーン毎に細かく解説していきます!

シーン毎にポイント解説!

オープニング まず、始めのオープニングの桜は南伊豆の河津桜ですが、大きく色の濃い桜を美しく見せるために、ドローンを低空飛行で後ろ向きに動かしながら、太陽の光を花びらの向こう側に透かせてドラマチックな印象のシーンにしています。

00:08〜 高見の郷(奈良県)の1000本のしだれ桜は、その場所自体が特徴的なので、どこで撮影しているかが解る様に高高度から俯瞰的に、高見の郷の全体像を撮影しています。

00:16〜 鶴の舞橋(青森県)日本一長い木造橋梁と桜のコラボを撮影しました。奥にうっすらと岩木山を映り込ませる事で、よりストーリーを感じさせる桜の空撮動画になりました。

00:20〜 弘前城(青森県)の赤い橋のカットを動画にプラス。このシーンはInspire 2で撮影しています。

00:24〜 女の子と散る花びらをプラス。風景の空撮動画を撮影する時、車や人間など、動く被写体を映り込ませると見ていて飽きの来ない、面白い動画になります。

00:32〜 弘前城の西堀に写り込む桜と水面に浮かぶ花びらをプラス。地上の桜並木と水面を画面の半々になる様に撮影しました。

00:40〜 弘前城の天守をプラス  00:44〜 女の子と朝日をプラス

色々なカットと、そこに人物も映り込ませたカットを入れる事で、桜の色々な角度での魅力的な絵を1つの動画にする事ができました。また、様々なカットを入れる事で最初から最後まで被写体が「桜」でも飽きの来ない空撮動画になったと思います。

 

初心者が桜をワンカットで撮る際のアドバイス

コンテストの審査員をしていると、エントリーしてくる映像で多いのが、主役の被写体をひたすら撮る映像です。気持ちはわかるのですが、ただ対象物を撮りまくるだけでは、その物の魅力が伝わりにくいです。

桜に限らず被写体を魅力的に映すコツは、ただ被写体そのものを撮るのではなく、魅力的に見せる要素を加えて被写体の魅力を強調することです。

例えば、丸いボールを魅力的に見せるためにそのボールだけ映していてもボールの特徴や魅力が見えてきません。あえて四角いブロックが敷き詰められた空間に丸いボールを置くと、ボールの丸さが急激に引き立ちます。また、強い光をボールに当てればその影がボールの丸さを強調します。

今回の映像も00:24〜のカットは花びらが散っている中で女の子が桜を見上げているわけですが、実はあの花びらは意図的に落としています。花びらが散っている桜を選び、さらに桜上空にINSPIRE2を低空で飛ばしてそのプロペラの風で少し花びらが散るようにしています(自治体の許可を得ています)。

ほかにも、上記で解説したとおり桜をより魅力的に見せる要素を画面の中に入れ込むことでさまざまな魅力を放つ桜を表現しているわけです。

このように、主役を引き立てる要素をプラスすることで、被写体はより魅力的に輝きます。

田口厚さんより

初めての空撮におすすめドローン

Tello Powered by DJI

Mavic Air

Mavic 2 Pro

編集部からヒトコト

今回は見頃を迎える「桜」の空撮ポイントを田口さんに教えていただきました。ただ被写体を撮影するのでは無く、要素を加えて被写体の魅力をより強調するテクニックに目から鱗でした。

これから益々、気温も暖かくなり空撮が楽しくなる季節。皆さんもこの春、田口さんのテクニックを取り入れてドローンを持って空撮に出かけてみませんか?




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