画像出典:Magnus Svensson、Stefan Oceandu、AlexBG
もくじ
ドローンセプションとは?
グニャリと曲がった世界に驚き! 水平線に向かって真っ直ぐ伸びていくはずの風景が、途中から空に向かって立ち上がっていくインパクト大な空撮写真「ドローンセプション( #droneinception )」をご存知ですか? インスタなどでは「ドローンセプション( #droneinception )」と呼ばれており、このハッシュタグで検索をするとたくさんの画像がヒットします。ひょっとすると、SNSの新たなトレンドになるかもしれないこの「ドローンセプション」について、この記事では元ネタや作例をチェックしてみることにします。
ドローンセプションの元ネタ映画『インセプション』
『インセプション』なお、地面が曲がり空に伸びていく映像は、以下の公式予告編の38秒頃で見られます。また、映画本編ではもっと長くこのようなシーンが登場し、公開当時の観客のド肝を抜いたものです。何を隠そう、劇場公開時(約8年前!)をリアルタイムで知る筆者も、鬼才ノーラン監督の映像に驚かされた1人でした。
Inception – Trailer
#droneception で見つかる
ドローンセプション画像
一本の道が空に向かって伸びていくような、こういった写真が「ドローンセプション」の典型例です。
市街地で撮影すると、より映画『インセプション』っぽい雰囲気に。
ドローンで撮影した写真の角度別の枚数が足りないと、以下の写真のように「ガクッ」と曲がり、「あぁ、ここで写真をつないだのか」と境目が明確わかるようになっていまします。
こちらは、道路ではなく海に伸びる桟橋で「ドローンセプション」撮影をした例。「海が壁のようにそそり立っている」という、なかなかインパクトのある写真です。
船でも「ドローンセプション」。植物や建物がある地上より、海面の方が加工がしやすいのかも……?
このような「ドローンセプション」写真は、まず地上から真っ直ぐ画面奥に伸びる道路を撮影して、その後、同じ場所をドローンで空から撮影した画像を『Photoshop』などで貼り合わせて、つなぎ目を目立たなくする加工をすることで完成します。
撮影と後加工がバッチリ決まった例はこちら。「ドローンセプション」は道路のパースが視線を画面中央に導き、そこからこのテクニックのキモである「壁のように立ち上がる景色」へ誘導する効果があるため、インスタなどのフィードで目に止まりやすく印象に残りやすいという効果が期待できます。
編集後記
ドローンが身近な存在になるにつれて「空撮だけでは、目新しさを感じさせられない」「ただドローンで撮っただけでは個性が出せない」という状況になりつつあるのが、インスタやYouTubeの現状です。そこで、撮影場所にこだわったり、おもしろ系のネタに走ったり、編集のテクニックで個性を出したり……と、いろいろな試行錯誤が行なわれています。
中でも今回ご紹介した「ドローンせプション(映画インセプションふうドローン空撮写真)」はインパクトのあるテクニックと言えるでしょう。『Photoshop』などの画像加工ソフトが必要になるぶん一段ハードルは上がりますが、「誰もができるわけではない」からこそ、目新しさを感じられるのも事実。でも、もしかしたら、来年ごろには『Mavic Air 2(?)』あたりの標準機能でこういった写真の撮影モードが追加されちゃったりするかも!?