東京都と東海大学は、12月初旬に沖ノ鳥島の研究調査を一部ドローンを使って実施しました。
沖ノ鳥島は日本最南端に位置し、排他的経済水域の根拠となる重要な国境離島でもある小笠原諸島の一つ。
調査の目的は、沖ノ鳥島現地の保全や利活用、また国境離島と周辺海域の維持に役立つ最新の情報や手がかりの取得です。
▼参考
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/11/05/02.html
ドローンを使って実施した小笠原諸島の沖ノ鳥島の研究調査とは?
東海大学と東京との調査概要をまとめてみました。
今回は、研究調査の責任者である東海大学 海洋学部キャンパス長 山田吉彦 教授を含む海洋分野の研究者による基礎的な調査をするための準備がされました。
調査内容は、主に3つです。
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- 外観調査
外観調査・現況確認など
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- 海洋調査
気象・海象調査、水質測定など
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- 環境調査
生物相観測、マイクロプラスチック調査など
ドローン発着の拠点の一つとして、東海大学の海洋調査研修船「望星丸」を使うことも計画されました。
実施日は12月5日(日)から6日(月)の2日間。
本来は7日(火)までの予定でしたが、台風の影響で早めに切り上げられました。
さらに沖ノ鳥島の様子を上空から撮影する予定もが組まれていました。撮影したデータには、島周辺のサンゴ礁が淡い青色になっているのが映っています。
今後、昔のデータと比較し、波による島の浸食状況などを調べるそうです。なお、今回の調査の映像は後日公開されます。
▼参考
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/11/05/02.html
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000237444.html
これは気になる!ドローン撮影時の沖ノ鳥島の気候、環境を紹介!
この時期の台風で予定より早く切り上げることになるほど、厳しい自然条件におかれている沖ノ鳥島。重要な島でもあるため、現在までも調査・保全の必要性が高かったようです。もう少し沖ノ鳥島の環境を探ってみました。
まず位置は、東京から1700㎞、小笠原諸島父島からも約900㎞のところにあり、日本最南端の島です。きいただけで暖かそうなエリアですね!
島全体は東西4.5キロ、南北1.7キロのサンゴ礁から構成されています。満潮時に海面に出た2つの小さな島は、波による浸食による水没を防ぐためコンクリートなどが敷き詰められています。
一年中熱帯気候で台風の影響を受けるため、昭和62年からすでに保全工事を施しているようです。
日本唯一の熱帯気候かつ、太平洋の孤島で陸地の影響がない環境が特徴。国内外から防災・学術の面で多くの実験が計画されている場所です。
▼参考
https://www.mlit.go.jp/river/kaigan/main/kaigandukuri/pdf/okinotori.pdf
ドローン調査の活用がさらに広がる!
今回のように自然環境が厳しい場所での調査もドローンを活用することで効率よく行えます。
今後も様々な分野でドローンが活用される機会が増えるでしょう。
今後もドローンに関する情報をお届けします。
ぜひチェックしてください。
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