2022年度にドローンの「有人地帯における補助者なし目視外飛行(以下、レベル4)」に関する制度整備が進められていることを受けて、各地でドローンの社会実装を目指した実証実験が行われています。
12月6日、茨城県霞ヶ浦では物流にドローンを活用しようと、地元の特産品を輸送する実験を行いました。
実証実験の内容
本実験はかすみがうら市と美浦村とともに、福島県の民間企業eロボティクスが国の補助事業として協力して行ったものです。
ビール瓶を積んだドローンは茨城県かすみがうら市坂の歩崎公園から離陸。対岸の美浦村大山のヘリポートを目指すという飛行ルートが計画されました。
実験内容の詳細と結果
実験に使用されたのは産業用の大型ドローン。
かすみがうら市特産のクラフトビールの瓶を4本積み、計5キロの荷物を運びました。
自動飛行時のドローンの最大時速は70キロ。霞ヶ浦の上空およそ7.5キロを飛行しました。
かすみがうら市から湖畔を挟んで対岸に位置する美浦村へと届ける想定でしたが、湖の上およそ2キロ進んだところで通信が途絶えるトラブルが発生。
安全確保のためドローンは引き返されたそうです。
通信が途絶えた原因は現在特定中。
ドローンに搭載した複数の機器が発信する電波がお互いに干渉しあったことが影響しているのではないか、と考えられています。
今後の展望
市や村、そして企業は来年度から地元の運送会社にも協力してもらいながら定期的に物流の実証実験を重ねていく予定です。
実験を終えて板羽社長はドローン飛行の実用化に向けた課題として通信環境の整備や燃費のいい飛行の実施をかかげました。
またゆくゆくは「縦横無尽に飛行する広域のルートを作りたい」と述べています。
▼参考
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16387916260247
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211206/1000073452.html
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