ドローンを初めて飛ばすときや、久しぶりに飛ばすときに本当にここで飛ばしてよいのだろうか、と不安になることがあると思います。
今回は現場に行く前〜飛行直前までの段階でドローンパイロットが実際に確認しているサイトを紹介いたします!
パイロットは何を確認しているのか?ドローン飛行前にチェックするべきこと
現場に行く前
パイロットは現場に行く前までに行うことが大きく分けて2つあります。
1.ドローンをどのルートで飛ばすか、離着陸場所や機材などの選定
ドローンを飛行させたいエリアが決まったら、離着陸場所を決めましょう。この時、考慮すべきポイントは二つ。
その1. 現場までどうやって機材を運ぶのか
その2. どのルートで飛ばすとリスクが低く済むのか
これらは、ドローンの飛行中・離着陸時に人が近づくことがないようにするために重要です。また不測の事態に陥ったときになるべく被害を軽減するためでもあります。
重くて大きい機体を運ぶ際に、いかに安全に運搬できるかというのも安全飛行のために欠かせません。
2.そもそもいつドローンを飛行させるのか日程の調整
外を飛ばすうえで一番の障壁となるのは天気です。パイロット側の準備が整っていても、天気が悪ければ飛行させることはできません。
天気・風速はあらかじめ確認し、場合によっては予備日を設けるということがとても大切になります。
予備日とは
先ほど予備日という単語が出てきましたが、これは本実施日に天気が悪かった際にリスケジュールのために確保しておく日です。特に梅雨時期など天気が急変する時にはいつ予備日を設けるかが大事になってきます。
飛行直前~飛行中
1.現場の確認
いざ現場に行ったら、付近で急遽イベントが開催されている、ということもあります。
このようなアクシデントを防ぐために、飛行範囲の現地下見は当日も行いましょう。
2.天気の確認
飛行直前の天候の確認も重要です。確認のポイントは主に二つあります。
その1. 当日の天気予報
その2. 雲が出てきた場合は、その雲が雨雲なのか、どのように移動するのか。
天気は変わりやすく完璧に予測することはできません。だからこそ何度も確認をして予測確率を高めていきます。また、天気予報は予報する会社によっても降水確率など異なるため、複数の気象サイトを見ているのもポイントです。
ドローンパイロットが実際に参考にしているサイト10選
ドローンを飛行させる場所の確認におすすめのサイト
1.国土交通省ホームページ
航空法の基本原則を確認できます。屋外で飛ばす際はパイロットの義務として緊急用務空域に飛行範囲が入っていないかを確認しなければいけません。
国交省のホームページであれば、指定空域の有無を確認できます。ドローン関係で迷ったらまずはこのサイトを見てみましょう。
( https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html )
2.国土地理院地図
DID地区の確認に使用できます。また、近辺に飛行場があるか(空港周辺の空域の有無)も確認できます。屋外で飛行をする上で欠かせないサイトです。
( https://maps.gsi.go.jp/ )
3.ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能 FISS)
このサイトを通して、いつ、どこでどのようなドローンが飛行するかを確認することができます。
ドローン同士の異常接近を防ぐためにも、屋外で飛行する際にはこのサイトに自分の飛行情報も登録するようにしましょう。(アカウントの登録が必要です。)
( https://www.fiss.mlit.go.jp/top )
4.Google Maps
意外に思われる方も多いかもしれませんが、Google Mapsは、現場の状況を手軽に知ることができるツールの1つとして使われています。
地図の更新が頻繁に行われるため、比較的最新の現場の状況を知ることができるのもポイントです。航空写真はもちろん、ストリートビューは現場への道や周辺状況などをチェックできます。
現場に行かずとも詳細を把握できるため重宝しているパイロットが多いです。
( https://www.google.co.jp/maps/ )
ドローン飛行のチェックに便利な天気サイト
5.tenki.jp(日本気象協会)
サイトが見やすく、2週間先の天気予報まで見ることができるため、大まかな日程を建てる時など非常に便利です。
( https://tenki.jp/ )
6.ウェザーニュース
予報地点が非常に細かいのが特徴。1時間ごとの天気のUIが見やすいサイトです。
( https://weathernews.jp/ )
7.SCW – 天気予報 観測予報
雨雲の情報を、地方ごとなら51時間(約2日)先まで、大まかな予想なら264時間(約11日)先まで見ることができます。
先の予定を組み立てる時、また当日雲が出てきた際などの雲行きの予想におすすめのサイトです。
( https://supercweather.com/ )
8.Windy.jp
風の強さを可視的に表してくれるため、非常にわかりやすいです。風以外にも雷情報や降雨情報なども表してくれます。
( https://www.windy.com/?35.650,139.738,5 )
9.気象庁-高解像度降水ナウキャスト
降水予報を1時間先まで5分単位で予想し表示してくれます。現場での飛行直前の確認や、積乱雲が発生した時に重宝するサイトです。
( https://www.jma.go.jp/bosai/ )
10.気象庁-台風情報
夏になると天気のほかに台風も発生します。ドローンの飛行に少なからず影響を及ぼしてくるため、予報サイトのチェックは必須です。
台風が予報円(段々と広がっていく白い円)の中を進んでいく確率は約70%と言われています。
( https://www.jma.go.jp/bosai/map.html )
編集後記
たくさんの種類のサイトを見ていることに驚いた読者の皆さんも多いのではないでしょうか。これらのサイトを参考にして自分だけの要素を入れつつ、飛行前のルーティーンを組んでいただけますと幸いです。
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