ドローンで空撮したい!!ドローン映えする日本の河3選

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日本の約7割を占める山地。その山地から小さな流れはスタートし、涼やかに、時に勢いよく山間の渓谷を駆け抜け、平野をゆっくりと雄大に流れ、やがて海に出ていきます。日本の河は、その場所場所で様々な顔を持っていることが魅力です。これから日本は梅雨の時期を迎えますが、その雨季の水を含んだ山地の清流は、夏真っ盛りの時期になれば、美しい流れを見せてくれることでしょう。

今回は、来たる夏にドローンで撮影したい河を3つご紹介します。もちろん、日本には3万を超す河川がありますので、その土地土地での美しさや雄大さを持つ河をいくらでも発見できます。今回は、タイプの違う3つの河川を題材に、ドローン空撮してみたいと思います。

ドローンで空撮したい!空撮映えする河川3選

1.最上川[山形県]

最上川

山形県最大の一級河川である最上川。山形県の南にある米沢市から、ほぼ県の中央部を2分するように北上し、途中の新庄市から北西へと進路を変えて、酒田市に至り日本海に注ぎます。その長さは、日本の河川中第7位の229km。大河と言っていいでしょう。

『五月雨を あつめて早し 最上川』。最上川は、奥の細道の松尾芭蕉の句でも有名です。元々は、『集めて涼し』と詠み、河の涼しさと豊かな水の流れを表現したかったようですが、この河は日本三大急流に入るほどの河ということで、その流れの早さに驚いた芭蕉は『集めて早し』と詠みなおした、とのこと。

そんな急流を体感するには、舟下りに乗船することをお奨めします。もちろん、ドローンは船上から離発着させます。そのため補助者によるハンドリリース・ハンドキャッチが必要になります。いくつか舟下りのポイントがありますが、今回は、古口港から草薙港までの航路を選択しました。距離にして12km、約1時間の航路です。

参考:最上峡芭蕉ライン観光ホームページ

http://www.blf.co.jp/

この航路では、雄大な河の流れに乗り、峡谷の狭間を抜けたり、大河ドラマ「おしん」で使用されたロケ地を見たり、また「白糸の滝」の落ちる様を見たりと、変化に富んだ景色を楽しむことができます。

ドローンでの撮影は、まずは自分たちの乗った屋形船を追うのが楽しいかと思います。大河やあるいはその向こうの出羽の山々を背景にして、船のスピードに合わせて撮影するのは、離陸してしまえば比較的簡単に撮影できます。川幅はかなりありますので、よほど制御ができなくならない限り、両脇の木々や崖にぶつかることはないと思いますが、時々河を横断する電線なども存在しますので、目視外では飛行させないほうが良いでしょう。

また、終着の草薙港の手前には、川辺に露天風呂のある旅館が数件ありますので、終着に近づいたら空撮を控えるようにお願いします。船頭さんの唄う民謡などを聞きながら、優雅なフライトが楽しめることでしょう。

最上川と屋形船

2.天竜川[長野県中川村]

天竜川と撮影に使用したDJI Phantom4 Pro

天竜川は、長野県から愛知、静岡と県をまたぎ、太平洋に注ぐ一級河川で、全長219km、全国9位の長さを誇る大河です。

今回は上流である長野県中川村あたりの天竜川をご紹介します。

参考:長野県中川村役場ホームページ

https://www.vill.nakagawa.nagano.jp/

中川村には、天竜川を撮影できるポイントはいくつもありますが、ここでは、登録有形文化財に指定されている坂戸橋のかかるポイントをご紹介します。ここは、国道153号線側にある駐車場と展望スペースから離発着可能です。

展望スペースは非常に広いので、観光客がいたとしても、十分に安全な離発着場所を確保することができます。ただし、展望スペースから、天竜川や坂戸橋までは、多少距離があり、120m程度離れています。そのため河の対岸までの距離が目視では測りづらくなります。また、坂戸橋の向こう側は、電線がかなり密に張られているため、この展望スペースからの離陸で、橋をくぐったり越えたりということは控えるようにしてください。

坂戸橋と天竜川

3.面白山紅葉川渓谷[山形県山形市]

面白山紅葉川渓谷

最後は、山形市の面白山紅葉川渓谷を紹介します。ここは秘境と言ってもいいでしょう。場所は、山形でも有名な観光地である山寺から、さらに奥に進んだ場所になります。仙山線の「面白山高原駅」という無人駅が最寄駅となり、駅の近くにトレッキングルートとなる渓谷の入り口があります。

「紅葉川」と名がつくだけあって、秋の紅葉シーズンは見応えがあり、地元の方や県外の方もトレッキングに訪れます。この渓谷のトレッキングルートは大変狭いコースになっているため、一列でないと歩くことはできません。秋の観光客の多い季節は、さすがにドローン空撮は難しいかと思います。逆に夏場はそうした観光客は少なくなりますので、空撮チャンスです。

ルートが狭いため、離発着ポイントを探すのは厳しいですが、いくつか極小のスペースを見つけることができます。

面白山紅葉川渓谷と吊り橋

どの渓谷もそうですが、GPSはほとんど入りません。上昇させて運が良ければ捕捉できる場所もあります。GPSは捕捉できないと考えて、十分に気を付けて撮影をお願いします。

周囲は木々の枝が至るところから伸びていますし、水の流れはビジョンセンサーに影響を与えやすいので、可能なら下方センサーを切ると操作しやすい場所もあります。そのため補助者は必須です。特に枝が見えにくいので注意が必要です。

面白山紅葉川渓谷と吊り橋

この渓谷の撮影は、初心者ではかなり厳しいですが、澄んだ水の流れは、まるで「天然水」のCMを彷彿させますし、トレッキングコースに設置されたアーチ状の橋などは、まるで水墨画の中に描かれたように美しいロケーションを見せてくれます。チャレンジし甲斐のあるロケーションです。

また、おまけの情報ですが、面白山高原駅の隣にある藤花山荘(ここは面白山観光協会でもある)で食事ができます。自家製キムチとラーメンが絶品ですので、ここに来たらぜひ召し上がってみてください。

 

河川のドローン撮影時の注意事項

いずれの河川においても、河川事務所に一報を入れるようにしてください。河川事務所によっては届出書の提出を求めてくる場合もあります。

また、河川は大変な長さを誇りますので、河川事務所は管轄ごとに管理範囲が異なります。どの流域がどの河川事務所管轄なのかは調べても良く分からない場合が多々ありますので、ここぞという河川事務所に空撮予定流域の管轄を聞いてしまうほうが早いです。

また、観光協会にも一報を入れ、観光客情報やロケ情報等の収集もしておいたほうが良いでしょう。事前にいろいろな情報を知っておくことで、想定外なことが起こっても大丈夫なようにしておきましょう。




2020.06.06