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お気に入りのドローンを始めたら、まずは操縦練習。だけど、ドローンをどの様に練習したらいいか解らない、、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、JUIDA認定『無人航空機操縦士』、DJI認定『スペシャリスト』、『インストラクター』資格を有する当社所属のプロ操縦士が実践しているドローン操作練習法をこっそりとご紹介!
ぜひ、この記事で操縦をマスターし、趣味に仕事にドローンをたくさん活用してください!
ドローン初心者向けおすすめ練習法
ビギナー「体得すべき感覚」とは?
人間は通常、地面の上を歩いたり走ったりして生活しています。そのため、人は地に足がついた状態の「速度感覚」と「高低感覚」に縛られています。そして、この感覚は、地上に比べて摩擦が少なく、上下の移動幅が大きい空を飛ぶドローンとは、大きくかけ離れているのです。
ドローンを自分の身体の一部のように操れるようになるには、この「空飛ぶ物」独特の感覚を体得する必要があります。そのためには、実践と練習あるのみですが、練習を始める前に知識としての理解があれば体得のスピードも早くなると言うもの。
そこで、この記事では「キホン」「5つの練習法」「オマケ」に分けて、空を飛ぶドローン独特の挙動を理解して、自由に操るための考え方と練習法を解説していきます。
ドローン操作と練習のコツ
ドローン初心者向けおすすめ練習法
【キホン】ドローン操作はジワリとするべし
ドローンのプロポ(コントローラー)の操作は、緊急時以外は常にゆっくりと行なうようにしましょう。
なぜ、急激な操作が良くないのか? という理由は3つあります。
1つめの理由は、ドローンの挙動に勢いがつきすぎて、意図せぬ場所までオーバーラン(フライ)してしまうこと。「車は急には止まれない」と言いますが、空中に浮いていて地面との摩擦がないドローンは、車よりももっと急な停止や方向転換が苦手です。
2つ目の理由は、空撮などを行っている際に写真や映像がブレてしまうからです。スリリングな演出をしたい場合などを除き、ガクガクと揺れる動画が良いことはありませんので、滑らかで安定した映像を撮るためにも急激なドローンの操作をさけるようにしましょう。
(↑)親指だと力が入りやすくなる人は「つまみ」式もおすすめ!
ジンバル(スタビライザー)を搭載したドローンであれば、ドローン本体の傾きや揺れはかなり吸収されますが、実は操作が急激すぎるとジンバルが大きく動きすぎプロペラガードなどが映像に写り込んでしまうことがあります。これが、ドローンを急激に操作するべきでない3つ目の理由です。
空撮をする際は特に、そうでない時でも、急激な速度変更や方向転換を行わずゆっくりと操作するべき、というのが以降のすべてのコツに共通するドローン操作のキホンです。練習時の目安としては、人が歩く半分以下の速度で移動させていくイメージでドローンをコントロールすると良いでしょう。
また、そのような速度感での操作を実現するためには「スティックが傾いたかわからないくらいゆるやかに動かす」「グイグイと動かさず、ジワッと動かす」ことが大切です。
ドローン初心者向けおすすめ練習法①
高さ感覚をつかむ
航空法上による規制の上限であれば150メートル未満まで、実際の空撮でも30メートル前後の上空まで、空を飛ぶドローンを自在に操るためには、地上に居る人間の感覚を超えた高さ認識能力を養う必要があります。
具体的な方法としては、5メートルごとに上昇とホバリングを繰り返し、アプリの画面で高度を確認します。これを繰り返すと、自分が「5メートルあげた」と思ったときにアプリ上の高度表示もピタリと5メートルを指しているようになってきます。
最後にはアプリの表示を見なくてもドローンがどの高さにいるかを「感じられる」ようになることを目指しましょう。
ドローン初心者向けおすすめ練習法②
奥行き感覚をつかむ
高さ感覚をつかんだら、次に必要なのは奥行きの感覚です。
この感覚をつかむためには、ドローン練習場に10メートル間隔で「カラーコーン」や「バツ印」を用意して、目視のみで「10メートル進んだ」と判断したタイミングでホバリングをします。そこでカメラを真下へ向けてして、画角の真ん中に三角コーンや☓印があればOK。ずれていれば、その距離が自分の奥行き感覚と実際の飛行距離の差になるので、アジャストするようにしましょう。
当然のことながら、この練習の際にはアプリの距離計を見てはいけません。また、ドローン機種を自分の方に向けた「対面飛行」でも同様の練習を行なうのがベターです。
最初は自分の目線と同じ高さで飛ばしながら練習をし、さらに5メートル、10メートルなどと高度を変えて練習をすれば、高さと奥行きを直感的に感じ取れるようになります。こうなればしめたもので「ドローンがどこにとんでいくかわからない」という不安を感じることなく、自在に飛行させられるようになります。
高さと奥行きに関しては、「考えるな! 感じろ!」というアドバイスが的確だと言えるでしょう。ドローン操縦は一度、感覚さえ掴んでしまえば、驚くほど簡単に飛行させることができます。最初の辛抱強い頑張りが後の操縦に活きてきます。
ドローン初心者向けおすすめ練習法③
8字の飛行で操舵感を磨く
最初は横8の字、慣れてきたらより奥行きのある縦8の字を練習しましょう。
飛行ルートは『DJI GO』などのアプリで確認できるので、これを見て自分が実際に飛んだラインがどれだけキレイな「8」かを見てみましょう。どれだけしっかりと「8」を書くことを目指しても、最初はどこかに乱れが見えるので、そこから自分が苦手な操舵角がわかります。膨らみやしぼみ、ギザギザなどが見えたら、そこが自分が不得意な操舵角になるので、集中的に練習しましょう。
なお、ドローンの操縦方法(プロポの設定)には、モード1とモード2の2種類がありますがモード1では左手のみの操作で「8」の字飛行ができるため比較的容易です。
一方で、モード2では、旋回中に左右のスティック(ラダーとエルロン)を操作するバランスとタイミングがずれる、ときれいな旋回ができません。うまく操作するコツとしては、ラダーを入力する前にほんの少し、エルロンを入力する(当て舵)をすることで、これによりスムーズな旋回ができるようになるはずです。
ドローン初心者向けおすすめ練習法④
ノーズインサークルを極めて即戦力になる
映像の揺れなどにつながるため本来はこのような「チョコチョコ修正」はNGです。
ノーズインサークルは、機首を被写体や操縦者など1つの対象に向けたまま、そこを中心点にして旋回する飛行方法です。ミュージックビデオなどの空撮映像で多用される飛行方法のため、動画空撮の現場ではニーズが多く、また、現場では失敗が許されない類のテクニックでもあります。
基本的な練習として、操縦者を中心として5メートル、10メートルなどの一定距離を保ちながら回転する方法がおすすめです。また、キレイな正円を描くコツとしては、旋回が強くなり過ぎそうな時は、エレベーター(上昇)を軽く入れることで機首がまわり過ぎることを防ぐことができます。だたし、エレベーターの入力が強すぎると、機体がきつく前傾しプロペラガードが映像などに映りこむため、調整が必要です。
ドローン初心者向けおすすめ練習法⑤
GPSに頼らない飛行で操作精度を高める
日本で最もメジャーなDJI製のドローンはGPSや気圧センサーなどを搭載しており、それらの補助を受けて自動で機体を安定させる機能を備えています。これらのアシストがすべてオンになっていれば、プロポ(コントローラー)から手を離していても、ドローンは1カ所からほとんどズレることなくホバリングを続けています。
このようなアシストを利用することで安定した飛行が可能になるのは事実ですが、室内で飛行する場合やライセンス試験の際などにはGPSをオフにする必要があることもあります。また、アシストに頼りすぎると、GPS信号をロストした際にまともに機体をコントロールできない可能性もあるため、脱初心者を目指して練習する場合はGPSをオフにして水平維持機能のみをオンにした「ATTIモード」で練習をするのがおすすめです。
なお、GPSをオフにした飛行では、機体の挙動が通常より不安定になる場合がありますので注意が必要です。周囲に人や物がない場所で飛ばすか、室内やネットに囲われた場所で練習をするなどの対策をするようにしましょう。
初めてドローン買うなら必読
初心者向けドローンの選び方
ドローン初心者の方におすすめしたいのが、GPSや気圧センサーを搭載していないトイドローン。ドローンスクールなどでは200g以下のトイドローンを使用し、自分のテクニックを身につけた後にDJIのPhantomなどプロが使用する大型のドローンを操縦させる事が多いです。
「落として壊してしまうかもしれないから、とにかく安く済ませよう」と考えると、技適マークが無いものや、操作性に難がある機体を選んでしまい「ドローンなんてまともに飛ばない!」と勘違いして諦めてしまうことになりかねません。
以下の記事で初心者の方に向けたおすすめトイドローンを紹介しています。プロの技術を身につけたい方から、まずは気軽に操縦を楽しみたいという方まで、幅広いニーズに対応した紹介記事になります。
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編集後記
DJI製のドローンなどはとても安定性が高く初めて飛行させる場合でも意外とカンタンだと感じるかもしれません。しかし、ドローンは無線で操作するため、場合によっては、いきなりGPSが切れてスケートリンクの上のようにドローンが右往左往する事も起こりうるかもしれません。
そんな万が一の時も安心して操縦できるように、またプロの仕事となると、自分が思った通りの角度にカメラを向け続けながら動画を撮るといった操作や、クライアントが望む通りの速度で飛行しながら映像を撮るなど、求められる操作の難易度が上がります。
ビギナーから中級、上級者へ進む第一歩としては、まず「急激な操作をせず、ジワッとなめらかに機体を動かす」ことを徹底しましょう。その後は、高さと奥行きを直感的に把握できるようになるまで練習を繰り返し、苦手な操作方向がわかる8の字や実戦で多様されるノーズインサークルなどの飛行方法を磨き、仕上げに非GPS環境でも自信をもって操縦できるようになれば、「脱初心者」を完了したと胸を張って言えるでしょう。
この記事がドローン操縦の技術を上げるヒントになれば幸いです。
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