画像出典:長崎大学マッコウクジラ調査グループ提供、以下同じ
大海原を悠然と泳ぐマッコウクジラ。テレビの動物番組やインスタグラムなどでその美しい姿を目にしたことがある方も少なくないと思いますが、実はその生態にはまだ多くの謎が残されています。
その謎を解明するべく日々活動している長崎大学マッコウクジラ調査グループが、今回新たにドローンを使った研究を行なうための費用を集めるクラウドファンディング・キャンペーンを『academist』でスタートしています。
もくじ
クジラの身体と心の成長を空から追う!
「歯を持つクジラの中では最大」というマッコウクジラはメンバー構成の変化が少ない群れの中で暮らし、一生を終えます。しかし、若い雄は一定の年齢に成長すると群れを離れて、年齢の近い雄たちと群れをつくり独自の『社会」を形成するそうです。
この雄の研究は未だ研究の途上にある分野で、若い雄のマッコウクジラが、成長と共にいかにして群れを作り独自の関係性を構築しているかは、解明が進んでいないとのこと。そして、この研究をするためにはクジラの体長を正確に測る必要がありますが、現状は船上からの測定のため取得できる体長データの正確性に難があるそうです。そこで、ドローンの出番。空撮技術を応用して正確な体長の計測が行なえれば、より正確に「青年クジラ」たちの成長と、それに伴う新たな社会性の獲得についての研究が可能になります。
ドローンを使ったマッコウクジラの研究を
クラウドファンディングで応援しよう!
この研究を支援したい! という方は、以下のページにアクセスすると1口1,000円から応援をすることができます。金額に応じて『研究室オリジナルキャップ』『五島列島沖マッコウクジラ観察ツアー』などのリターン(返礼品・企画)が用意されているので、クジラ好きの人もドローン好きの人も要チェック! なお、ここで集まった研究資金は、ドローン機体の購入のほか、五島列島から50km離れた沖合に調査船で赴くための費用などに充てられるとのこと。初回の目標金額は超えたものの、現在はセカンドゴールとなる500,000円を目指して、2018年02月06日19時00分まで支援を募っています。
» クラウド・ファンディングのページはコチラ
今回のクラウド・ファンディング・プロジェクトを主導する小林駿さん(崎大学大学院 水産・環境科学総合研究科)の動画メッセージはこちら!
ドローンを使って、空からマッコウクジラを観察したい!
編集後記
産業分野での活用が注目されているドローンですが、学術研究の場においても大いに活躍できるポテンシャルがあることは言うまでもありません。彼らの研究の成功はもとより、アカデミックな世界でのドローン活用の広がりの火付け役になることにも期待しつつ『ビバ! ドローン』もメディアを通じてこの研究を応援したいと思います! ビバ! ホエール!