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インドの空を覆い尽くしたのは大量のサバクトビバッタ。5月から東アフリカを中心に大量発生し、インドにもバッタの大群が襲来。このサバクトビバッタは雑食のため、広大な面積の農作物をも食べつくしてしまいます。
サバクトビバッタの襲来は食糧難を引き起こす恐れがあります。そのような危機的状況の中、インド政府はあるものでバッタに対抗しました。
ドローン VS バッタの大群??
インド政府はバッタの大群に対抗するためにドローンを導入。ドローンを使用してバッタの大群に殺虫剤をまくなどして対応しました。退治するためには4機のドローンを使用し、およそ60%のバッタを退治したのだとか。
世界で2番目に大きいとされている米と小麦の生産地である、農業の中心地を襲ったサバクトビバッタの大群。甚大な被害となる前に、テクノロジーの力で被害を最小限に食い止めることに成功しました。ドローンが害虫駆除のシーンで活躍した、ひとつの成功例になりそうです。
テクノロジーの力で対抗する
バッタは自然界では鳥や蜘蛛、スズメバチが天敵です。しかし、数が爆発した際にはそのような天敵たちも効果はありません。
オーストラリアでは一般的に小さなヘリコプターから農薬を空中散布し、バッタのような害虫になり得る虫たちを駆除しています。害虫駆除にドローンを使用することで、ヘリコプターや飛行機を使用するよりも非常に低いコストで効率良く退治することができます。
ドローンを使用すれば農薬を均一にまくことができるため、農薬散布においてドローンは非常に重宝されています。また、最新のシステムを使用すれば該当地域をリモートで検知し、害虫監視を行い、それに加えて作物の成長を監視することもできます。
今や効率的な農業にドローンは欠かせない存在になりつつあります。