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【Kanatta技術責任者が語る】ドローンとプログラミングの魅力と教育事業への想い

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株式会社Kanattaにて技術責任者として「ドローン×プログラミング」の企画・運営を行っている森山です。
主に小学生を対象とした、ドローンを動かすプログラムを作成して、実際にドローンを動かす事でプログラミングのスキルを身につけることができる教育プログラムなどを提供しています。

なぜドローンとプログラミングを結びつけようと考えたのか、また「ドローン×プログラミング」にかける思いなどを複数回の連載でお伝えできればと考えております。
今回は第1回目ということで「自分の生い立ちと『ドローン×プログラミング』との出会い」について、紹介いたします。

 

 

 

株式会社Kanattaで技術責任者をしている森山です。

今回、VIVA!DRONEで連載という形で記事を発信させていただくことになりました。
主に「ドローン」と「プログラミング」に関する内容を掲載予定です。
私が現在、籍を置いているKanattaは、ドローンの魅力を社会に発信する日本最大級の女性ドローンパイロットコミュニティ「ドローンジョプラス」の運営と、「ドローン」と「プログラミング」に着目して、プログラミング教育のコンテンツづくりやプログラミング教室の運営などをしています。

今、取り組んでいる「ドローン×プログラミング」の要である「プログラミング」と「教育」の分野に興味をもったのは、自身の過去の経験に大きな影響を受けたためです。
まず、「プログラミング」についてです。幼少期は運動が苦手でしたが、両親の影響ではじめたバドミントンに打ち込み、中学の県大会でで3位という成績を収めた成功体験から、『どうやったら上手くなるのか』を考え続けて行動することが身に付き、「プログラミング」に触れたときに「試行錯誤することを楽しさ」や「自分が成長していくことの楽しさ」を味わった結果、どっぷりとのめり込むことになりました。

また、「教育」について興味を持つきっかけとなったのは、学生時代にやった塾講師のバイト経験が大きく、マニュアルに沿った指導だけでなく、担当していた生徒に合わせたカリキュラムで個別指導した結果、生徒本人の努力もあり志望の学部へ合格できました。
この経験から、「教えていくことの楽しさ」「成長に携われる喜び」「一緒に目標に向かって努力していくことの大切さ」を実感し、将来的に「教育」へ関わっていきたいと思うようになりました。

プログラミングに関わる仕事とその魅力

「プログラミング」との出会いと最初の成功体験

私が「プログラミング」と出会ったのは大学に入ってからで、周りのひとと比べると少し遅いかもしれません。
大学で所属していたサークルのホームページ作成することになり、幼少期の体験から「まずやってみよう」精神を発揮して作成担当に立候補したことが私の「プログラミング」人生スタートになりました!
最初は人差し指でキーボードを操作するほどパソコンが苦手でしたが、プログラムによりホームページが自分の思い描いた通りに動いてくれたことで「面白い」と感じるととことんハマる自分の性格が発揮され、「他に機能を追加するには」「ページレイアウトを変えるには」など色々なことをやろうと試行錯誤したことでプログラミングにのめり込んでいきました。

その後、友人の誘いで共にアプリ開発を始めたことも転機のひとつでした。
当時、私はアプリ開発を担当しながら企業に向けてアプリ開発の提案活動をおこないましたが、大学生であったということもあり、社会的に信用が低かったことや技術面で疑問符をつけられていたことなどから門前払いされることもありました。その中で、就活イベント向けのアンドロイド用アプリをとある企業がイベントで導入してくださったことで実績を上げることができ、「プログラミングを通じて多くの人の役に立つことができる」という体験から、「プログラミング」をさらに学んでいこうというモチベーションともっと多くのことを「プログラミング」を通して実現していこうと考えるようになりました。

本格的な「プログラミング」で登録会員数15万人を超えるアプリサービスを作成

本格的に「プログラミング」でのアプリ開発に力を入れたのは大学院時代で、
大学時代の先輩が展開していたアプリ開発を受託開発する事業に最初はバイトとして働きながら開発経験を積んでいきました。
私が参画してから半年ほどで会社の方針転換があり、自社開発のアプリ開発をすることになった際に社員として働くことをご提案いただき、悩んだ末に大学院を休学して挑戦してみることを決めました。

自社アプリの立ち上げということで、当時は非常に忙しくて、会社に寝泊まりしたり、朝10時に始業して翌朝の4時に寝るような生活を続けていました。

幸いなことにリリースしたアプリサービスは順調に成長していき、最終的には会員登録数が15万人を越えるようなサービスとなり、その間にユーザーニーズや課題に対応したアプリ改修・改善も経験を通して、エンジニアとしてのスキルを身につけることができました。

「ドローン×プログラミング」の立ち上げ

ドローン×プログラミングでできること

自身の開発したアプリサービスが多くの人に届くことに喜びを感じた一方で、大学で専攻した機械工学の分野にも携わり、ソフトウェアとハードウェアの両面でサービス提供をして、より多くの人に役立つようなものをつくり上げたいという想いを持つようになりました。

現在在籍している「Kanatta」の代表である井口社長と人づて出会ったのはそんなことを考えている時でした。
「ドローン」のことは名前は知っている程度でしたが、プログラミングで動くことを教えてもらったときに、『ドローン(ハード)』と『プログラミング(ソフト)』を組み合わせたサービスを提供できるのでは!と考え、技術責任者として「ドローンジョプラス」のプロジェクトに参画させていただくことになりました。

今、私が「ドローン」対して感じている魅力は主に2点あり、
①「立体的に動くことができる」こと
②「誰にでもとっつきやすい」こと
だと思っています。

ひとつ目の「立体的に動くことができる」ことがなぜ魅力なのかというと、ドローンは水平方向だけでなく垂直方向にも動くことが可能なため、複雑な動きを実現できることで操縦や実用性の幅が広いことからサービス活用する際の伸びしろが非常に大きいと感じています。

ふたつ目のドローンが「誰にでもとっつきやすい」ことは、ドローンと同じ法律(航空法)で規制されている「飛行機」「ヘリコプター」などに比べて格段に操縦の難易度が低いことであり、広く教育していくうえで参入障壁が低いことも重要な要素になります。

先日開催したプログラミング体験会では、3歳の子供がアプリを使って未経験のところからドローンを飛ばすことができるようになったことから、子どもたちへの教育を広めていくことでドローン業界の裾野をより広げていくことに貢献できることを実感しました。

現在、ドローンにはサービス活用の伸びしろが大きいことから、世の中で活用されていくことが期待されており、産業としても飛躍的に成長していくことが見込まれています。
また、ドローンを動かす要となる「プログラミング」は、2020年度より小学校の必修科目になり、教育コンテンツとして注目を集めており、子どもたちが「楽しんで学ぶ」ことを実現するために様々な取り組みがなされてきています。

この掛け算である「ドローン×プログラミング」を通して、願わくば私が感じたように
「学ぶことの楽しさ」
「自分が成長していくことへの喜び」
「人に役立つことの大切さ」
をより多くの子どもたちが実感できるような場をつくる教育コンテンツを提供していきたいと思っています。

編集後記

今回は、第1回目ということで、私の生い立ちや経験を中心に書かせていただきました。

学生時代やアプリ開発の経験を経て、「ドローン×プログラミング」という現在の形に辿り着いた経緯やそこで感じていること思っていることなどを書いてみました。

私としても、これから未知の領域へのチャレンジとなり、取り組むことがとても楽しみに感じています。

次回は「ドローンでプログラミングを学ぶ意義」について詳しく書く予定となっていますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

【株式会社Kanattaについて】
Kanatta(読み:カナッタ)はジェンダー平等の実現に貢献することをMissionに、2016年に創業しました。「ドローンジョプラス」「コスモ女子」などの女性コミュニティを運営する『コミュニティ運営事業』を展開し、自らがやりたいことを自由に表現し、仕事をする女性を応援しています。

「ドローンジョプラス」は、日本最大級の女性ドローンパイロットコミュニティです。「ドローンの魅力を社会に発信する」というビジョンのもと、関東を拠点に約70名近くのメンバーが活動しています。ドローン空撮をしたいという趣味レベルから、資格を取って仕事としてドローン業界に携わりたいというメンバーまで幅広く在籍しています。自社コンテンツであるドローン操縦体験会や産業機を扱う案件の紹介などを実施しています。

「コスモ女子」は、「宇宙を身近に」をテーマとした女性コミュニティです。バーチャル宇宙旅行など数々の部活動を発足、推進中。活動は、NHKワールド「TOKYO EYE 2020」にて特集され、約160の国と地域で放送されました。

「宇宙サービス事業部」は、おひとりおひとりのご希望に合わせて、快適な宇宙旅行を実現するためのプランニング、出発までの手続きや疑問解消などへのサポートのご提案、人工衛星打上げや宇宙葬・宇宙想などのサービスをご提供しています。

【株式会社Kanatta会社概要】
ミッション:私たちは、SDGs の「目標 5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」の実現に貢献します。
会社名:  株式会社Kanatta
所在地:  東京都目黒区中目黒3丁目6-2 中目黒FSビル5階
設立:   2016年6月
代表取締役:井口恵
事業内容: コミュニティ運営事業、宇宙サービス事業、人材事業

ドローン交流コミュニティ「ドローンジョプラス」(https://drone-girls.com/drone-jo/)の運営
宇宙に携わる女性コミュニティ「コスモ女子」(https://cosmos-girl.com/)の運営
宇宙サービス事業(https://kanatta.co.jp/service-spacetravel/)の運営

2023.04.04