便利なドローンですが、使い方を間違えると危険な道具にもなりかねません。そしてイギリスの空港には、ドローンから飛行機を守るための「アンチドローンシステム」が導入されました。
空港へのドローン接近が問題に
ドローンは小さな機体のものが主流とはいえ、空中を飛行している最中は大きなエネルギーを持っています。そんなドローンが飛行中、あるいは離陸や着陸の最中の飛行機に衝突すれば、大惨事になりかねません。
実際にイギリスのヒースロー空港では、2016年にドローンと思わしき物体が飛行機に衝突。さらに2019年には空港周辺をドローンが飛行していたのが目撃され、一時飛行機の離陸が中断されました。
ドローンを検知し通報
そしてヒースロー空港にはあらたに、英オペレーショナル・ソリューションズのアンチドローンシステム「FACE」が導入されたのです。
FACEはセンサーを用いて、ドローンの位置をリアルタイムで把握。そして、管制局に警報を伝えることができます。また、ジャミングシステムや物理的な妨害システムへとコマンドを送ることも可能です。さらに、ドローンの操縦者の位置を見つけることもできるとしています。
規制と普及促進の難しさ
このようにドローンによる事故があると、その規制を求める声が高まります。しかし、ドローンは輸送や監視、それにホビー向けといった新たな需要を期待されている側面もあり、そのバランス取りが難しいのも事実です。
文/塚本直樹