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注目の動画制作機材まとめ:ドローン、ジンバル、アクションカム、360°カメラは結局ナニがスゴいのか?

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ドローン、ジンバル、アクションカム、360°カメラ

画像出典(Source):筆者撮影

今回の記事では、動画制作ガジェットの紹介のみにとどまらず、映像や動画制作の世界でどのような事が起こっているかをマクロの視点から考えていきたいと思います。そして、後半ではそこで試行錯誤しながら新しい映像を生み出している事例を紹介しつつ、イマドキの動画制作機材の中から注目のアイテムをご紹介していきます。

イマドキの動画視聴事情

動画(映像)の主な視聴場所はもともと映画館でしたが、やがてテレビやパソコンへと変わり、いまはスマートフォンでも大量のコンテンツが消費されています。過去の視聴方法が完全に無くなったわけではないため、映像とひとまとめにしても『映画館で観るアレだよね」という人や「アプリで見るヤツでしょ?」というように人によって捉え方は様々です。

YouTubeやInstagramに誰でも配信できる

その中でも、近年起こった重要な変化はYouTubeやInstagramのような世界規模の巨大な配信プラットフォームが誕生し、インターネット回線とPCかスマホさえあれば誰でもコンテンツを無数の視聴者に配信できるようになったことであると言えるでしょう。

わずか数順年前までは、映像を配信するには電波塔(テレビ塔)やケーブル、人工衛星などの大規模設備が必要であり、ビデオテープやDVDなどを使ったディストリビューションであっても、1,000人単位のオーディエンスに届けることは容易ではありませんでした。それが、今やそれをはるかに越える規模のオーディエンスへの配信が無料で手軽にできるようになったのです。

このような背景により、インターネットを中心にコンテンツの量やカテゴリーが増加しつつあり、同時にそれに対して視聴者も旺盛に消費(視聴)をしている状況が見て取れます。

ネット動画視聴の広がり

我が国ではブロードバンド環境の整備により、ポータルサイトや、YouTube、ニコニコ動画等の動画共有サービスは、従前からも一定程度利用されてきた。さらに最近では、米国をはじめとして、放送局がインターネットを通じて番組を配信したり、Netflix、AmazonPrimeのように一定額の料金を払うことで動画が見放題となるサービスが登場したり、スマートフォン利用の定着を背景として若年層を中心に数秒間の短い動画を共有するサービスが登場するなど、様々なタイプのインターネット動画サービスが提供され始めている。


IoT・ビッグデータ・AI~ネットワークとデータが創造する新たな価値|総務省

小規模、低予算

  また、YouTubeは視聴回数に応じてコンテンツの所有者に広告収入がシェアされる仕組みが備えられており、それを主な収入源とする「ユーチューバー」と呼ばれる職業も誕生しています。このようなことから、旧来「映像制作」は映画やテレビでの配信と不可分で大きな予算が必要とされていたものが、いまはデジカメ1台やスマホ1台で撮影した動画で生計を立てることができる状態へとなり、小規模低予算でも多数のオーディエンスを魅了する映像を作成するクリエイターたちが誕生しつつあります。

日本を代表する「ユーチューバー」のHikakin氏の発表によれば、彼のチャンネルは「動画の総アクセス数は72億回を突破、チャンネル登録者数は計1080万人以上、月間アクセス2億回達成」という規模に成長しており、すでに一部の地上波TV番組を凌駕する規模となっています。

【動画】 自撮り出来る超小型ドローンが未来すぎた…【AirSelfie】 – YouTube

企画・撮影・編集・配信まですべてできる

YouTubeに無料で動画を公開できることからも明らかなように、インターネットでの映像配信に金銭的なコストは不用です。Vimeoなどの一部のプラットフォームが月額課金を行っているケースもありますが「電波塔やケーブル」が必要だった時代に比べてば、いま映像配信に必要な金額は無いに等しいといって差し支えないでしょう。

同時に映像制作に必要なカメラも高性能化とダウンサイジング化が進み、数万〜数十万円の機材を使えばブレ無く明るく、なめらかで見映えがする映像が撮影できてしまいます。

こうした状況から映像の「企画・撮影・編集・配信」までを1人、もしくは数名のチームで行なうことが可能になっており、その形態で大きな収益をあげることに成功している事例も、もはや珍しいことではなくなりました。

ネット動画の「おもしろさ」のポイントは?

かつては大規模なチームや予算が必要だったことからいくつもの承認やフィルターを経てオーディエンスに届けられていた動画が、今やたった1人の人間の裁量で数百万人のオーディエンスに届けられるようになりました。そうした環境が、おそらくこれまでのテレビ番組では配信し得なかったような尖ったコンテンツを生み出し、それが何千万回と視聴される状況が生まれています

以下の例は、ニューヨーク在住の「ユーチューバー」2016年に公開した動画で、累計1800万回以上再生されたバイラル作品の最高傑作の1本です。

【動画】SNOWBOARDING WITH THE NYPD

一方で。こうした環境は自殺者の遺体を撮影するような過激な「ユーチューバー」やフェイクニュースの蔓延といった問題も抱えつつあります。しかし、この流れは不可逆的に社会に浸透しつつあり、今後も旧来の映像制作と配信のあり方とは異なるコンテンツが世に広まり続けることになりそうです。

「遺体動画」で炎上のユーチューバー、今年も年収16億円を記録

人気ユーチューバーのローガン・ポールは今年1月、日本の青木ヶ原の樹海で遺体動画を撮影した動画を投稿し、大批判を浴びた。事件を受けてユーチューブはポールとの提携を解除、共同開発していた独自コンテンツの制作も中止した。〜(中略)〜しかし、驚くべことにポールは事件後も収入を増やしていたのだ


「遺体動画」で炎上のユーチューバー、今年も年収16億円を記録|フォーブス

イマドキの動画制作機材

数年前まではインターネットで定期的に動画を公開する人が珍しかったことから、映像のクオリティや撮影手法はそれほど重要ではありませんでした。極端な話「ウェブカメラで撮影した画質や音がわるい動画」でも、視聴者に受け入れられていたのです。

ところが、近年は配信プラットフォームの画質が向上したことやクリエイターの数が増え競争が激化してきたことから動画の質や編集のコダワリなどを見せてファンを獲得する動画製作者たちも登場しつつあります。

もちろんArri Alexaのような本格的なシネマカメラに比べてば低予算の機材ではありますが・・・「ウェブカメラとシネマカメラの間」には無数の製品があり、それぞれのガジェットを活用して見映えのする映像を撮る競争が始まっています。

ドローン

ドローンでの空撮映像には「もの珍しい」という以上の意味があります。それは手持ちのカメラでは不可能な場面全体を俯瞰で撮影することです。

例えば、以下の動画では冒頭のシーンで紅葉の森をドローンで空撮することで「土地の広さと季節」を視聴者に印象づけるように構成されている例が見られます。

【動画】Travel in Hokkaido Presented by Case-Mate Japan

また、こちらの動画は「コロンビアの旅」というテーマに沿って進み、ストーリーのほぼ最後(13:20〜)に風景のドローン空撮動画を配置することで、その土地の様子がより立体的に理解できる構成になっています。

【動画】A DAY OF PERFECTION

2018年はマイクロドローンを使って中〜大型ドローンでは入れない場所を飛び抜けながら撮影する方法も、視聴者に鳥か空飛ぶ虫のような視点を与える方法として注目を集めました。

【動画】FRESH SQUEEZE – 2017 New York City Drone Film Festival FPV Category Winner

この映像の後に、日本でもマイクロドローンを使った影像がミュージックビデオなどにフィーチャーされたのは記憶に新しいところです。

ジンバル

ドローンが「距離」の意味で小規模予算の映像制作に革命を起したとするなら、ジンバルは「時間」の意味で大きな変革を起していると言えるでしょう。

一般的にジンバルは「ブレない、揺れない影像が撮れること」がその機能とみなされており、歩きながら撮影しても影像を揺らさないためのもの、と捉えられることが少くありません。しかし、影像のインパクトの点からいえば、その機能を活かして「ハイパーラプス」動画を撮影する際にジンバルの真価が発揮されます。「ハイパーラプス」とはカメラを移動させながら撮影しそれを早回しで一気に見せる影像のことで、移動や場面転換に使用することで「時間圧縮」をしたような形で視聴者にストーリー見せることができます。

【動画】 DJI Osmo Mobile 2レビュー:ハイパーラプス、モーションタイムラプス機能がスゴい!

手持ちで撮影した影像を早回しすると画面が大きく揺れて視聴に耐えうるものではなくなってしまいます。また、三脚やレールを使ってハイパーラプスを撮影するには多大な労力が必要なため、この表現はジンバルが普及してはじめて市民権を得たものなのです。

以下の映像はジンバルに載せたカメラで撮影したハイパーラプスを効果的に場面転換に使いつつ04:08からたたみかけるように展開していく展開は、ジンバルを使った「時間圧縮」あるいは「ワープ」のような感覚を取り入れた映像の傑作です。

【動画】seoul_wave

アクションカメラ

『GoPro』シリーズを筆頭とするアクションカメラは、これまでのカメラを持ち込むことが困難だったサーフィンやスカイダイビング、スノーボーディングなどの数々の過酷な場所での撮影を可能にしました。GoPro社が公式に作成した2018年の振り返り動画を見ると、いかに幅広いシーンでの撮影が可能になったかを改めて理解することができます。

【動画】GoPro: Best of 2018 – Year in Review in 4K

360°カメラ

360°カメラは全天球撮影とも言われる周囲すべてを映像に収められるカメラです。

【動画】Insta360 ONE X: 360°全天球動画の作例

VRゴーグル用の映像だけでなく、エフェクトと組み合わせてまるで小さな惑星にいるかのような「スモールプラネット」やマトリックスのような「バレットタイム」映像を撮影することもできます。

【動画】Insta360 ONE X: マトリックスふうバレット・タイム&スモールプラネット動画作例

360°カメラの超広角レンズを活かして、まるで視聴者が空を飛んでいるかのような気分にする映像を撮ることも可能。

【動画】GoPro Awards: Epic Cloud Cave Wingsuit in Fusion Overcapture

その他の注目機材

iPhone

大きなセンサーで撮影した映像はダイナミックレンジが広く、明るいレンズで撮った影像は美しいボケ味が表現できる、といったメリットがあります。しかし、コンパクトな筐体にセンサーやレンズを収めなければならないスマートフォンは大型のセンサーやレンズを積めないという弱点があります。

特に、記事作成時点のiPhoneの最新モデル『iPhone XS』と『iPhone XS MAX』の性能は画期的です。もちろん暗所に弱かったり、ビット深度が浅かったりといった弱点はあるもののそれなりの手間をかけて編集すればインパクトのある影像を作成可能です。

【動画】iPhone XSだけでアブダビを撮影 #UAE #アラブ首長国連邦

ちなみに『Pixel 3 vs iPhone XS: 動画比較 #4K』をご覧いただければわかる通り、Google謹製のAndroidフラッグシップである『Pixel 3』は、動画の性能ではiPhoneには及ばず、といった結果でした。

安価なシネマカメラ

ポストプロダクションで色調整を行なうには、少なくとも10bit、できれば12bit以上のビット深度をもつ動画を撮影することが望ましいとされています。これをシネマカメラの一つの条件とするなら、これまでそのような器材は非常に高価でしたが、2018年の12月にBlackmagic Designが発表した『BMPCC4K』は15万円台という手頃な値段でその性能を実現した画期的な製品です、

【動画】Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K – Mila Maximova Model Portrait

編集ソフト

ドローンやジンバル、アクションカメラなどを使ってバリエーション豊かでインパクトのある影像を撮影することが可能になりつつあります。しかし、それを最大限活用するには、ポストプロダクション(編集)作業が書かせません。

主な編集ソフトは以下の3つです。『DaVinci Resolve 15』はPremireやFinal Cutと比べると知名度は劣るかもしれませんが、動作速度の機敏さやカラーグレーディングの使い勝手の良さに秀でており、なにより無償版が用意されていることが特長のソフトです。

映像制作会社などので編集を行なうことを目指す場合はシェアの多いPremireの技術を習得するのが無難ですが、個人で映像制作を行なう場合は無料で始められて、奥が深い『DaVinci Resolve 15』がおすすめです。

【動画】DaVnchi Rresolve 15 でカラーグレーディングをする様子 ※音なし

編集後記 〜注目の動画制作機材まとめ:ドローン、ジンバル、アクションカム、360°カメラは結局ナニがスゴいのか?〜

インターネット動画が爆発的に普及する中で動画製作者の活躍の場も大きく広がっています。旧来のTV的な大きな予算とチームで作る影像の枠を超えて、個人や小規模チームが作る低予算の動画にも大きなチャンスがある時代が始まりました。

その中でも視聴者の目を奪うための競争はすでに始まっており、ドローンやジンバル、アクションカメラや360°カメラをつかった新しい影像にトレンドが感じられます。

「いま影像を作っている」という人も「これから影像をつくってみたい」という人も、これらの機材を取り入れてステップアップに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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