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臨場感あふれる空撮映像を届けてくれる小型無人機=通称ドローン!初心者でも簡単に操作できる機種もたくさんあり、旅行やキャンプなどのレジャーで撮影を楽しむ人たちが増えています。
インスタやTwitterなどのSNSでもドローン動画や写真がよく見られるようになりました。またドローンを使ったレースのプロスポーツ化やオリンピック種目選定に向けての動きもあります。こ
のように急速に私たちのくらしの身近な存在となっているドローンですが、実は地方創生の立役者としても注目が集まっています。
この記事ではドローンがどの様に地方活性に役立っているのか、ドローンを使ったオススメの人気地方イベントをご紹介します。もはや空撮にとどまらないドローンの活躍ぶりに改めて驚かされますよ!
もくじ
ドローンが地方創生に期待される役割とは?
ドローンを地方創生・地方が抱える問題解決に役立てる動きは、関連企業の協力を得ながら国を挙げての取り組みとなっています。先鋒を切るのは総務省が掲げる「地域IoT実装推進ロードマップ」です。
ドローンはじめIoT技術を活用した、地方の課題解決・地方創生を実現するための実証実験が進められています。
また国土交通省ではドローンの飛行許可申請をインターネットで行える「ドローン情報基盤システム」を整備しました。
環境省では国立公園内におけるドローンの使用ルールや自治体協定整備、ドローンを利用した荷物配送モデルの実用化に向けて準備を進めています。
このように各省庁がバックアップする地方創生へのドローン活用について、どのような文での利用方法が期待されているのでしょうか?
ここではドローンが地方・自治体の課題解決や新しい雇用創出に果たすと期待される役割についてまとめてみました。
ドローン活用事例「防災・災害の被害者支援対策」
火災が発生している場所や崩落する可能性のある水害現場など、人が作業するには危険度が高すぎる場所でのドローンが活躍することが期待されています。行方不明者の捜索や火災原因となる火元など、上空からドローン撮影することによって早く特定することが可能となります。
ドローン活用事例「農薬散布ほか農作業のサポート」
上空から山肌にある果樹園や田畑、広大な範囲の農地を撮影できるドローンは、農業界でも注目の的です。農業ドローンを利用した農薬散布、ドローンから撮影した画像解析による作物管理などが例に挙げられます。ドローンは農業分野でも大きな可能性を秘めたツールと注目が集まっています。農業関連企業が集結するビッグイベント「農業EXPO」でも、特設会場「ドローンゾーン」が設けられ大変な賑わいを見せています。
ドローン活用事例「ドローンを利用した空中測量」
上空から広範囲を撮影できるドローンを利用した空中測量は、測量にかかるコストや時間を大幅に減らすことに成功しました。専門の航空測量事業者に依頼しなくても、空撮可能なドローンを使うことで簡単に撮影が可能になったからです。
2017年には国土交通省による「空中写真測量(無人航空機)を用いた 出来形管理の監督・検査要領」において、『カメラ位置を直接計測できる手法を併用する場合は標定点の設置や観測を省略できる』と国土交通省のドローンを用いた空中写真測量の作業要領が改訂されたことも、測量ドローンの利用増加に大きく寄与しました。
今後さらにドローンの空中測量の進化が期待されます。
地方創生を強力サポート! ドローンはこんな場所で活躍中
ドローンはライブ感あふれる高所からの空撮だけでなく、物流や農作業に至るまでさまざまな活用方法の可能性を秘めたツールです。
実際に2019年にはアマゾンがドローン配送をスタートすると発表し話題を呼びました。
なにしろ注文してから30分以内にはドローンが商品を届けてくれるというのだから驚きです。そして現在の日本においても、ドローンはあらゆる場所で様々な役割を果たしています。
ここでは、地方創生を支えるドローンの活用事例、すすめられている実証実験についてご紹介します。
神奈川県「下水道の設備点検や防災対策」
神奈川県では生活インフラの点検や防災対策にドローンを活用しています。大和市では複数台のドローンと操縦可能な隊員たちによる「消防ドローン隊」を結成。火災現場の火元特定や行方不明者の捜索に活用しています。
同様に座間市でも市内を流れる相模川での水難事故や火災における行方不明者の捜索にドローンを採用しています。
また横須賀市では下水管の中をドローンにチェックさせることで下水道設備の点検に活用するための実証実験をスタートしました。
長野県「山間部への物資輸送」
長野県伊那市ではKDDIとドローンファンド(世界最大級のドローン・エアモビリティ特化型ファンド。ドローン関連のスタートアップ企業への投資ファンドで2019年夏現在総額50億円を超える)による、山間部への物資輸送が実証実験段階に入りました。
ドローンを障害物の少ない川の上を飛行させ、買物に不便な山間部の住人に食品や日用品を届けるというもの。飛行ルートとなる川の近くの配送拠点「ラストワンマイル」が2020年度には実用化される見通しとなっています。
また同様の取り組みが国土交通省と環境省によって福島県南相馬市、埼玉県秩父市、長野県白馬村、岡山県和気町、福岡市の5カ所でも実験が進められています。
秋田県「学校間の書籍・図書の配送」
秋田県では、国家戦略特別区域(地方創生・近未来特区)の仙北市では、ドローンを利用した学校間の図書の自動配送実験に成功しました。
具体的な実験内容は、ドローンに約1kgの図書を積み込み、高度約50m・距離約1.2kmを移動させるというもの。
今後はさらに情報漏えいリスクを排除した重要機密データ配送サービスに進化することも期待されています。
地方で参加できる!ドローンが活躍するイベント一覧
ドローンを使った地方で見られるイベントが増えてきました。またドローンスクールが開催する撮影イベントや動画・フォトコンテストが全国で開催されています。空撮以外にも多くの可能性を秘めたドローンは、多くのイベントに引っ張りだこ。ここでは地方で楽しむことができるオススメの2大ドローン関連イベントと海外イベントをご紹介します。
「全国ドローンレース選手権」
ドローンを使ったエアレースがインスタなどでよく配信されるようになりました。2015年2月に発足した「一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)」が主宰する「全国ドローンレース選手権」ではさまざまなドローンを使ったレースが楽しめます。
特に時速150kmのスピードドローンレースは迫力抜群!見る側が思わず息をのむほどの激しいレース展開が期待できます。また障害物ドローンレース「NINJA DRONE 忍c」やドローン空中バトルなも人気の高いレースです。
そして海外で人気の高い目視ではなくヘッドマウントディプレイ・モニターを見ながら操作する「FPV(First Person View)フィギュアドローン」は洗練された高度な操縦技術が試される上級者向けのレースも始まっています。
「ドローンサミット」
全国各地の様々なスクールや団体が主宰している「ドローンサミット」では、最新のドローン体験や有識者によるパネルディスカッションなど、様々な興味深いイベントが開かれています。
たとえば九州地方では、「九州ドローン推進協会」と「一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会」が共催し、ドローンサミットを長崎県平戸市、宮崎県日南市、大分県中津市などで開催してきました。
また福島にある東北初の国土交通省認定のドローン人材育成「福島ドローンスクール」でも、ドローン×「カメラ」、ドローン×「映像」などをテーマとしたワークショップが盛りだくさんのドローンサミットが開催されてきました。
人工芝の敷かれた広場でのフリーフライト体験や空撮講座など多彩やアトラクションが楽しめます。