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最近よく聞くドローンという単語。テレビやミュージックビデオでドローンで撮影した映像が使用される事も多くなってきました。一般的にも新しいガジェットとして広く普及しており、旅行などの際に魅力的な撮影ができるなど多様な楽しみ方ができるため、既にドローンをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ですが『ドローンとは?』と聞かれた時に明確に答えられる人は少ないのでは。今回の記事では『ドローンの名前は聞いたことはあるけれど何に使うのか?』『そもそも、どうしてドローンというの?』など、ドローンに関する素朴なギモンや語源、法規制などについてまとめました。
もくじ
30秒で解る!ドローンの基本
ざっくり説明すると、ドローンとは「人が乗れない空飛ぶ機体」です。これを一般的な言葉に直すと「無人航空機」となります。空飛ぶ機体で思い浮かぶ飛行機やヘリコプターなどは、人が乗って操縦をするので「有人航空機」と言います。人が乗れるか乗れないかが、ドローンを定義する上でのポイントになります。国土交通省のルールではドローンの定義は以下のようになります。
飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)です。いわゆるドローン(マルチコプター)、ラジコン機、農薬散布用ヘリコプター等が該当します。- 飛行ルールの対象となる機体 | 国土交通省
ドローンの語源は?
ドローン(drone)という英単語は、オスの蜂を指す言葉でした。ドローンが飛行する際にプロペラが回る際の「ブーン」という音が実は語源。その音が蜂が飛ぶ際の羽音に似ていることから、「ドローン」と呼ばれるようになったという説があります。
「ドローン」と言われている物
国土交通省のルールに乗っとるならば「ドローン」と定義されるのは200g以上の機体のみ。200g以下の、一般的にトイドローンと言われるものは国土交通省の規定ではドローンに含まれません。また、水中や地上を移動する無人機をドローンと呼ぶことも。明確には違うものですが、遠隔操作や自動操縦ができる機体をざっくりと「ドローン」と呼ぶことがあります。
ドローン以外の呼び方
ドローンを調べていると「マルチコプター」や「UAV」という言葉も出てくるかと思います。果たしてこの2つは「ドローン」と同意義なのでしょうか?詳しく調べてみました。
マルチコプター
ドローンとマルチコプターの違いは自律飛行できるかどうかにあります。定義からするとGPSなどによって自動で目的地まで移動する機能を搭載していればドローンと呼ぶことができますが、プロポを使用して操縦するものは単なるマルチコプターで、ドローンではありません。
マルチコプターはヘリコプターの一種で、3つ以上の回転翼(ローター)を搭載した機器のことを指します。有人や無人であるかはマルチコプターの定義には関係なく、ローターを3枚持つ機器はトライコプター、4枚持つ機器はクアッドコプター、6枚ならヘキサコプターと呼びます。
例えばPhantomシリーズは回転翼を4枚搭載しているので、マルチコプターと呼ぶことができますが、自律飛行が可能という点ではドローンであるとも言えます。ドローンとマルチコプターは明確な定義では違うものの、昨今、混在しているパターンも多く見受けられます。
UAV
人が搭乗しない無人航空機をUAVと呼びます。Unmanned aerial vehicleの略称で、頭文字を取ってUAV。これと、ほぼ同じ意味でUAS(Unmanned Aircraft Systems)やドローン(drone)と呼ばれる事もあります。測量などでドローンを使用する際にはこのUAVという単語が使用されることが多いようです。
ドローンの用途とは?
ドローンの用途は大きく軍事用と民生用の2つに分ける事ができます。ここからはドローンの多様性がよりよく解る、様々なドローンの使用用途についてご紹介します。
軍事用ドローン
軍事用ドローンは主にアメリカやイスラエルなどで開発が進められています。空からの偵察や攻撃などに使用されており、賛否が別れるテクノロジーの利用法となっています。
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民生用ドローン
一般的に普及しているドローンはこちらの民生用ドローンです。この民生用ドローンは大きく3つのジャンルに分ける事ができます。
ホビー用ドローン
コンシューマー向けにシェアを広げているのがこのホビー用ドローンのジャンルです。コンシューマー向けドローン世界最大のシェアは中国メーカーのDJIが持っていると言われ、みなさんの頭に思い浮かぶドローンもDJI製品の物が多いのではないでしょうか。ホビー市場では空撮のニーズが非常に高く、空撮に特化したドローンに人気が集中しています。ホビー用おすすめドローンの情報は以下の記事から確認できます。
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産業用ドローン
農薬散布や測量、肥料の散布などに使われる産業用ドローンがこのジャンルに含まれます。農業の他にはインフラ点検などに使用される機体もこのジャンルに入ります。
ドローンにおける農薬散布の規制緩和と今後の展望【2019最新版】▶
レース用ドローン
レース用ドローンは通常のドローンと異なり、自分で組み立てるレーサーがほとんどです。世界中で大人気の新しいスポーツエンターテイメントであるドローンレースですが、2019年の東京モーターショーでのドローンレース開催が発表されるなど、日本でもその人気は高まりつつあります。詳しい機体の組み立て方や申請などの詳細は以下記事から確認できます。
ドローン飛行に無線免許は必要?種類別の必須免許・申請まとめ▶
ドローンを使用する際の注意点
一般的に広く「ドローン」と呼ばれている物でも、種類によって注意すべき点や必要な免許などもあります。ここからはドローンを使用する際の注意点をジャンル別にご紹介します。
ホビー用ドローン
一般的に皆さんが楽しむために手にするホビー用ドローンは200g以下か以上かの2種類に分けられます。200g以下の機体は国土交通省のルールでは「ドローン」というジャンルからは外れるため、よって200g以下の機体は航空法などの法規制に触れる事なく楽しむ事ができます。感覚としては空飛ぶおもちゃという感じです。しかし、200g以下といっても人にぶつかると非常に危険なため、周りに誰もいない場所で飛ばしましょう。
一方で、200g以上のドローンを飛ばす際は各法規制のルールに乗っ取って飛ばす必要があります。200g以上のドローンを飛ばす際に気をつけるべきなのは国土交通省が定めた航空法です。航空法のルールをまとめたイラストが以下になります。
上記の内容を箇条書きにしてまとめると以下のようになります。
飛行禁止区域
- 空港周辺
- 150m以上の上空
- 人家の集中地域
上記の「空港周辺」と「人家の集中地域(通称DID)」に該当するかどうかは国土地理院が提供する地図(通称 : 地理院地図)で確認する事ができます。地理院地図をチェックした際の、赤い部分が飛行制限エリアになります。ドローンを飛ばす際は、常にこの地理院地図をチェックする事をおすすめします。
飛行の方法
ドローンの飛行に際しては以下のルールを守る必要があります。
- 日中での飛行
- 目視の範囲内
- 距離の確保
- 催し場所での飛行禁止
- 危険物輸送の禁止
- 物件投下の禁止
上記以外の場合、例えば「夜間の飛行」「目視範囲外での飛行」などに該当する場合は、国土交通省への手続きを経て承認を受ける必要があります。
申請先についてはこちらの記事、申請方法についてはこちらの記事をごらんください。
そのほかにも道路交通法や民法、電波法など各法律や条例をチェックする必要があります。200g以上のドローンになるとカメラ性能はもちろん、機能性や操作性に優れていますが、各法規制のルールを守る必要があります。詳しい法規制の詳細については以下の記事からチェックする事ができます。
【ドローンに関わる法律】航空法や条例、ルールをわかりやすく解説!
産業用ドローン
産業用ドローンの使用で活躍が著しいのが「農薬散布」です。従来の農薬散布は農家の方にとって時間や費用、手間が非常にかかるものでした。それがドローンで代用できるとあって、人件費や農家の負担を減らすとして注目されています。この「農薬散布」をするには免許の取得は必要ありませんが、申請が必要です。農薬散布は航空法における「物件投下の禁止」に当てはまるため、国土交通省に包括申請をして、承認を得る必要があります。詳しい申請の方法は以下記事にまとめています。
レース用ドローン
通常のドローンは2.4GHz帯を使用しており、この電波帯は免許を持っていなくても使用する事ができます。しかしドローンレースでFPV飛行をする際にドローンからゴーグルへの映像伝送で5.8GHz帯を使用します。5.8GHz帯を使用する際はアマチュア無線従事者免許の取得(4級以上)が必要です。これは、画質ではなくスピードを重視するためです。5.7GHz帯を使用する場合は陸上特殊無線技士(3級以上)が必須。レース用ドローンを操縦する際は使用する無線に応じた免許を取得する必要があります。ドローンレースに出場される際は免許のほかにライセンスなど、大会ごとに必要な情報が異なるので、都度チェックする事をおすすめします。
無線免許に関する情報は以下の記事にまとめています。
ドローン飛行に無線免許は必要?種類別の必須免許・申請まとめ▶
編集後記
今回は「ドローン」の語源など素朴なギモンから国土交通省の定める各法律や注意点についてまとめました。ひとことにドローンと言っても様々な種類があり、ジャンル毎に必要な法知識や注意すべき点が変わってきます。『ドローンに興味がある!』という方は、ドローンを使用する目的を明確にしてから機体を選ぶと良いかもしれません。ドローンの魅力を知っていただくきっかけに、この記事がなれば幸いです。
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