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ドローンで高層ビルの火災を消火!EHangが消防用ドローンを発表

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中国企業のEHang(イーハン)が、消防ドローン「EHang 216F」を発表しました。同社の消防用ドローンは、高層ビルなどでおきた火災の消火に役立つことが期待されています。

操縦士なしで自律飛行が可能

この「EHang 216F」は、操縦士なしで自律飛行可能な有人マルチコプター「Ehang 216」をベースに、高層ビルでの火災消火に必要な装備を取り付けた、消化活動に特化したドローンです。

火災の現場を30倍ズーム機能がついた高性能カメラで特定しホバリング、レーザー照準器で狙った場所にウィンドウブレーカーを発射して窓ガラスを割り、消火弾を室内へ投入、さらに消化剤を噴射して火を消します。一般的に消防車が放水できる高さは50m前後と言われていますが、「EHang 216F」は高度600mまで上昇し消化活動を行うことが可能です。

また、自律飛行で現場へ急行できるため、消防車よりも早く火災現場に到着することが可能です。高層ビルは都心部にある事が多く、消防車では移動に時間がかかるため、「EHang 216F」を活用すればより速く消化活動を始めることが可能になります。

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安城消防署では8月1日より訓練を開始

愛知県の安城消防署では災害現場での活用のために2機のドローンを導入。災害時でのスムーズなドローンの利活用のため、国土交通省の飛行許可を受け、ドローンの操縦訓練を受けた3名が8月1日より訓練を開始しました。

高性能カメラが搭載されたドローンを活用することで、災害現場の状況をリアルタイムで確認し、素早い救助活動にドローンが役立つことが期待されています。

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ドローン導入のメリット

ドローンは低予算で導入できることや、コンパクトで移動も簡単にできるというメリットがあります。防災ヘリが配備できなかった際もドローン であればヘリのような役目を代用させることが可能です。

今後の日本におけるドローン導入はさらに増大が見込まれており、それに伴い総務省消防庁では2018年に「消防防災分野における無人航空機の活用の手引き」を作成。ドローンが緊急時に活用された際のルールを定め、国をあげて、ドローンを災害時に活用することを後押ししています。





2020.08.18