皆さんこんにちは!
新米ドローングラファーの中村です。
最近は徐々にですが、日中は少しずつ暖かい陽気に!だんだん春が近づいているのでしょうか。(夜はまだまだ凍える寒さですが!)
春に桜が咲いた風景をドローンで空撮したいなあ、と今から計画しております。ドローンで撮りたいものは尽きません…。
”ドローンドラマが放送!” ”ドローンでミュージックビデオ撮影”
そんなワードがニューストピックスに上がり、目にする事が多くなりました。実は今、ドローンの技術を駆使した自由視点での撮影方法が日本の映像業界でもジワジワと広がりつつあるんです。
ドローンを使用した新しい映像表現で頭に思い浮かぶ作品『オンナノコズ』
ドローン撮影の技術を駆使し映像業界の先駆けを行った、この繊細で美しい作品に衝撃を覚えた方も少なくはないのではないでしょうか。
モデル事務所、セントラルジャパンに所属する10代の女の子たちによるプロジェクト「オンナノコズ」のプロモーションを兼ねて行われたマイクロドローンのHD撮影テスト。『オンナノコズ』はそんな背景から生まれました。
制作をした株式会社シネマレイの代表取締役である増田 勝彦さんが、個人のSNSに映像を投稿すると、瞬く間に拡散されコメントが殺到。ドローン業界のみでなく、日本の映像業界にも衝撃を与えた作品の一つである事は間違いありません。
使用された機体は、プロペラガードを備えた縦横110mm程度の小さなFPV(First Person View)ドローン。機体を目視するのではなく、ヘッドマウントディスプレイをつけて、カメラを通した一人称視点の映像を見ながら操縦し撮影されました。
視聴者は、まるで自分が蝶や鳥になったような視点で女の子たちの周りを自由に飛び回ります。女の子たちの凛とした表情、ふとした仕草にハッとしながら夢を見ているような不思議な感覚を体験をできる作品。
後日アップされたVer.2 。こちらは女の子たちの元気で明るい表情を多く捉えています。
屋外で雄大な自然美を撮影する。そんなドローン空撮の従来の活用方法とは対照的なアプローチをして撮影された映像。今までにない自由な視点で動く、エモーショナルな世界観のある映像を創り出しています。
増田勝彦さんはその後ボーカル&ダンスグループ・J☆Dee‘Z(ジェイディーズ)のMVを撮影。メンバーの顔の真横を通る迫力満点のシーンや衝撃のマイクロドローン股抜き映像などで話題になり、様々なメディアで広く取り上げられました。
メイキング映像では、マイクロドローンがJ☆Dee’Zのメンバーに衝突し髪の毛に絡まってしまうハプニングや、身体にぶつかりドローンが墜落してしまうNGシーンなどドローン撮影の苦悩や裏側を見ることができます。メンバーとドローンが戯れる微笑ましいシーンも。
増田さんは2018年9月24日(月)にリリースされたBUMP OF CHICKEN 「シリウス」のミュージックビデオも撮影されたとのこと。国民的人気バンドのドローン技術を駆使したMVに多くの注目が集まりました。
LEDビジョンを使用した光演出空間には浮遊する複数のマイクロドローン実機も登場しており、アップテンポな曲調とカメラワークでアーティストや曲の持つ、絶妙な世界観を神秘的に表現しています。
マイクロドローンを使用したMVは今までにもありましたが、こちらの「シリウス」にはドローンの実機が作品の中に登場しているのが特徴的。4人のメンバーを表しているかのように、4機のマイクロドローンが縦横無尽に飛び回ります。
LEDビジョン×ドローンという最新技術を駆使した映像がCGでは無い、生の表現で幻想的な世界観を創り上げています。
今後も、ドローンを使用した映像表現の可能性に期待が高まります!
▽今回の記事で掲載させていただいた全ての作品を撮影された、増田さんのプロフィールはこちら。
【増田勝彦(ますだかつひこ)さん】
1980年2月生まれ
株式会社シネマレイ 代表取締役
DPCA(一般社団法人 ドローン撮影クリエイターズ協会)参事
TINY WHOOP JAPAN facebookコミュニティオーナー
2018年4月、日本初となるフルHDカメラ搭載の業務用マイクロドローンの開発に成功。
参考作品「オンナノコズ」がSNS上にて拡散され、世界各地にて話題となる。
<保有資格>
・DJI スペシャリスト
・JUIDA無人航空機操縦士
・JUIDA無人航空機安全運航管理者
・DPCA・RUSEAインストラクター
<戦歴>2017年
JDRA(一般社団法人 日本ドローンレース協会)主催
TINY WHOOP JAPAN CUP 2017
第3回大会 優勝
第4回大会 優勝
第5回大会 優勝
第7回大会 3位
マイクロドローンレース in VIVA大会 優勝
メイカーズピア ドローンチャレンジ2017 優勝
今までの連載記事はこちら!