出典(Source):Un drone-Superman de Greenpeace se crashe sur la centrale nucléaire du Bugey、以下同じ
もくじ
フランス、リオンの原発にドローンが侵入、
使用済み核燃料貯蔵プールの建屋に衝突
フランス南東部のリヨン郊外にあるビュジェ原発で、7月3日朝に飛行制限空域を超えて2機のドローンが侵入する事件がありました。1機は「スーパーマン」のような人型で、もう1機は撮影用の機体と見られ、環境保護団体を名乗り過激なパフォーマンスを行なうグリーンピースが飛行させていた物です。
このうち人型の1機は使用済み核燃料貯蔵プールの建屋に衝突し墜落しました。なお、この衝突による建屋へのダメージや放射性物質の流出などは、記事作成時点では報道されていません。
【動画】GreenpeaceEUのツイート
GreenpeaceEUの公式ツイッターアカウントは、原発施設内を人型ドローンが飛行し建屋に衝突する様子を撮影した動画を公開中です。
※ 動画が表示されない場合は、ChromeやSafariなどのウェブブラウザでアクセスしてください。アプリでご覧になっている場合など、環境によって動画が表示されない場合があります。
Is it a bird? 🐦
Is it a plane? ✈️No… it's a drone dressed up as Superman, exposing how vulnerable French #nuclear power plants are ☢️ pic.twitter.com/5mBWJxNjSa
— Greenpeace EU (@GreenpeaceEU) 2018年7月3日
【記事】AFPBBニュースの報道
大手通信社のAFPBBは、7月4日の記事で今回の事件を報じています。
環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は3日朝、フランスの原子力発電所がテロ攻撃に弱いことを示すため、同国南東部の原発に空飛ぶスーパーマン(Superman)を模したドローンを激突させたと発表した。
グリーンピース・フランスの原子力反対運動部門を率いるヤニク・ルスレ(Yannick Rousselet)氏は「これは極めて象徴的な行動だ。今回はいとも簡単に空から使用済み核燃料貯蔵プールに到達できることを示した。つまり攻撃に対して極めて弱いということだ」と述べた。
仏原発にスーパーマンを模したドローンぶつける、グリーンピース 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
【動画】原発にドローンが侵入する一部始終
フランス語のYouTubeチャンネル『L’Obs』では、人型のドローンがビュジェ原発の制限空域に侵入してから建屋に衝突するまでの一部始終をおさめた動画が公開されています。
やすやすと原発の敷地上空に入り込む人型のドローン(写真中央上)。
あっさりと建屋に到達し、壁面に激突。
ポトッ、という感じで墜落していきます。
動画の全編は以下でご覧ください。
【動画】Un drone-Superman de Greenpeace se crashe sur la centrale nucléaire du Bugey
編集後記
放射性物質が格納させている建屋はドローンの衝突程度ではダメージを受けない構造になっているはずですが、ここまで簡単にドローンが飛び込んでくるのはさすがに問題。原発は軍事基地とは違うので「ドローン迎撃ミサイル」などを配備することは難しいのでしょうが、妨害電波などを使った「ドローン迎撃システム」を用意して、空の警備を強化しなくてはならない状況にあることは間違いありません。