米津玄師にベボベ、有名アーティストのMV撮影を担う中学生ドローンカメラマンの素顔とは

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映画やTV番組など、エンターテイメントでもドローンが大活躍しています。MV撮影でドローン空撮が採用される事も多く、昨年は人気アーティストの米津玄師やBaseBallBear(ベースボールベアー )などがドローンを使用したMVを公開し、話題になりました。

これらの作品のドローン空撮を担当したのは、愛知県の中学三年生である小澤(こざわ)諒祐さん。今回の記事では、TV番組の収録やMV撮影などで活躍する中学生ドローンカメラマン、小澤さんの素顔に迫ります。

『馬と鹿』MVのドローン撮影は中学生が担当していた!

小さい頃から映像が好きだった

ーどのようなキッカケでドローンを始めたのですか?

父親が趣味でラジコン飛行機やラジコンカーをやっていたんです。小学生の頃、たまたま一緒にラジコン飛行機を買いに行った時に、まだ「マルチコプター」という名前のドローンが置いてありました。そこに「撮影ができる」と書いてあったので、これは面白そうだと思い、父親に買ってもらったんです。京商から発売されている『クアトロックス アイ』が、僕が初めて手にしたドローンです。

ー撮影ができるところに魅力を感じたのですね。

もともと、ドローンを始める前はカメラが好きだったんです。昔から写真や映像が好きで、映画なども『こういう画角で撮影しているのか』という視点で観たりしていました。だから、空からの目線で撮影ができるドローンのことも、どんどん好きになっていきました。普通じゃ見れない景色が見れるし、ただの遊びで終わるのではなく何かに繋がるのではという予感もしていました。初めてドローンを触ってからもう5年ほどたちます。

少しずつ、周りに人が増えていった

ー 5年前というと、ドローンを知っている人はまだまだ少なかったのではないでしょうか

そうですね。でも、クアトロックス アイを購入した3ヶ月後に、たまたま家の近所にTinyWhoopなどのマイクロドローンを練習できる場所ができたんです。まだ周りにはドローンを持っている人が全くいなかったので、そこでひとりで黙々と練習していました。そうしているうちにレースに出場するようになって、仲間がどんどん増えていった感じです。

ー練習のモチベーションはどのように上げていたのですか?

まずゴーグルをつけてドローンの視点が見れるというのが、普段の生活では絶対に体験できないことなので、それが面白くて練習を続けていました。FPV(一人称視点)にハマってしまったんです。ただただ『楽しい!』という感じで。そうしているうちにドローンを持つ人が周りにどんどん増えていって、自然と輪が広がっていきました。

レースで鍛えた技術が撮影に活きている

ー小澤さんはマイクロドローンのレースにも出場していますよね

ドローンレースにも積極的に参加する様にしています。レースを経験すると、格段にドローンの技術が上がるからです。レースの速さに目が慣れていると、動体視力がついて通常の空撮映像がゆっくり見える様になります。より滑らかな映像撮影ができるようになるし、レースに出ればメンタルも鍛えられる。どんな場面でも余裕を持って操縦ができるようになるんです。

ードローンレースをすると空撮の技術も上がるのですね

はい。ドローンが上手くなりたいという方は、まずはレース機から始めると良いと思います。DJIなどのドローンは自動制御機能がついているので、比較的カンタンに飛ばすことができてしまいます。一方、レーシングドローンは制御センサーがついていないので操縦練習に凄くおすすめです。技術向上のために、ーシングドローンでの練習は欠かさず行うようにしています。

要望に応えられるよう最大限の努力をしておきたい

ー小澤さんの、ドローンカメラマンとしてのお仕事について教えてください

初めてのドローン空撮の仕事はテレビのバラエティ番組で、芸能人がスポーツで戦うシーンの撮影でした。それが中2の頃で、最近はアーティストさんのMV撮影やCM撮影などが多いです。昨年は米津玄師さんの『馬と鹿』MVや、BaseBallBearさんの『いまは僕の目を見て』MVのドローン撮影を担当しました。YouTubeの概要欄に自分の名前が載っているのを見た時は本当に嬉しかったです。

ードローンの操縦練習は、どのくらいの頻度でされているんですか?

雨の日以外は毎日、練習するようにしています。平日の夜は塾に通っていることもあり練習場になかなか行けないので、朝の登校前に飛ばしています。家のすぐ前に大きな広場があるので、そこでインスパイアやファントム、レーシング機を飛ばしていて、そのルーティンを5年間ほど続けています。

単純にドローンが楽しいというのもあるけれど、仕事の現場でなるべく相手の要望に応えられる様にしておきたくて。自分の練習不足でできないというのは、相手に凄く失礼だと思うので、できる努力をしっかりしておきたいんです。

ー大ヒットした米津玄師さんの『馬と鹿』MVのドローン撮影も担当されたのですよね

『馬と鹿』は、洞窟の中をドローンで撮影したんです。洞窟だからGPSが通らなくて、安全用センサーをオフにしたATTIモードで撮影しました(※ATTIモードにすると一切の制御が効かずレーシングドローンの様になる)。仕事現場では、なるべく相手の要望通りに且つ安全に撮影することを気をつけています。撮影は大変なことが多いですが、出来上がった作品を観ると凄く嬉しい気持ちになります。

ドローンは特別な存在

ー今年から中学三年生ですよね。進路について考えたりしますか?

高校を卒業したら映像系の専門学校に通おうと考えています。映像編集も自分でできるようになりたくて。ドローンは自動操縦化が進んでいたりと、空撮カメラマンとしての仕事がずっと続くかどうかは正直、未知だと思っています。撮影は人間同士の会話で成り立つものがあるけど、未来はどうなるか解らない。

でも映像関係のお仕事は続けていきたいので、専門学校で映像制作についてしっかり勉強しようと思っています。未来は解らないけど、自分にとってドローンはこれからもずっと特別な存在です。今後も色々なかたちでドローンに関わっていければ良いなと思っています。

編集後記

小澤さんのお仕事への真摯な向き合い方や、その落ち着いた佇まいに、いつの間にか中学生ということを忘れてお話していました。プロカメラマンとして真摯にドローンの練習を日々続ける小澤さんの姿勢に、学ぶべき事がたくさんありました。今後も中学生プロドローンカメラマン小澤諒祐さんの活動に要注目です。

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2020.01.14