ドローンで空撮したい!!ドローン映えする日本の滝3選

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新型コロナウィルスで空撮に行きたくても行けないでウズウズしているドローンパイロットの皆さんに、今回は、自粛明けに空撮したい日本の滝3選をお送りしたいと思います。

日本は四季のある立地であり、季節により気温も湿度も変化しますし、それが故に風景も刻々と変化します。そしてその自然の変化があるからこそ、水もまた豊富に様々な景色・風景に色添えをしてくれる存在となります。加えて、国土の70%が山岳地帯で構成されるため、山岳地帯に振った雨水は、沢から川となり海へと流れ込むわけですが、その山間を抜ける過程で多くの滝を生成しています。滝は、”5m以上の流水が急激に落下する場所”のことを言い、日本は国土全体に渡って多くの美しく見応えのある滝を見ることができます。

日本には、滝百選という名瀑布たちが存在しているのですが、今回は敢えて有名どころを外し、百選に選ばれていなくとも、それに匹敵する美しさや雄大さを持つ滝を紹介したいと思います。(有名どころの滝は、撮影許可を取りにくいという背景もあります。)

ドローン空撮においては、まだまだ知られていない滝にスポットを当てるからこそ、その素晴らしさについて紹介し甲斐がありますし、空撮冥利に尽きると言ってもいいかもしれません。

ここでは、比較的知られてない場所でありながら、滝としての魅力いっぱいの3滝をご紹介します。

龍門の滝[栃木県那須烏山市]

 (写真1:龍門の滝全景)

大蛇伝説からその名のついた龍門の滝は、北関東の中部、栃木県の那須烏山市に流れる江川の中にあります。

この滝の特徴は、まるでナイアガラの滝のような見た目にもありますが、何と言っても、滝の上方を走る烏山線との絶妙なコラボにあります。ドローン空撮的には、滝の撮影も列車の撮影も十分に楽しめる場所です。

滝の高さは、20m程度とそれほど高くはありません。滝の落ち口を、滝つぼから上昇させて撮影することも十分可能です。途中、滝の中ほどに、伝説に出てくる男釜・女釜と呼ばれる穴を確認できますが、その穴をドローンらしく俯瞰して撮影するのも良いかと思います。また、滝の落ち口に近づいて、水の流れとそこここの岩を撮影するのも趣があります。

滝つぼから江川を下る川辺は、桜並木になっており、春には桜を縫いながら滝へと眺める風景を撮影できます。

山間とは異なり、かなり開けた場所にある滝のため、GPSの感度も良好です。通常、滝は初心者にはかなり難易度の高い場所が多いですが、この滝は初心者が初めて滝空撮を行うには十分にお奨めできます。

(写真2:龍門の滝と烏山線)

注意点としては、烏山線は、滝からの距離がおよそ50mで、間に県道もありますので、あまり近づきすぎないように距離に注意して撮影をお願いします。

また、観光地でもあるため、家族連れ等の観光客が、滝の真下までやってきます。人の頭上には飛行させないようにしましょう。人を避けた早朝の撮影がおすすめです。

補助者を立てての撮影をお願いします。

綿ヶ滝[石川県白山市]

(写真3:手取峡谷と綿ヶ滝)

渓谷の中に堂々と勇ましく落ちる音を立て、しかし、その水はやがて碧く美しい流れとなって渓谷を這い、海へと向かう。

手取峡谷にある綿ヶ滝は、そうした風景をそのまま絵にしたような滝です。高さは32m。滝の落ち口近くからの急な石段を降りていくと、すでに勢いのある滝のしぶきが顔にかかるほどに、ごうごうとその迫力を感じることができます。

離陸ポイントは、石段を降りきり、滝から数十メートル離れた手取川沿いの河原あたりが良いでしょう。川下から水面すれすれにドローンを滑らせ、途中の岩の横をすり抜けて滝に至るコースは、撮影し甲斐のあるコースです。滝の下から上30度にゆっくりチルトして上昇してみましょう。

人はそこに入れないため、その位置では決して滝を見ることができないわけですが、ドローンだからこそ、水の落ちる迫力に迫る画角を創り出すことができます。しぶきの勢いがあるので、チルトするとレンズに水滴がかかりますが、そこも撮影上の味になるかもしれません。

(写真4:綿ヶ滝と遊歩道)

(写真5:綿ヶ滝近影)

峡谷という場所柄、どこの峡谷もそうですが、GPSは入りにくく、特に川の水面から攻めようとすると、まずGPSは入りません。最初からATTIモードで撮影するのが良さそうです。

比較的目視しやすいので、機体から目を離さずに撮影できると思いますが、補助者は立てたほうが良いでしょう。

観光客は比較的少ない場所ですが、決して広い場所ではなく、人が来ると石段を一列で利用せざるを得ない場所です。観光客が来たら空撮は控えるなど、配慮をしましょう。

雄川の滝[鹿児島県南大隅町]

(写真6:雄川の滝全景)

本来、この雄川の滝は、神秘的なエメラルドグリーン色の滝つぼにその魅力がある滝です。優雅にそして優しく流れ込む滝が、美しい川面となってゆったり流れる様、その美しさを空撮するのが良いと思います。

今回紹介する写真や映像は、残念ながら雨上がり後の滝で、これはこれで見応えがあるのですが、持ち味のエメラルドグリーンの美しさを捉えることは難しくなります。

一度水量の多くなった雄川の滝は、普段の顔とは異なり、非常に雄々しい顔を見せます。

(写真7:滝口からの雄川の滝)

(写真8:雄川の滝と虹)

この滝も、比較的見晴らしの良い場所にあるため、滝を撮影する分には比較的安定して飛行できます。GPSも入りやすいですが、雄川の水面まで降ろそうとするのであれば、離陸ポイントによりますが、十分注意が必要です。

離陸ポイントは、オススメとしては「雄川の滝上流展望所」が良いかと思います。展望所として柵がしっかりとあり、場所を確保しやすいです。またこの展望所からは滝口を目視で確認しながら空撮ができます。この下流に「雄川の滝展望所」がありますが、こちらは観光客が比較的多く注意が必要です。川面から滝つぼまでの撮影は、こちらのほうがしやすいかと思います。

いずれの滝の空撮についても、FISS(ドローン情報基盤システム)への登録はもちろんですが、事前に関係各所への一報と、必要な届書の提示をお願いします。市区町村役場への連絡と、土木事務所への届書提出をしておいてください。また、他の関係組織については、市役所等の観光課や、観光協会、フィルムコミッションなどに相談して、適切な連絡先に空撮する旨を伝えるようにお願いします。

また、今回ご紹介した滝は、比較的空撮しやすい滝ではあるのですが、やはり峡谷に囲まれていますし、滝口と滝つぼの落差のある場所でもありますので、突発的な風や電波の乱れなども起こりえます。十分に練習を重ねた上で、安全に空撮することを心がけてください。




2020.05.19