ドローンで空撮したい!!ドローン映えする日本のダム3選+α

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新型コロナウィルスで空撮に行きたくても行けないでウズウズしているドローンパイロットの皆さんに、今回は、自粛明けに空撮したい日本のダム3選+αをお送りしたいと思います。

人工物であるダムは、その立地においては、山間や渓谷、湖と言う自然とセットなって存在しています。そのためダム空撮は”自然”と”人工物”の両方を撮影できる機会であり、そのコラボは、美しさと迫力を伴った魅力のある撮影が可能です。

一方で、ダムの役割から考えると、ドローン空撮にとっては大変危険な設備や建物も近くに存在しますので、注意点も非常に多いロケーションです。

今回は、タイトルにある通りに3つのダムをご紹介しますが、その前に、空撮対象であるダムの種類、ダムの役割、そしてダムの注意点を抑えた上で、3つのダム+αをご紹介したいと思います。

ドローン空撮時に知っておきたい!ダムの種類

ダムには構造の違いから、いくつかの種類があります。

ここでは、国土交通省ホームページで説明されている、日本のダムのタイプを引用します。

(引用元)国土交通省ホームページ 参考資料14 ダムのタイプ

 

  • アーチダム : 主として構造物のアーチ作用により、水圧等の外力に抵抗して貯水機能を果たすように造られたダムです。水平断面をとると円弧や放物線の形状を有しています。
  • 重力式コンクリートダム : ム堤体の自重により水圧等の外力に抵抗して、貯水機能を果たすように造られたダムです。一般的には直線 形で、横断面は基本的には三角形で構成されています。
  • フィルダム : 堤体材料として岩石、砂利、砂、土質材料を使用するダムです。この中にはゾーン型フィルダム、均一型フィ ルダム、表面遮水型フィルダムがあります。

ドローン空撮において魅力的なダムは、アーチ式コンクリートダムでしょうか。このタイプは世界で多く採用されているタイプで、日本でも富山県立山町の黒部ダムが有名です。

黒部ダムの構造と外観を見れば、いかにもダムらしいダムというイメージです。美しいアーチが描く人工美は人の心を捉え、その大きさも相まって空撮に映えるタイプです。

(図 アーチダム)

また、日本では、重力式コンクリートダムが多く採用されていて、新潟県の奥只見ダムなどが代表的です。

(図 重力式コンクリートダム)

意外と知らない?ダムの役割とは

ダムには大きく分けて、「治水」と「利水」という二つの目的があります。

治水は、川の水量をコントロールすることです。特に、大雨の降水時に水量が増すため、これが一気に川下に流れないようにせき止める働きをします。

利水は、貯めた水を利用して、生活に活かします。水力発電と家庭用水道の利用は最たるものです。他に、農業用水、工業用水にも利用します。

水力発電にも利用されることから、ダム周辺には、発電所や変電所が設置されているところも多いです。そして、そうした設備とつなぐために、ダムと川、ダム湖周辺には、電線が張り巡らされている場所もあります。ドローンで空撮する者にとっては、発電所等の設備の位置と、電線のある場所の位置の把握は必須です。

ドローン空撮におけるダムの注意点

前述の役割に関わることから、発電所や変電所の位置、張り巡らされた電線の位置などの把握は重要になります。

ダム堤の規模や、ダム湖の大きさを見ると、非常に広大に思えますが、要所要所でドローン飛行のしにくい場所、あるいは禁止されている場所も存在します。まずは、ロケハンをすることが大切です。ロケハンで、主要な設備や障害物の位置を確認するようにしましょう。

また、見た目ではわかりにくくても、ダム所有の設備がある場所もあります。ダム管理者と事前に相談し、予定している飛行経路を示した上で、飛行できない場所の確認をするようにお願いします。

ダム管理者は、ダムによって異なり、国土交通省の管理下の場合と、電力会社などの民間会社の場合があります。いずれの場合も、ドローン空撮するために届出や許可証の申請が必要な場合がありますので、必ず問い合わせをするようにお願いします。

ドローン空撮映えする!おすすめダム3選

(1)小渋ダム[長野県中川村]

(写真:小渋ダム)

小渋ダムは、天竜川水系小渋川の堤高105mのアーチ式コンクリートダムです。

ここは、山間にあるため、広い離発着ポイントが獲得しづらい場所にあります。駐車場からの離発着も可能ですが、電線が張り巡らされており、かなり危険です。ダム堤傍のスペースからの離発着のほうが良いでしょう。ダム管理は国土交通省になります。

(写真:小渋ダムの離発着位置確保)

 

(2)小山ダム[茨城県高萩市]

(写真:小山ダム俯瞰)

以前の記事でも紹介させていただきました。堤高65mの重力式コンクリートダムです。茨城県内でも最も新しく、また最も大きいダムになり、見応えがあります。

大北川の川辺にある桜並木と並行して飛行させ、ダム堤に向かう景色も良いです。ダム湖であるこやま湖もかなりの広さを持っていますので、その周辺を撮影するのも良いです。

離陸位置は、展望台からでもいいですし、ダム堤の手前、ダム堤の中央のスペースからでも十分に可能です。

バードウォッチングや、動植物観察のための団体も利用しますので、頭上には行かないようにしてください。また鳥獣保護の観点から山林近くの飛行もできるだけ避けてください。

(写真:小山ダム)

(写真:小山ダムと桜)

(3)十王ダム[茨城県日立市十王町]

(写真:十王ダム湖)

以前の記事で紹介させていただきました。十王ダムは堤高48.6mの重力式コンクリートダムで、定時で上がる噴水が有名です。

近くにパノラマ公園があり、そこからダムと噴水が見下ろせますが、人気の公園のために家族連れも多いので、公園からの離陸は慎重にお願いします。(離発着させないほうがいいかもしれません。)離発着ポイントとしては、ダム湖側にある管理施設の駐車場い近い柵越しで可能ですが、少なからず観光客がいますので、注意してください。

ダムの魅力もありますが、やはり噴水を撮影したくなるダムです。噴水の高さは最高で50mになります。最初は低いのですが、一気に最高点に水が噴き出すタイミングがありますので、近づきすぎて撃ち落されないよう要注意です。噴水は、夏場は10時から21時まで、冬場は10時から19時まで、1時間おきに10分間上がります。

(写真:十王ダム離発着地点)

(写真:十王ダムの噴水)

(4)大町ダム、七倉ダム、高瀬ダム[長野県大町市](空撮チャレンジしたい人向け)

長野県大町市と言うと、黒部ダムへの入り口である信濃大町が知られていますが、ここには他に3つのダムがあります。大町ダムはもっとも大町市街に近いダムで、堤高107mの重力式コンクリートダムです。国土交通省管轄の多目的ダムです。

七倉ダムと高瀬ダムは、東京電力関連会社の管轄になります。七倉ダムは、堤高125mのロックフィルダムです。さらに高瀬ダムは、堤高176mのロックフィルダムで、黒部ダムに次ぐ日本第2位の高さを誇ります。

いずれのダムも、発電所が近隣にあるため、飛行経路や離発着ポイントは限定されます。また高瀬ダムに関しては、通常の車両は通行できませんので、ダム管理会社と相談し、通行許可を取得することが前提になります。また、両ダムとも、ダム設備の上の飛行は認められていません。ダム湖の上の飛行は可能です。

編集後記

自粛明けに空撮したいダム3選+αをお届けしました。

ダムの魅力は、自然と人工物との融合された美しさであったり、ダム堤の迫力であったり、ダム湖の広大さであったりと、1か所で空撮の楽しみがいくつも詰まっていることにあると言えると思います。

その分、注意点も多く、特に周辺施設は、事故を起こせばインフラ事業に影響を与える施設ばかりですので、慎重な空撮が求められます。ダム管理者とよくよく相談をしながら、空撮をするように心がけてください。




2020.05.27