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どのPhantomを買えばいいのか? コレさえ読めば、アナタはもう迷わない!
この記事ではDJI製のドローンのDJI Phantom シリーズから、現行モデルのスペックをわかりやすく比較しています。
さらに、目的や予算別におすすめの1台をご紹介しますので、ぜひ、ご覧ください。
10秒でわかる! Phantom 4シリーズのちがい
Phantom 4シリーズの購入を検討するなら、候補は3機種です。まずは、わかりやすさを重視してそれぞれのちがいをザックリと1行でチェックしてみましょう。なお、以下のリストは下に進むにつれてスペックが高いモデルになり、価格もアップします。
- Phantom 4 :秒間30コマの4K動画が撮れる基本モデル
- Phantom 4 ADVANCED:カメラが「4」よりも高画質、さらに秒間60コマの4K動画も撮れる
- Phantom 4 Pro:「4 ADVANCED」と同等のカメラに加えて、5方向の障害物検知機能を備える
旧モデルのPhantomについて
DJI公式オンラインショップでの販売が終了していたため、Phantomシリーズの旧モデルであるPhantom 3 Advanced、 Phantom 3 Professional、Phantom 2などはこの記事での比較対象から省いています。
なお、Amazonの DJIストアなどにおいて、記事作成時点では一部モデルが引き続き購入可能となっているので、値下がりなどを狙って旧モデルを購入したい場合はそちらをチェックしてみてください。
また、歴代Phantomの全シリーズを見たいという場合は、DJI公式サイト内の以下のページに一覧があります。
Phantomシリーズの価格&スペックを徹底比較!
Phantom 4シリーズ
価格比較
シリーズ3モデルの価格差は4〜5万円程度。Phantom 4は送信機(税込41,000円)などが含まれない価格なので、フルセットを購入した場合はPhantom 4Advancedと同等の価格になる点は要注意です。
Phantom 4 | Phantom 4 ADVANCED | Phantom 4 Pro | |
直販価格(税込み) | 116,600円※送信機別 | 159,000円 |
204,000円 |
Phantom 4シリーズ
写真:カメラ性能比較
写真撮影におけるPhantom 4 Advancedと4 Proのカメラ性能は同等です。Phantom 4はセンサーが旧式でサイズも小さくなるため暗所の撮影や階調表現などでやや劣るので、この点が機種選びの際のポイントになります。
Phantom 4 | Phantom 4 ADVANCED | Phantom 4 Pro | |
センサーサイズ | 1/2.3型 (エントリーコンデジ並) |
1型 (高級コンデジ並) |
1型 (高級コンデジ並) |
有効画素数 | 1,240万画素 | 2,000万画素 | 2,000万画素 |
シャッター | 電子シャッターのみ | 電子シャッター& メカニカルシャッター |
電子シャッター& メカニカルシャッター |
視野角 | 94° | 84° | 84° |
※撮影可能ファイルはJPEGとDNG (RAW)で全モデル共通。
※ISOは100 ~ 3200 (自動) 、100 ~12800 (手動)で全モデル共通。
Phantom 4シリーズ
動画:カメラ性能比較
動画撮影におけるPhantom 4 AdvancedとProのカメラ性能は同等です。また、全モデルで4K動画の撮影が可能ですが、Phantom 4はセンサーが旧式のため秒間フレーム数が半分になり、ビットレートも下ります。
機種 | Phantom 4 | Phantom 4 ADVANCED | Phantom 4 Pro |
サイズ | 4096×2160 | 4096×2160 | 4096×2160 |
フレーム数 | 24/25p | 24/25/30/48/50/60p | 24/25/30/48/50/60p |
最大ビットレート | 60 Mbps | 100 Mbps | 100 Mbps |
YouTubeではにPhantomシリーズの画質比較動画公開されているので、その中からわかりやすいものを2つピックアップしてご紹介します。
Phantom 4 vs Phantom 4 Advamced 動画比較
Phantom 4 vs Phantom 4 Pro 動画比較
2016年モデルのMacBook Pro(IPSディスプレイ、解像度2,560×1,600、227ppi)で確認したところ Phantom 4 でも十分にきれいな映像ですが、同じ場所を撮影した映像を見比べるとPhantom 4 AdvamcedやPhantom 4 Proのほうが海面の色が豊かに撮れていたり、山の暗い部分がキレイに撮れていることが確認できました。
しかし、視聴環境(ディスプレイ性能)によってはそれほど大きな差に見えない場合もあるので、自分自身や作品を見てほしい人の環境がさほど高性能なディスプレイではなく、画質に強いこだわりがない場合はPhantom 4で十分と言えそうです。
Phantom 4シリーズ
基本スペック比較
基本性能で注目すべきポイントは障害物検知システムで、Phantom 4 Proのみが唯一後方のデュアル・リア・ビジョンセンサーと左右の赤外線センサー、合計で5方向の障害物検知機能を備え、非GPS環境下でも安定した障害物回避能力を発揮します。
機種 | Phantom 4 | Phantom 4 ADVANCED | Phantom 4 Pro |
公称重量 | 1380グラム | 1368グラム | 1388グラム |
最大飛行可能時間 | 約28分 | 約30分 | 約30分 |
最高速度 | 時速72km | 時速72km | 時速72km |
障害物検知 | 前方、下方 | 前方、下方 | 前方、下方、後方、左右 |
Phantom 4シリーズ
共通仕様
Phantom 4シリーズの3モデルに共通するおもな仕様は以下の通りです。
- 対角寸法 (プロペラを含まず) :350mm
- 最大上昇速度:6m/秒
- 動作環境温度:0 ~ 40℃
- ジンバル:3軸 (ピッチ、ロール、ヨー)最大制御速度、ピッチ90°/秒、精度±0.02°
- 運用限界高度 (海抜):6000m
- 最大風圧抵抗:10m/秒
- 測位システム:GPS/GLONASS
- ホバリング精度(垂直方向):±0.1m (ビジョンポジショニング使用時) 、±0.5m (GPSポジショニング使用時)
- ホバリング精度水平方向:±0.3m (ビジョンポジショニング使用時) 、±1.5m (GPSポジショニング使用時)
目的&予算別で選ぶ! 買いのPhantomはコレだ!!
スペックを見て自分の目的に必要な機体がわかる方は、すでに自力で最適なモデルがチョイスできるかもしれませんが、ここから先は「数値(スペック)だけじゃよくわからない」という方向けに、目的別のおすすめ機をご紹介します。
4K撮影対応のPhantom 4シリーズ中最安
シリーズ中最安値ながら4K動画やRAW画像など撮影に対応し、写真用としても動画用としても必要十分な性能を備えています。ただし、現在DJIの直販サイトで販売されているパッケージには、送信機(コントローラー/プロポ)が含まれていないため、これを追加で購入すると価格のメリットがなくなってしまう点は要注意です。既に対応の送信機を持っているか、安く譲り受けられる場合など以外は特にこのモデルを選ぶ必要は無さそうです。
DJI Phantom 4を購入
1インチセンサー搭載で風景撮影に好適
Phantom 4 Advancedは、風景写真などのなめらかな階調表現が要求される写真にも耐えうる1インチセンサーを搭載しています。朝焼けや夕焼けなど明暗の差が大きく暗所の色が抜け落ちてしまいがちなシーンでも、旧モデルに比べて豊かなグラデーションとカラー表現が可能です。衝突回避能力に関しては、上位モデルの4 Proに劣るものの、GPSと良好に通信できる環境かつ開けた場所で使用するぶんには不便を感じることはありません。3機種中で最もコスパが高いモデルと言えるので、特にこだわりがなければこの4 Advancedを購入するのがおすすめです。
DJI Phantom 4 ADVANCEDを購入
最強の衝突回避能力を備える
5方向への衝突回避システムを備えるPhantom 4 Proは工場内の施設点検、トンネル点検、体育館内でのスポーツ試合の撮影など、GPSとの通信ができない環境下で圧倒的な性能を発揮します。一方、屋外の開けた場所で使用するぶんにはややオーバスペックとも言える仕様なので、屋内(非GPS)環境下でのフライト予定がない場合に選ぶメリットは大きくないかもしれません。
仕事用にPhantomを買うなら Pro一択
趣味の空撮などではなく、プロのドローンオペレーターとして撮影や点検などを請け負う場合は、Phantom 4 Proがおすすめです。ドローンを利用する場合は常に安全をを最優先すべきなのは言うまでもありませんが、点検業務などの場合は「墜落したら、下にあるのは1枚数百万円の太陽光パネル」などというシチュエーションもあるため、特に安全面への対策は重要になります。そのため、Phantomシリーズ、そしてDJIのドローンの中でも唯一、5方向への衝突回避センサーを備えるPhantom 4 Proはこういった用途にうってつけ。趣味の利用から一歩踏み込みで、仕事としてドローンを活用しようと考えている方におすすめのモデルです。
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見た目で選ぶなら要チェック!
最後に忘れてはならないのが「黒ファントム」と通称されるPhantom 4 Proのマットグレーモデル。価格やスペックはホワイトモデルと同じですが「カッコよさ」ではこちらのほうが好みという方も少なくないのではないでしょうか? また、白い雲が多い環境下では白い機体より黒い機体のほうが目視しやすいというメリットもあります。
DJI Phantom 4 Proを購入
まとめ
この記事では「DJIの Phantomシリーズは種類が多すぎてどれを買えばいいのかわからない!?」というギモンをスパッと解消するべく、スペックの比較と目的や予算別のおすすめ機を紹介してきました。
なお、いずれのモデルをチョイスしても、同等のスペックを備えた他社のドローンに比べてPhantomが優れども劣ることはありません。そういった意味では、どのモデルを購入しても「失敗した!」となることはないはずなので、安心して購入することができます。
問題はどのPhantomを選ぶかですが、その基準はこの記事でご紹介したとおり。再度まとめると……最高のカメラ性能と5方向衝突回避機能を備えた全部入りの最強モデルならDJI Phantom 4 Pro、衝突回避は2方向でも良いからカメラ性能には妥協したくないという場合はDJI Phantom 4 ADVANCEDがおすすめです。
ぜひ、目的と予算にあわせて、あなたにピッタリのPhantomを見つけて、趣味や仕事にドローンを活用してください!