出典(Source):DJI Headquarters | Foster + Partners、以下同じ
2019年、新たなDJI本社が深センに建つ
世界最大の民生用ドローンメーカーDJI。その新社屋が「2019年に中国深センに完成する予定である」と、ビルのデザインを担当したFoster and Partners(フォスター・アンド・パートナーズ)が発表しました。ちなみに、同社はAppleの新社屋『アップル・パーク』や『HSBC 香港本店ビル』、『北京首都国際空港ターミナル3』など、世界的に有名な建築物をデザインしてきた実績を持ちます。
DJIの新社屋の完成予想図
新本社の建築予定地は、中国広東省の深セン。80年代に鄧小平氏の改革開放路線を受け、経済特区に指定されるとめざましい発展を遂げ、現在はファーウェイやZTEといったスマホメーカーやテンセントなどの巨大企業が本社を置くデジタル・イノベーションの中心地です。
フレームをビルの外側に配したモダンな外観はフォスター・アンド・パートナーズを率いるノーマン・フォスター氏のトレードマーク的デザイン。同氏を一躍有名にした『HSBC香港本店ビル』でも採用されていたものです。
2棟のビルはメインエントランスの有る西棟が一般オフィス、東棟が機密情報などを扱う研究開発部門用になるとのこと。
地上の様子。
ビルの入り口に続く広場は重厚なデザイン。
各地のApple Storeでよく見かける雰囲気に近い、ガラス張りのエントランス。
社屋の中はこんな感じ。
ロボットアームや巨大スクリーン(プロジェクター?)がある未来的なホール。
オフィススペースのイメージは以下の通り。『Inspire』シリーズの機体が置かれています。
ビル内にはジムも完備。サンドバッグの他に総合格闘技の大会UFCで使用される「オクタゴン」のような金網のリングもあります。レッツ・ゲット・イット・オン!
さらに、内部には秘密基地的な空間も……。
エレベータに載ったDJIのロゴ入りヘリコプター。
そして、ビルの中に鎮座するアンティーク・カー。『ジェームス・ボンド』映画のような世界です。
実験スペースなのか、展示スペースなのかは不明ですが、ビルの中を飛行する『Inspire』ドローンの姿も。
そして、このビルの最大の特徴は、東西(左右)の棟の間に渡された橋。
橋の中には、ベルト・コンベアーに載せられた『Inspire』ドローンが!
よく見ると、橋の下から『Inspire』ドローンがビルの外に向かって飛び立っています。
ピカーッ。
編集後記
ちなみに、DJIの現社屋(本社)や機体展示スペース、フラッグシップストアなどを訪問した様子を収めたVlogがYouTubeで公開されているので、移転前の様子はこちらでご覧いただけます。DJI 本社周辺の様子は0:53から登場しますが、始めからご覧いただくと深センの雰囲気がわかるはずなので、ぜひ、全編をチェックしてみてください。
中国 深センのDJI本社&旗艦店へ行ってみた! #2017年【夏】
こちらはDJIと同じく深センにあるテンセントの新本社ビル。株式時価総額で、一時(2017年末)はFacebookを超えたモンスター企業だけにその社屋の巨大さも群を抜いています。ちなみに、2棟建てで真ん中に橋があるデザインがDJI新本社と同じなのが、ちょっと不思議です。