出典(Source):Mavic 2 Enterprise – DJI、Mavic 2 ENTERPRISE 紹介映像 – YouTube、以下同じ
もくじ
DJI ドローン
Mavicシリーズ初の産業用機体
民生用ドローンメーカーの最大手DJIがモジュラーシステムを備え、スポットライトやスピーカー、ビーコンを搭載できる折りたたみドローン『Mavic 2 ENTERPRISE』を2018年11月上旬から日本で発売します。
民生用ドローンと空撮テクノロジーで世界をリードするDJIは、ドローンを産業用途に活用するユーザーや政府、教育機関を対象とした高性能な産業用ドローン『MAVIC 2 ENTERPRISE』を発表しました。Mavic 2 Enterpriseは、信頼性の高い産業用ドローンとして、より効率的に日常業務を遂行します。
ドローンを活用して業務に革新を求めるビジネスユーザーを対象にしたMavic 2 Enterpriseは、折りたたみ式でコンパクトなデザインに、高度制御技術と専用のアクセサリーを搭載し、消火活動などの緊急事態への対応やインフラ設備の調査などの重要なミッションにおいて、産業利用の可能性を広げます。
販売価格は未発表で、要問合せとなっています。
なお、この製品は今年(2018年)7月に本サイト『ビバ!ドローン』で掲載したリーク情報にある物と同一のようです。
Mavic 2 ENTERPRISEの特徴
『Mavic 2 ENTERPRISE』は設備点検や監視、捜索、調査といった用途での使用を想定してつくられた機体です。1,200万画素のセンサーと光学2倍(デジタル3倍)ズームを備えたカメラに加えて、専用のアクセサリを装着することで通常のMavicシリーズでは難しい特殊な用途にも活用できます。
DJI純製のMavic 2 Enterprise用アクセサリ
<M2E スポットライト>
輝度2,400ルーメンの、2対のスポットライト。夜間の捜索や監視に利用可能。
<M2E スピーカー>
最大100デシベルの音声を再生できるスピーカー。10種類の録音済データできるとのこと。
<M2E ビーコン>
米国連邦航空局(FAA)の夜間適用免除基準を満たすビーコンで、約5kmから目視可能。低照度環境下や夜間での目視による位置確認や、周辺を飛行するドローンや航空機に対しても注意喚起をするために使用される。
Mavic 2 ENTERPRISEの詳細
※『スマートニュース』アプリでご覧の際に、以下の画像や動画が表示されない場合は、記事末尾の「オリジナルサイトで読む」をタップしてください(環境によって動画が表示されない場合があります)。
【動画】Mavic 2 ENTERPRISE 紹介映像 – YouTube
同機の特徴がよく分かる公式動画は以下でご覧いただけます。
【動画】Mavic 2 ENTERPRISE – 「イギリス警察 – 人命救助」 – YouTube
イギリス警察がサーチ・アンド・レスキューと呼ばれる捜索と人命救助にドローンを活用している様子もDJIの公式YouTubeチャンネルでご覧いただけます。
編集後記
DJIがこれまで販売してきた産業用ドローンは『Matrice 200』のように高価で、人力での持ち運びも困難なものでした。もちろん、サイズの大きい機体であるが故に重量のあるカメラを搭載でき、耐風性にも優れるといったメリットはありますが、少人数・低予算の組織やチームが配備することは難しい製品でした。
しかし『MAVIC 2 ENTERPRISE』であれば、バックパックにおさめて運べるほどコンパクトで、価格も旧来の産業用ドローンと比べて安価になるため、これまでドローンが使われてこなった場所での導入増が期待されます。まさに産業用ドローンの「ゲームチェンジャー」というべき存在なので、さらに多くの現場でドローンが活躍する流れが加速しそうです。