DJIがフライトログ、リアルタイム位置情報などを一元管理できるクラウド・サービス『Flight Hub(フライト・ハブ)』を発表しました。
ドローンを使ったオペレーションの
管理・可視化を実現する
DJI Flight Hubは現場で実際に飛行しているドローンの状況を管理するためのクラウド・サービスです。現場にいなくても、事前に登録しておいた機体が何処でどのように飛行しているかを知ることができ、リアルタイムでドローンのカメラが捉えた映像を見ることもできます。
ハリウッドのアクション映画でよく見る「作戦会議室で突入の現場を見守る」みたいなシステムのドローン版といえばわかりやすい(?)かもしれません。
DJI Flight Hubのおもな機能
マップビュー
ドローンが飛行している位置をリアルタイムで確認できる「マップビュー」。複数台のドローンを同時に飛行させる場合の衝突回避などに活用できそうです。
リアルタイムビュー
最大4機までのドローン搭載カメラが捉えたライブ映像を受信できる「リアルタイムビュー」。
フライトログ管理
離陸時間や最高高度、飛行時間などのデータをまとめて表示。
飛行ルートを衛星写真上で見ることもできます。
オペレーターや機体の管理も可能
登録済のオペレーターと機体の情報も一覧可能。それぞれの担当者に、閲覧できるデータなどの権限を割り振ることもできるそうです。
DJI JAPANのプレスリリース
民生用ドローンと空撮テクノロジーで世界をリードするDJIは、企業やドローンサービスのプロバイダーを対象に、単一プラットフォームでドローンの効率的な業務管理を提供する「FLIGHTHUB」を発表しました。FlightHubは、ドローンの飛行オペレーションからフライトデータ、パイロットやフリート(航空隊)のリアルタイム管理を実現し、世界的に拡大するドローンの商業用途のニーズに応えます。
DJI、企業向けにドローン業務を効率的に管理するFlightHubを発表|DJI JAPAN株式会社のプレスリリース
動画で見るDJI FlightHub
実際にどのような感じでFlightHubを使用するのか、というのは以下の動画を見るとよくわかります。
DJI – Introducing FlightHub
DJI FlightHubの価格と販売時期
同製品は企業顧客向けのサービスで、以下の3プランが提供される予定です。
ベーシック
月額料金:税込12,800円(年間料金:込129,000円)
最大5機のドローンでリアルタイムビュー以外の全機能が利用可能
アドバンスド
月額料金:込138,800 円(年間料金:込388,000 円)
最大10機のドローンでベーシックプランのすべての機能と、リアルタイムビュー機能が利用可能。
エンタープライズ
最大10機のドローンでアドバンストプランのすべての機能が利用可能。
データをプライベートクラウドに統合できる機能が追加される予定。
なお、エンタープライズプランの販売時期および価格は後日発表とのこと。
まとめと感想
機体そのものの性能もさることながら『DJI GO』や『Ground Station』といったアプリやソフトウェの開発にも力を入れているDJI。リアルタイムでの映像伝送やフライトのログなどを管理するサービスは、空撮・点検・測量などの事業を行なう会社にとっては有用性が高いものなので、『FlightHub』のシェアが一気に広がる展開も十分ありえる話。今回の『FlightHub』の発表も含め、機体のみならず「ドローン・ソフトウェア」においても、その地位をますますゆ揺るぎないものにしています。
なお、『FlightHub』は現在テスター登録を受付中とのことなので、気になる方は、ぜひ、以下のリンク先をチェックしてみてください。
DJI FlightHub – Drone Operations Management Solution